長期的な収益に結び付きやすいFXの始め方5つ
FXを車の運転に例えると、これから始める人は無免許です。まず運転技術と交通ルールを学ばなくてはなりません。
一方で、誰でもクリックだけで取引できるマーケットはF1レースのようなプロフェッショナルの世界です。現実社会で無免許がF1に参加するのは無謀だと誰でもわかります。
でもFXはクリックだけなので、やっちゃう人がいっぱいいます。トレーダーの間では負け取引を「死んだ」と言ったりしますが、無謀な死にならないためには、取引の始め方が大事だと思います。
今回は初心者の多くが無謀にチャレンジして死んでいくFXで、長期的な収益に結び付きやすい始め方を5つ提案します。
①FXは損をするもの
FX取引では必ず損失が発生します。1回1回の取引では、儲けたり損したりしながら、トータルで利益を残すものなので、連敗が起こる前提での準備が必要です。
数回の勝負で一攫千金を狙う人はFXに向かないので宝くじを買ってください。(笑)だから大数の法則とか、取引データの集積とかが大切です。
②小額で取引する
口座資金が10万円なら取引量は1000通貨以下です。資金に対する取引量が大きいことが破滅への直行路で、これはすべての投資で共通しています。最初はデモで練習するのもいいと思います。データを集めて、自分流の儲ける方法を確立する必要があります。
③トレンドに乗る
利益を取りやすいのは、逆張りせず、相場に逆らわないということです。初心者の多くが欲張った逆張りで即死します。逆張りして損切りできないのが資金消滅の王道です。
奇をてらう逆張りの一攫千金ではなく、基本を知って多数派に乗れるようになるのが第一歩です。基本の多数派の動きを理解しているからこそ、その裏をかいて逆張りすることができるようになるのであって、逆をやったから儲かるわけではありません。
④テクニカルを1つだけ選ぶ
株はファンダメンタルズ重視ですが、FXではテクニカルです。特に拙著でご紹介しているテクニカル分析の基本であるダウ理論を理解すると、他のテクニカル指標も深く理解できます。まず、値動きに注目するダウ理論を学んでいくと、自然とマーケットの値動きが見えてきます。
⑤時間軸を決める
時間はトレードの重要な要素です。日足で取引するのか、1時間足なのか、5分足か、自分の取引時間軸を厳格に決める方が技術習得には効率的です。不慣れなのに複数の時間軸やテクニカルを使い始めると、チャートを見て迷って良い結果は生まれません。
FXはクリックだけで簡単に始められますが、現実社会ではあり得ないことをして失敗する人が大勢います。適切なステップを踏めば、一般社会に比べて技術習得が早く、努力が報われやすいのが投資の世界です。
無謀な一攫千金を狙わず、急がば回れで、時間をかけて投資の勉強を継続していくことが数年後の収益で大きく差が出ると思います。
基本を知り、再現性の高い自分流を見つけることが最も重要で、こうしたトレード技術が継続的な収益につながります。