なぜ株が高値更新? なぜ株高が危険? レイ・ダリオの最新警告

fastcompany. com
株の高値更新の罠
今、日本も米国も株価が高値更新しています。

S&P500 日足
株の高値更新の理由には次のようなことがあります。
・売りポジションの手仕舞いによる反転上昇
・地政学リスクの慣れと後退期待
・AI分野の再評価
・半導体セクターの好決算、見通しが良い
・原油価格低下によりインフレ懸念が和らいだ
ニュースは「景気は強い」「相場は堅調だ」と言います。
しかし、プロを含めて多くの人は気づいていません。
この楽観こそが、最大の罠である可能性を。
私は、これまで直近の12本の記事で、金融危機が迫っていることをお伝えしてきました。
そして今回、世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」創業者のレイ・ダリオ氏(Ray Dalio )が、4月7日にXで、さらに踏み込んだ警告を投稿していますので、そのレポートとダリオ氏が繰り返し語っていることを紹介します。
投資リテラシーを持つ人は、表面の出来事ではなく、その奥にある「本質と構造」を見ます。
大衆は、日々のニュースに振り回されます。
今回、歴史500年分のデータからダリオ氏が見ている「本当の現実」をお伝えします。
ダリオ氏の視点
レイ・ダリオ氏は単なる投資家ではありません。
彼は50年以上にわたり、過去500年の歴史を研究し、
「なぜ大国は栄え、なぜ崩壊するのか」という
普遍的なパターンをビックサイクルとして体系化した人物です。

私がダリオ氏に共鳴するのは、彼が常に
「表面の出来事」ではなく「本質・構造・サイクル」で世界を読んでいるからです。
「木を見て森を見ず」これが大衆の特徴です。
投資リテラシーが高い人は森全体を見ます。
そして歴史を見ます。
市場が見落とす「本当の現実・世界大戦」
ダリオ氏は今、最も重要なことを、こう言い切っています。
「米国・イスラエル・イランの戦争は、世界大戦の一部に過ぎない。
そしてこの世界大戦は、すぐには終わらない」
しかし今の市場は何を織り込んでいるか。
「この戦争はすぐ終わる。そして正常に戻る」
これがまさに大衆心理です。
目の前の出来事しか見ていません。
ダリオ氏が指摘するのは、現在の状況が
1930年代後半・第二次世界大戦直前と酷似しているということです。
ロシア・ウクライナ戦争
中東の複合戦争
米中の経済・技術・地政学戦争
これらは別々の出来事ではありません。
すべてが一つの「世界大戦」を構成していると主張しています。
私が2008年9月15日リーマンショックの前年に「全ての投資を止める時」と警告したのも、同じように「本質と構造」を見ています。
13のステップ
ダリオ氏は、世界大戦に至る歴史的プロセスを13のステップで示しています。
1. 支配的大国の力が相対的に低下する
2. 経済制裁・貿易封鎖などの経済戦争が拡大する
3. 軍事・経済・イデオロギーの同盟が形成される
4. 代理戦争が増える
5. 財政赤字・債務が急膨張する
6. 重要産業・サプライチェーンが政府管理になる
7. 貿易チョークポイントが武器化される(例:ホルムズ海峡)
8. 新兵器技術が大量開発される
9. 複数の戦場で紛争が同時多発する←【今ここ】
10. 国内で反戦・反政府の声が封じられる
11. 主要大国間で直接軍事衝突が起きる
12. 増税・債務・貨幣増発・資本規制が急拡大する
13. 勝者が新秩序を設計する
私たちは今、ステップ9にいます。
1913〜14年、1938〜39年と同じ段階です。
その後どうなったか?
歴史を知る人なら、わかると思います。
1914年 第一次世界大戦
1939年 第二次世界大戦
です。
なぜ今の株高が危険か
では、なぜ株価が高値を更新しているのでしょうか。
これは投資の本質を理解すると見えてきます。
市場は「すぐ正常に戻る」という期待で動いています。
しかしダリオ氏が言う通り、
歴史上の大崩壊はいつも「楽観の絶頂」で始まりました。
1929年の大恐慌も
2008年のリーマンショックも
日本のバブル崩壊も
誰もが未来を楽観し、
リスクを過小評価して債務を増やし、
資産価格が高騰している時こそがバブルの頂点であり、
最も危険な状況であると警告しています。
今の過剰な楽観は次のような状態です。
株は上がり続けるという妄信
株は暴落しないという妄信
リスクを過少評価
高レバレッジ
ストップロスを入れない
危険な状態です。
ダリオ氏も注目するゴールド
そして今、ダリオ氏が注目するのが「ゴールド」です。
ゴールドは他人の負債ではない唯一の資産です。
ゴールドは2025年に急騰しました。

ゴールド/ドル 月足
これは偶然ではありません。
世界のスマートマネー(機関投資家やヘッジファンドなどプロが動かす巨額の賢い資金)が、すでに動いている(買っている)サインです。
私が2001年から金融資産の半分をゴールドにするように発信してきたのも、同じ理由です。
「インフレ対策は株ではなくゴールド」
これは私が繰り返し伝えてきたことです。
今後5年のリスク確率
今回、ダリオ氏は主要リスクを確率で示しています。
感情ではなく、歴史のパターン認識に基づく数字です。

そして、これらのうち少なくとも1つが
今後5年以内に起きる確率は「50%超」とダリオ氏は言います。
もしこれらのどれかが現実になったとき、市場はどう動くでしょうか。
準備のある人と、ない人では、まったく異なる結果になります。
まとめ
ダリオ氏が伝えたいことは何か。
「表面の出来事に振り回されてはいけない」
「本質と構造と歴史のサイクルを見よ」
株価が高値を更新している(皆が熱狂の中にいる)今こそ、私たちは最も冷静でなければなりません。
投資で大切なことは暴落の日を予測することではありません。
知識を得て準備することです。
感情や恐怖の奴隷にならず、本質を見て、正しいタイミングで動けること。
ダリオ氏が500年の歴史から学んだように、
今の時代を正しく理解することが
資産を守り、真の富を拡大する道につながります。
次回以降も、この大きな流れを一緒に読み解いていきます。
新しい記事は無料メルマガのリアルインテリジェンスで配信しています。
リアルタイムの情報や売買ポイントはイーグルフライで配信しています。
関連記事
各講師のオンラインサロンや有料サービスもございます。詳しくは商品一覧ページをご確認ください。



























