公開日 2020年12月6日

FXで負ける原因とは?トレードで負けないために心がけたい6つのこと

FXで負けが続き、「もうFXをやめてしまいたい」と思ったことのある人は多いのではないでしょうか。あるいは「負けたくない」という思いが裏目に出て、損切りができなかった人もいるかもしれません。しかし、FXはプロでも負けるのが当たり前です。1回ごとの勝ち負けにこだわらず、トータルで勝つことを目指しましょう。
FXで負ける原因とは?トレードで負けないために心がけたい6つのこと

今回は、思うように結果が出ない初心者に向け、トレードで負ける原因とはなにか、負けないためにはどのようなことを心がければいいのか解説します。

今回のポイント!

  • 1回ごとの負けにこだわらずトータルで勝つことを目指そう
  • 気持ちの持ち方や日ごろの習慣が負けの原因になっていることが多い
  • スキルや経験がなくても避けられるリスクや節約できる経費がある

FXはプロでも負けることがある

FXでは経験を積んだプロでも負けることがあります。個人投資家がアクセスできないような情報をもとに高度な技術を駆使したとしても、損失を出すことは日常茶飯事といえます。

しかし、そこにミスがあったかというと話は別です。大抵の場合、結果はどうあれ、プロは売買プロセスに納得しています。小さな間違いがあったとしても、凡退した野球のバッターやミスショットしたテニス選手のように短時間で反省を済ませ、次の機会を待ちます。トレードには負けが付き物なので、トータルで利益を出すことが大事なのです。

FXにおいては、ある程度の期間、負けトレーダーとして過ごすことを覚悟しなければなりません。そこから勝ちトレーダーに成長するためには、負けトレードから学ぶことが、なにより重要です。

ここで大切なことは、結果ではなくプロセスに着目することです。もし、プロセスが正しかったなら、それは負けではなくむしろ勝ちといえます。なぜなら、このような行動を繰り返していくと、確率的に収束する「大数の法則」が働き、トータルでは勝てるからです。

一方、「衝動的に手を出してしまった」「チャートパターンが見えていなかった」などの場合は、正真正銘の負けトレードです。こうしたトレードを振り返ることで、やってはいけないこと・やるべきことがみえてくるでしょう。

FXで負けてしまう原因とは

FXで負けてしまう原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、個人投資家を負けトレーダーにしてしまう6つの行動を紹介します。

自信過剰になる

投資の世界では「高学歴者が失敗しやすい」「女性より男性のほうが負けトレーダーが多い」などの話をよく聞きます。本当のところはわかりませんが、これが正しいとすると、自信過剰が悪影響しているのかもしれません。

実際、自信過剰なトレーダーは、自分のトレードを振り返りません。振り返ったとしても「俺は正しかった」「マーケットが間違っている」「いずれ相場は私の予測と合致する」など、全てを正当化します。たまたま勝ちトレードが続けばさらに自信過剰となり、大きなリスクを取りがちです。そして、積み上げた利益を1回のトレードで失ってしまうのです。

意外に思えるかもしれませんが、勝ちトレーダーはエントリーする際に「半分以上の確率で勝てるだろう」という程度にしか思っていません。伝説的なトレーダーのラリー・ウィリアムズは「ほとんどが負けトレードになるという私と同じ思考体系で市場に臨めば、損切りをして自分を守れる」と述べています(※)。
※参考:『ラリー・ウィリアムズの短期売買法 第2版』

トレードルールに従わない

勝ちトレーダーは自分のトレードルールに従い、トータルで利益がプラスになるようにトレードしています。一方、負けトレーダーはルールを持っていないか持っていても守らず、ギャンブルのようなトレードをして損失を拡大させてしまいます。

トレードルールで大切なポイントは、明確かどうかです。特に感情がゆさぶられることが多い場面で用いるエントリーと利益確定・損切りのルールは、細かなところまで決めておきましょう。

