漂流する英国:スターマー「最期の日々」

イングランド地方選結果
こちらのチャートが、イングランド地方選の結果です。

労働党は最大2000議席を失うと予想され、実際には1496議席で済んだので(?)、選挙前に売られていたポンドはその後、全戻ししました。
ただし、ここからの政局動向が非常に不透明であるため、個人的にはポンドを買いたいとは全く思いません。
スコットランドとウェールズでの結果
ウェールズでは、1999年の議会創設以来続いた労働党の支配が終焉。
これを受け、スコットランドからウェールズ、北アイルランドに至るまで、自治政府のトップ全てが「ナショナリスト政党」で占められるという、連合王国の存続を揺るがす事態となりました。
イングランドの地方議会でも、右派の「リフォームUK党(旧Brexit党)」と左派の「緑の党」が既成政党の議席をなぎ倒したと言っても過言ではありません。
スターマー首相の進退
この未曾有の危機にも関わらず、スターマー首相は選挙翌日に続投の意思を繰り返し語っていますが、進退についてはかなり流動的だと言わざるを得ません。
英国時間、日曜日夜までの動きを見る限り、退陣を求める議員は41名に達していますが、その多くは「即時辞任」ではなく「秩序ある交代」を求めています。
そんな中、労働党のキャサリン・ウェスト議員が「ストーキング・ホース(当て馬)」として名乗りを上げ、月曜朝にも党首選を強行すると宣言したから大変です。
と言うのは、労働党内の各陣営は、「昨日の友は今日の敵」と言わんばかりの権謀術数を巡らせているのは事実ですが、焦らずもう少し時間をかけて党首選実施を考えたいという共通したアプローチであるため、ウェスト議員の暴走を抑えようとパニック状態と言われています。
スターマー首相による「月曜日のリセット演説」
渦中のスターマー首相は、月曜日(5月11日)に「欧州との関係強化」を柱とした重要な演説を予定しており、これで局面を「リセット」する構えです。
首相の側近によると、同首相は次回のマニフェストに「EU単一市場への復帰」という劇薬を盛り込む可能性すら示唆しているようですが、党内からは「一回のスピーチで、この泥沼から抜け出せると思うのは甘い」との冷ややかな声が聞こえてくるのは、当然でしょう。
労働党議員たちは、次期総選挙で自分自身の議席がリフォームUK党に奪われる恐怖に怯えており、もはや首相の言葉を待つ余裕などないはずです。
冷ややかな有権者達
国民が物価高や公共サービスの低下に苦しんでいる真っ最中に、政権与党がこれほどまでにあからさまな身内同士の「足の引っ張り合い」を繰り広げているのですから、有権者が冷ややかな視線を送るのも無理はなく、ますます労働党離れが加速しそうです。
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続きを読みたい方は、「イーグルフライ」よりご覧ください。
2026/5/11の「イーグルフライ」掲示板より抜粋しています。
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