公開日 2026年4月15日

リーマンショック前と似た8つの危険サイン

現在の状況はリーマンショックの前と似ています。リーマンショックは終わっておらず、その本質は金融システムの構造が大きく変わらず継続していると判断しています。
リーマンショック前と似た8つの危険サイン

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リーマンショック前と同じ 

リーマンショックは2008年9月15日に大手証券会社のリーマンブラザーズが破綻し、株が短期間に大暴落したことで顕在化しましたが金融危機のスタートポイントはここではありません。
金融危機のスタートポイントは前年2007年だと認識しています。

日経225 日足
現在、リーマンショック前と似たサインが出ているので解説します。
次の記事の続きなので合わせてお読みください。

すでに東京の湾岸地域のタワーマンションは下落が始まっています。

中国の不動産バブルはすでに崩壊しています。

リーマンショックの前年2007年、伝説のディーラーと呼ばれる人も
「これからインフレになるので借金して不動産を買え」と、声高に主張していました。

多くの人が株や不動産を買い、大暴落し、資産を失いました。

現在もインフレ対策で株や不動産、ゴールドを推奨する人が多く
実際にインフレ対策で株や不動産やゴールドを買っている人は多いです。
金融危機になると全てが暴落することになります。 

レバレッジをかけている人は真っ先に振り落とされることになります。

 リーマンショック前と今の類似点

 リーマンショック前と現在の類似点がいくつもあります。 
①原油価格の上昇
②コストプッシュ型インフレ
③景気減速(スタグフレーション懸念)
④高金利の長期化
⑤不動産市場の変調
⑥高リスク融資の拡大
⑦雇用の減速
⑧一部の株式市場の過熱と調整

①原油価格の上昇

リーマンショック前、原油価格が急騰していました。

原油 WTI 月足

今もイラン紛争で原油価格が急騰しています。 

原油が高くなると
運送コスト
発電コスト
プラスチック製品価格
肥料価格
などが高くなるので、ほとんど全ての物価が上昇します。

②コストプッシュ型インフレ

リーマンショックの前年2007年〜2008年初頭にかけて、世界的にインフレ懸念が非常に強かったです。
インフレ対策として不動産や株を勧める人が多かったです。

現在もインフレが進んでいるため、インフレ対策で株や不動産やゴールドを勧める人が多く、実際に買っている人も多いです。
コストプッシュ型インフレは不景気になります。

③景気減速(スタグフレーション懸念)

リーマンショック前も景気後退が始まっていました。
リーマンショック(2008年9月)の直前は、世界的にスタグフレーション(不景気のインフレ)の兆候がありました。

現在、景気後退が始まっており、スタグフレーション(不景気のインフレ)懸念が強いです。
2008年当時よりもスタグフレーションリスクが大きいです。
政府はインフレ対策として利上げをすると景気はさらに悪化します。

④高金利の長期化

リーマンショック前、米国では急速な利上げがあり高金利が長期化していました。

米国政策金利

現在も2021年から米国では急速な利上げがあり高金利が続いています。
現在、米国は株を下落させたくないので利下げしたいのですが、インフレなので利下げから利上げ方向に見通しが転換してきました。
すでに米国は住宅ローン金利が高いので住宅が売りにくい状況です。

⑤不動産市場の変調

リーマンショック前にサブプライムローン問題(住宅ローンの返済が滞る問題)が顕在化してきたことで、リーマンショックの前年2007年から不動産価格は下落し始めていました。

現在、米国ではコロナ騒動以降、リモートワーク普及によりオフィス需要低下、不動産価格が低下しています。

 ⑥高リスク融資の拡大

リーマンショックの前、サブプライムローン(信用力が低い人・低所得者や過去に延滞歴がある層=サブプライム層を対象とした、高金利の住宅ローン)が大量に拡大しました。
高いリターンの投資商品が求められたからですが、焦げ付きが大量発生し破綻しました。

