公開日 2021年5月24日

ビットコインから金 ゴールドへ

今年2021年3月までビットコインが上昇し、ゴールドが下落していたのは、ゴールドからビットコインに誘導する金融政策的なプロパガンダがあったと思います。ゴールドが上昇するとドルの信任が下落するからです。今回のビットコインの暴落からゴールドの見直しが始まりそうです。
ビットコインから金 ゴールドへ

ビットコインから金 ゴールドへ

現在の無制限の金融緩和(量的緩和)を原因とするバブル相場の中で、暗号資産のビットコインと米電気自動車メーカーのテスラ社株はバブル相場の先行指標ともいわれています。

どちらも根拠が怪しいバブル相場の象徴だということです。
米国のロビンフッダーと呼ばれる個人投資家たちはテスラ社CEOのイーロン・マスク氏のツイッター発言などを元に株や暗号資産に対して投機的取引を繰り返しています。

先日、ビットコインが暴落した引き金は、イーロン・マスク氏が「ビットコインは環境に悪いのでテスラ車購入にビットコインを使用することを停止する」という発言でした。

「ビットコインが環境に悪い」という理由は、ビットコインのマイニング(計算)に先進国一国分の電力に匹敵するほどの大量の電力を使うという不都合な真実があるからです。

これは今年3月にイーロン・マスク氏が「テスラ車購入にビットコインを使用できるようにする」と言い出す前から周知のことです。

そもそも御用学者や報道などでは「電気自動車は排ガスを出さないからエコ」だといわれていますが、火力発電所は重油や石炭を燃やしたり、原子力発電所では核を使います。送電ロスも少なくないので必ずしも環境に良いとはいえないという不都合な真実もあります。(送電ロスは国によって4%~19%)

このような茶番からもビットコインやテスラ社株に危うさがあるということが分かります。

最近、このようなロジック破綻が多く、リテラシーを高めておくことが求められています。

ビットコインの暴落ではイーロン・マスク氏の爆弾発言の後、中国が「仮想通貨は通貨ではないから金融機関が取り扱ってはならない」と通知したことが下落に拍車をかけました。(以前からスタンスは同じです)
そもそもビットコインが上昇していたのは中央銀行が無制限の金融緩和(量的緩和)をしたことでドルの価値が下落していることが理由とされていました。
しかし、今年2021年の3月までビットコインが上昇する一方で、金(ゴールド)は下落していたのです。チャートをご覧ください。最近、反対の動きをしていることが分かります。

上:ビットコイン日足チャート
下:ゴールド日足チャート

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注:ビットコインは土日も動いているので、ローソク足の数がその分多いです。

後付情報に注意

ゴールド下落の理由は「米国金利が上昇したため金利の付かないゴールドは下落した」と解説されていました。しかし、 金利がつかないのはビットコインも同じなので、理由は後付であることが分かります。

インフレになると金利は上昇しますが、
ゴールドが下落したら「金利が上昇したからゴールドが下落」
ゴールドが上昇したら「インフレだからゴールドが上昇」
と、上げても下げても、もっともらしい理由をつけることができます。

ゴ-ルドの代替がビットコインだった?

今までゴールドが上昇する代わりにビットコインを上昇させてきた感があります。ゴールドからビットコインに目を向けさせる金融政策的なプロパガンダがあったのだと思います。ゴールドが上昇するとドルの信任が下落するからです。

機関投資家が「古いインフレヘッジ先であるゴールドから資金を引き上げ、新しい未来の安全資産であるビットコインに投資する」という動きがあったようです。

今回のビットコインとゴールドの動きを見ると「ビットコインがゴールドの代替」という位置づけが変わってきたように見えます。

紙である紙幣や不安定なビットコインより、そのものが価値を持つ金(ゴールド)の方が本来上昇する可能性が高いといえますが、今回のビットコインの暴落によって、そのことに気付き始めたのかもしれません。ちなみにビットコインは中央銀行等の管理下にないので上昇する時も下落する時も、どこまでもいく傾向があります。

今、商品全体が上昇している中、少し出遅れていたゴールドは今後の上昇が大きそうです。

中国がゴールドを買っている

中国はもともと世界最大のゴールド産出国でありながらゴールドを買っていました。今後、さらにゴールドを買おうとしており、それは世界覇権、そして基軸通貨を握ろうとしているからだと判断しています。
金本位制にするわけではないもののゴールドを大量に持っている国の通貨の信任は高くなるからです。
中国はコントロールができないビットコインを嫌い、ゴールドを使った人民元スキームで世界をコントロールしたいと思っているのだと思います。今年、習近平はダボス会議でも基調講演を行っており、今年から中国が主役になっています。ダボス会議といえばグレートリセットです。グレートリセットでゴールドが注目されるのかもしれません。

最終的には各中央銀行がゴールドの取り合いになる可能性が高いと判断しています。

10年以上前から金融資産の半分をゴールドにしておくことをお勧めしてきましたが、その方針に変更ありません。

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P.S.
チャートの○がついているところはイーグルフライでゴールドの長期の買い推奨をしたところです。イーグルフライの一部はリアルインテリジェンス無料メルマガで配信していますので、無料メルマガ登録をお勧めいたします。
ちなみに現在、週足の時間分析的に、トレンド反転かトレンド加速の分岐点が近いです。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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