データが命運を握る9月相場の展望

ジャクソンホールでの講演
きっかけとなったのは、先週末のジャクソンホール経済シンポジウムにおけるウォーシュ米FRB議長の発言です。
市場はこれを受け、9月16日のFOMCに向けた金利予測の大幅な修正を迫られています。
現在、ドルの金利スワップ市場が織り込む9月の0.25%利上げ確率は66%まで上昇。
10月には90%、12月までには累計で約38bps(約1.5回)の利上げが織り込まれるなど、今までの「据え置き」シナリオを書き換える動きが急速に進んできました。
今週の米雇用統計と来週のCPIが決定打に
この「FRB利上げ観測再燃」を裏付ける、あるいは打ち消す最大のカギとなるのが、今週金曜日に発表される米雇用統計であることは、疑いの余地がありません。
非農業部門雇用者数は、前回-2万3,000人から今回は+5万5,000人への回復が見込まれ、失業率は4.1%で横ばいと予想されています。
ただし、近年の雇用統計は改定値の振れ幅が大きいため、表面的な数字だけではなく、修正内容を吟味する必要があるでしょう。
仮に雇用統計が予想とほぼ同じような結果となった場合、焦点は来週の米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)へと移行します。
利上げの可能性の有無について市場の見解が分かれる中、インフレ指標が利上げの「決定打」となれば、為替、債券、株式市場でボラティリティが跳ね上がることは避けられません。
世界の中央銀行でも「利上げの旋風」が…
波乱要因はアメリカだけではないようです。
今月は世界各国の主要中央銀行が相次いで政策決定を下しますので、主な予想をこちらでまとめました。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)
今週水曜日に2.75%への利上げがほぼ確実視(織り込み度95%)。
欧州中央銀行(ECB)
9月10日の会合での利上げがほぼ確実。
今週発表される欧州のインフレデータが最終調整の材料となりそうです。
日本銀行(BOJ)
9月18日の会合では85%の確率で利上げが織り込まれています。
G20会合でのベセント米財務長官からの発言にも注視。
ただし、25bpsの利上げだけでドル円が下落に転じるかは不透明。
オーストラリア準備銀行(RBA)
9月29日の会合は利上げ確率47%となっており、予測が真っ二つに分かれました。
水曜日の第1四半期GDPデフレーターが強ければ、利上げ観測が急浮上するかもしれません。
「通貨安(Debasement)トレード」vs「米金利上昇」
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続きを読みたい方は、「イーグルフライ」よりご覧ください。
ここまで見てきたように、9月相場は米国の金融政策だけでなく、日欧など各国の金融政策や金利動向も絡み合う、複雑な展開となりそうです。
では、こうした材料が重なる中で、ドル円はどのような方向に動くのでしょうか。
後半では、日米の金融政策や財務当局者の発言にも注目しながら、ドル円の上値がどこまで追えるのかを考えます。
本記事は、2026/9/1の「イーグルフライ」掲示板より抜粋しています。
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