常にポジションを持ちたがる

負けるトレーダーはチャンスが来るまで待てず、常にポジションを持ちたがります。これには以下のような気持ちの問題が大きく影響しています。

  • 機会損失への恐れ
  • 稼ぎたいという強欲
  • トレードルールがないことによる迷い
  • 負けを取り返したい焦り
  • 自信過剰
  • 射幸心

こうした心理傾向は、狙った動きを取り逃がしたり、負けトレードが続いたり、予期しない相場の急騰・急落が起きたときなどに強まります。不利な条件でもエントリーしてしまい、結果的にトータルでマイナスになることが多いので気を付けましょう。

誤った情報を鵜呑みにする

ネットやSNSなどの誤った情報を鵜呑みにして大損をするケースも少なくありません。こうした情報は伝わるスピードが速いため「最新情報に違いない」「すぐに行動を起こさなければ」などと勘違いしやすいのも特徴です。しかし、冷静に信用できる情報なのか、自分で確認することが大切です。

投資初心者の場合、新聞、FX会社、投資顧問会社など、確かな筋から配信される情報に絞ることをおすすめします。

リスク管理ができない

FXではリスク管理がとても重要です。損切りの徹底はもちろんのこと、最適な損失額やロット数の決定などの資金管理ルールをしっかり決めておきます。流動性が高くスプレッド(売値と買値の差)が広がりにくい通貨の選定、スリッページ(注文価格と執行価格の差)が小さいFX会社選びなど、準備段階でのリスク管理も重要です。

FX初心者は、まずは経済イベントのカレンダーをチェックすることを習慣にしてはどうでしょうか。世界中の相場参加者が注目している時間帯は、サプライズが起きると価格変動が急に大きくなり、リスク管理がしにくくなります。これらを避けて様子見することも、立派なリスク管理です。

ニュースをチェックしていない

為替相場は、経済指標の発表や要人発言、金利の変動などに影響します。ニュースをチェックせずに相場が荒れているときにエントリーしてしまうと、大きな損失につながることもあります。

また、大きなイベントを控えている時期は、不規則かつ小さな動きになりやすいのが特徴です。「レンジブレイクだ」「トレンド発生だ」と思っても、すぐに失速してレンジ内に戻ってしまいます。余計なエントリーで資金を減らさないためにも、ニュースをチェックし、材料が織り込まれたのか判断する作業が欠かせません。

長期運用の場合でも情報を常に入手することが必要です。スワップポイント狙いの場合は金利の動きが収益に大きな影響を与えるため、各国の政策や中央銀行の動向にも注目しましょう。

FXで負けないために心がけたい6つのこと

ここからは、より具体的にFXで負けないために心がけたい6つのポイントを紹介します。

メジャーな通貨ペアを選ぶ

FXでは通貨ペアを選べます。数はそれほど多くありませんが、株式の銘柄のように、得意なチャートパターンや強いトレンドが出ている通貨ペアを選択可能です。

しかし、基本的には、米ドル/円やユーロ/円などメジャーな通貨ペアだけを選んだほうがリスクを押さえられます。これらのメジャーな通貨ペアは、スプレッドが小さく流動性が高いため取引しやすいからです。

逆にマイナーな通貨ペアは、政情不安による価格や金利の変動が多いのが特徴です。取引量が少ない通貨の場合、ポジションを返済する際に大きなスリッページが発生するリスクもあります。

投資スタイルにもよりますが、スキャルピングやデイトレードにおいては、多くの勝ちトレーダーは主要通貨しか取引しません。利益に占めるスプレッドが少ないからです。回数が大きくなるほどスプレッドという費用が増えるため、短期トレーダーは主要通貨ペアに絞りましょう。

損切り注文を出しておく

FXで負けないためには、徹底した損切りが重要です。近年ではインターネット経由の売買がほとんどで、なおかつプログラム売買・AI売買も増えているため、動きが早いのが特徴です。「フラッシュクラッシュ」という瞬間的な急騰・急落は、主要通貨でも過去に発生しています。そのため、エントリーと同時に常に損切り注文を出しておくのが安心です。

損切り注文に使える決済注文は以下の通りです。

  • 逆指値注文:この価格を割ったら、または超えたら 注文が執行される方法。現在値より逆方向に動いた場合に使う注文方法で、損切りに使います。
  • OCO注文: 一方の注文が執行されると他方がキャンセルされる。利益確定の指値と損切りの逆指値を同時に注文できる方法です。
  • トレール注文:現在値から価格がいくら逆行したら返済するか設定できます。


