静かな週明け、その先に待つイベントリスク

今週は、月曜日が米国休場ということもあり、やや様子見ムードでスタートしました。
日経平均や韓国株には、半導体銘柄の買いが入ったものの、この上昇が継続するかは、まだまだ不透明感が高そうです。
気になる原油価格は、中東情勢や船舶への攻撃を巡るニュースが相次ぐなかでも小幅高にとどまり、全体的に方向感を欠いている印象を強く受けました。
水曜日以降に注目
月曜日が米国レイバー・デーの祝日で、現物株・債券市場が休場となることを考えれば、週初の静けさはある意味自然かもしれません。
しかし、今週中盤からは状況が大きく変わりそうです。
水曜日には、ベセント財務長官が発表した国債バイバック、木曜日にはECB理事会、そして金曜日には米インフレ指標が相次いで発表されることで、レンジ相場が大きく動き出す可能性が期待できそうです。
水曜日と木曜日:米財務省の国債バイバック
ベセント米財務長官が8月19日に拡大を発表した米国債のバイバック1回目が水曜日と木曜日に実施されます。
財務省は9月9日~11月4日にかけて、10~30年の長期国債を対象とする買い戻し規模を、1回当たり最大20億ドルから少なくとも40億ドルに引き上げました。
長期債の需給を支え、市場の流動性を改善する狙いですが、財政赤字が大きく膨らむなかでの政策でもあり、その効果については市場の見方が分かれています。
今週から本格化する買い戻しが、長期金利やドルの動きにどの程度影響するのかも、見ておきたいですね。
木曜日:ECB金融政策理事会と米PPI
伝統的に、9月は金融政策を巡る議論が活発になる月であり、木曜日にはECB理事会が予定されています。
利上げそのものは市場にかなり織り込まれているため、焦点はむしろ声明文や3カ月に一度発表されるマクロ経済予測、そしてラガルド総裁の発言で、年末までにさらに追加利上げを見込むべきなのか?を判断することでしょう。
最近のエネルギー価格の上昇が物価を押し上げており、利上げ継続か、今回が最後かは、非常に気になるところです。
続いて米国ではPPIの発表があります。
正直に言うと、私は普段、PPIはスルーすることが多いのですが、8月末のジャクソンホールでのウォーシュ議長の講演で、FRBの関心が『インフレ>雇用市場』という印象を強く受けました。
雇用が強いだけであれば、景気は順調に拡大しているとして、株式市場の上昇が期待できそうですが、物価までもが高止まりとなれば、FRBとしてはトランプ大統領が要求する利下げどころか、金利を高く維持せざるを得ず、9月FOMCでの判断を左右する材料として、インフレ指標への注目度は高いはずです。
金曜日:米CPI
金曜日には真打ち登場で、米CPIが発表されます。
今週の経済指標注目度No.1ですが、個人的には9月の利上げ判断をCPIだけで決められるほど単純な状況ではないとも考えています。
市場では9月利上げ確率が約58%織り込まれていますが、トランプ大統領が声高に利下げ要求をしている状況で、果たしてFRBが利上げに舵を切れるのかは疑問です。
このようにFRBの次の一手に対する確信が薄れているため、CPIをはじめとする経済指標や発言が金利見通しやドルなどのポジションを大きく動かす可能性があり、ボラティリティの高まりには注意しましょう。
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本記事は、2026/9/8の「イーグルフライ」掲示板より抜粋しています。
今回のイベントを通過した後、ドル円はどこまで動く可能性があるのでしょうか。
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続きを読みたい方は、「イーグルフライ」よりご覧ください。
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