現在、プライベートクレジット(信用力が低く、銀行の審査に通らない中堅・中小企業を対象にした高金利事業ローン)が焦げ付き始めています。
高いリターンの投資商品が求められたからですが、現在、焦げ付きが発生はじめているため問題視されいます。
今後、金利上昇するとプライベートクレジットは変動金利なので利払いが増え、景気も悪化するので焦げ付きが増加方向です。

⑦雇用の減速

リーマンショック前、米国の雇用情勢は表面上、比較的堅調に見えていましたが、実際には住宅バブルの崩壊に伴い、急激に雇用は深刻な悪化へ向かっていました。

現在、米国の雇用市場は減速傾向です。
さらにAIへの代替で雇用減速は加速方向です。

⑧一部の株式市場の過熱と調整

リーマンショックの前年から株は下落開始していました。

現在、一部のAI・ハイテク株の過熱後の調整が見られます。
その後、イラン紛争が勃発し、下落加速しましたが、2週間の停戦報道で反発しました。
今後の動きに注目です。

ナクダック100 日足

今回の違い・より危険なポイント

リーマンショク前と今回は違うところがあります。
ここは深いので別途詳しく解説予定です。

 ①公的支援の限界

2008年は政府に余力がありましたが、現在は各国とも既に巨額の債務を抱えており、新たな危機に対して「お金を刷って救済する」手段が以前より制限されています。
今迄、お金を刷り過ぎたので、もうこれ以上お金を刷れない状況だということです。

リーマンショックの金融危機は中国が支えましたが、現在、リーマンショック時ほどの余力はないと指摘されています。

 ②利上げしなくても国債金利はすでに上昇(=国債の下落)

リーマンショックの前年、2007年6月12日から信用収縮開始し米国債が買われました。
(国債金利が低下していきました)


現在、インフレや財政問題により米国債が売られ国債利回りが上昇しています。

10年米国債
国債利回り上昇(=国債下落)は危険なサインです。

③地政学リスク

現在はイラン紛争など中東情勢の悪化による原油価格の高騰や供給網の混乱がインフレを加速させています。 

④金融機関の財務体質強化

リーマンショック後の規制強化により、大手銀行は自己資本比率を高め、財務体質が改善されています。
一方で、現在は、金融機関のバブルよりも、インフレや金利上昇による実体経済への影響、非銀行金融機関(シャドーバンキング)のリスクが懸念されています。

なぜ、リーマンショック前と同じなのか?

今がリーマンショック前と同じ理由の本質は「リーマンショックは終わっていない」からだと判断しています。
リーマンショックが起きた社会構造は形を変えても今も続いているからです。

現金をばら撒いてリーマンショックの危機を延命しました。
リーマンショックの金融危機を救うために中央銀行がお金を刷って現金をばら撒くことで新たな中央銀行バブルを生み出したのです。

米国資金供給量

あなたの資産をどう守るか

リーマンショックの金融危機は2008年9月15日以降、短期間に暴落しましたが、そこがスタートではありません。
金融危機のスタートポイントは前年2007年でした。
次の金融危機はすでに始まっている可能性が高いと判断しています。

株を保有している人は株、不動産、ゴールドの暴落に直面することになるでしょう。
株やゴールドETFはストップロスを入れておくことで暴落から逃げることができます。

なお、次の金融危機は今の社会構造の崩壊となる可能性が高いと判断しているので、株の大底は10年後かもしれません。
ゴールドは暴落しても真っ先に反転上昇するでしょう。 

ちなみにリーマンショック後の暴落の途中で長期投資で有名なファンドが底だと思って買ったものの、暴落が続くので、すぐに手放しました。
まず逃げて、暴落後の状況を観察して次の手を考えることが大切です。

 知恵を得て準備した人に富が移動する時

今は知恵を得て準備した人に富が移動する時です。
今後も、他では聞けない本質的で実践的な情報の発信を続けていきます。
危機が段階的に進む展開を先読みして順次解説していきます。
つまり、危機の構造を説明していきます。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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エフピーネット株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1898号
金融商品取引業の種別:投資助言・代理業
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