新規注文と一緒に損切りを設定できる注文方法には以下の方法があります。

  • IFD注文:新規注文のための指値または逆指値と、新規注文が執行された後の利益確定のための指値または損切りのための逆指値の2つをセットで注文すること
  • IFD-OCO 注文:新規注文のための指値または逆指値と、新規注文が執行された後の利益確定の指値・損切り注文の逆指値の3つをセットで注文する方法。 省略してIFOと表示する場合もあります。

時間帯を絞ってトレードする

FXは24時間取引できるものの、常にチャートを見ていると疲労がかさみ冷静な判断ができなくなってしまいます。負けるトレードを減らすためにも、体力的に負担がかからないように時間帯を絞ることが大事です。

NY市場が閉まる日本時間の早朝時間帯はスプレッドが広がりやすいので、余計な経費がかかる恐れもあります。そのため、相場参加者の多い時間帯に取引するのが基本です。具体的には、アジア市場の8~10時、欧州市場の15~19時、NY市場の21~26時ごろがおすすめです。これらの時間帯は取引が活発で、相場が動きやすい傾向があります。ただし、市場オープン直後は動きが荒いことがあるので注意しましょう。

翌日や週末をまたぐ場合は、リスク管理のために一旦ポジションを仕切ってしまうのもよい方法です。取引が停止している間に大きな出来事があり、ギャップアップやギャップダウンになることもあるため注意しましょう。

レバレッジを上げ過ぎない

レバレッジが高いほど大きな利益を狙えますが、大きな損失を出すリスクも高まります。たとえば、1ドル100円でドルを1万ドル購入する場合を考えてみましょう。レバレッジ1倍なら100万円必要ですが、レバレッジ10倍なら10万円で済みます。

しかし、思惑が外れ99円に下がった場合、レバレッジ1倍では99万円となり1%の損失で済みますが、レバレッジ10倍の場合は9万円となり10%の損失が出ることになるのです。一般的には1トレードで取ってよいリスクは資金の2%前後なので、これではリスクを取りすぎといえるでしょう。

レバレッジをかけすぎると、証拠金以上の損失が出て強制ロスカットになってしまいます。上記のようにレバレッジをかけるほど口座資金の変動割合が大きくなるので、許容できる損失額を考えて取引することが必要です。

マイナススワップに注意する

スワップポイント狙いで長期トレードする場合は、価格変動に加えて金利の変動にも注意が必要です。買い建てた通貨の金利低下またはペア通貨の金利上昇があると、マイナススワップとなり金利の支払いが生じることがあります。

スワップポイントは保有日数に応じて発生するため、長期運用となると、真綿で首を絞められるようにジワジワと損失が積み重なってきます。少しの金利変動だからといって放置していると大きな損失につながるため、定期的な金利チェックも欠かせません。

ときにはトレードを休む

相場が動かないとき、トレンドがわからないときはトレードを休むことも大切です。相場格言には、ときにはトレードを休むことの大切さを説いた「休むも相場」「売るべし 買うべし 休むべし」などの言葉があります。優位性や自信がないままトレードすると損失になる可能性が高いので、無駄なトレードは避けましょう。たとえば、トレンドフォロワーなら、レンジ相場で値幅が狭い間はお休みの期間です。

負けトレーダーから勝ちトレーダーになることができると、不思議とリズムが良くなります。これは勝てる相場でしっかり勝ち、満足して休んでいる間に再び相場が良い状態に整ってくるからです。

FXで負けないために冷静なトレードを!

FXのトレードで毎回勝てる人はいませんが、トータルで勝つことはできます。負けを小さく抑え、勝てるときにしっかり利益を出すことで口座資金は増えていきます。自分が構築したトレードルールの優位性を結果につなげるためには、冷静に同じことを繰り返すことが最も大切です。

自信過剰になっていないか、負けを取り返そうと焦っていないかなど自分の気持ちを観察し、管理していきましょう。通貨ペア選びやトレードする時間帯など投資スタイルを固める作業も成績を安定させるために必要です。

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