AIから人間を知る②教師あり学習の癖

基本事項
AIとは機械学習のことであり、どのような機械学習、どれほどAIが発展しても基本は以下の3つから構成されている話をしました。
教師あり学習(supervised learning)⇨人間で言えば「模倣」に該当
教師なし学習(unsupervised learning)⇨人間で言えば「感覚」に該当
強化学習(reinforcement learning) ⇨人間で言えば「思考」に該当
それぞれの機械学習の内容については、これまでの記事を参照ください
今回は、最も使われ便利な教師あり学習について掘り下げていきます。
多くの人が無意識に教師あり学習を用いていますが、AI時代、激動の時代は教師あり学習一辺倒は非常にリスクが高いです。
教師あり学習について知ることが、現在の投資の相場においても非常に重要です。
教師あり学習の考え方
教師あり学習がどのようなものか、イメージをわかりやすくするために、今回の記事の作者が自己紹介をそれぞれの学習3パターンでした場合をサンプルに作成してみました。
①教師なし学習的な自己紹介
なんかシャープな感じの人
②教師あり学習的な自己紹介
東京大学卒業/専門は人工知能
スタンフォード大学でコンピューターサイエンスの博士号取得
ハーバード大学助教授(脳神経工学)を経て、現在イェール大学教授。
専門は脳神経学/言語学/比較人体学
③強化学習的な自己紹介
この記事に有用なものがあれば実践してみてください
いかがでしょうか?
まず、ほとんどのこうした記事、プロフィールというものは教師あり学習で作られていると思います。
また、2番目のプロフィールを読むと、一気にこの記事に対する信頼度が高まったはずです。(ですが、大変申し訳ないのですが、上記のプロフィールは架空のものです)
ここで明らかにしたいのは、教師あり学習の癖は、権威やタグを非常に重視するということです。
なぜなら、学習の参照先が間違っていたら困るわけです。
従って、どのような肩書き、権威、専門があるかを見て、信頼に足るか判断をします。
しかし、教師あり学習が、まさに問題となるのは、そうした肩書き、権威が嘘だった場合、あるいは、その権威や肩書きがある人間が嘘をついた時には、全く対応できないということです。
これに対して他の二つの自己紹介はどうでしょうか。
まず教師なし学習の自己紹介は、感覚的すぎてよくわかりません。
履歴書でこのような自己紹介を書いたら、就職活動は間違いなく失敗するでしょう。
強化学習的な自己紹介は、極めて新しい印象を受けたと思います。
このような自己紹介は、あまり目にしないと思います。
他の二つが著者自身の話をしているのに対して、強化学習的な自己紹介は、読み手に思考を要求しています。
それは、著者のプロフィールが問題にならないからです。
記事の内容が、思考や感覚で正しいと思えば実践すれば良いし、そう思わなければ、しなくて良い。完全に受けての側に委ねられます。
おそらく、教師あり学習だけで物事を考えてきた方は、この言われ方に違和感を感じるはずです。
教師あり学習は専門家を信じたい
プロフィールの例でわかるように、多くの人は2番目の専門家の肩書きを好むはずです。
それは無意識、無自覚でも教師あり学習の好みと言えます。
しかし、多くの専門家や権威のある人間が、正しいことを言うわけではないことは投資の世界でも、政治の世界でも明らかです。
いまの世界情勢や、相場の状況においては、専門家、どのような権威の人が言うかではなく、何を言っているかの内容が重要であり、自分自身がどう考え、実践して体験するかの方が重要なわけです。
それにも関わらず、多くの人が専門家や権威を信じるのは、教師あり学習の癖が染み付いているからと言えます。ほとんど思考に対して模倣を使ってきたため、違う思考をイメージしづらいのだと思います。
本来は、社会情勢においても相場においても、誰か権威のある人の言っていることを鵜呑みにするのではなく、自分自身の思考と判断を持つ必要がありますが、そこに慣れないわけです。
繰り返しになりますが、教師あり学習そのものは非常に便利ですが、現在のような激動の時代には、それだけでは、大きなリスクとなります。
まずは、これまでやってきたことが思考ではなく模倣であること、そして今の相場や世界情勢では、模倣だけではなく、思考を身につける必要があることに、あるいは教師あり学習についての認識が少しでも深まればと思います。
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