公開日 2025年11月25日

12月FOMC、利下げはあるのか?

ウィリアムズ総裁の利下げ示唆で12月FOMCは不透明に。決定は僅差の攻防の可能性あり。
12月FOMC、利下げはあるのか?

先週金曜日、ショッキングなことが起きました。FRB議長の「代理」とも言える存在であるニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁が、他の理事達が利下げに慎重な姿勢を示す中、利下げ支持のシグナルを発したのです。

ウィリアムズ総裁発言

繰り返しになりますが、ニューヨーク連銀総裁は歴史的にFRB議長と密接に歩調を合わせる立場にあるため、今回の発言を受け、12月FOMCでの利下げ確率がそれまでの35%から約80%へと上昇しています。

ウィリアムズ総裁の発言要旨は、以下の通りです。

  • 雇用に対する下振れリスクが高まる一方で、インフレに対する上振れリスクは和らいだ
  • 金融政策がやや引き締め気味な状態にあると考えているが、
    最近の措置以前ほどではない。
    したがって、政策スタンスを中立に近づけ、我々の二つの目標達成のバランスを維持するため、
    近い将来に政策金利をさらに調整する余地があるとみている
  • 私の判断では、労働市場が冷えてきており、雇用への下振れリスクは高まっている。
    その一方で、インフレの上振れリスクは幾分か後退している
  • 基調インフレ率は引き続き低下傾向にあり、関税による二次的影響が生じている証拠もない
  • 現在のインフレ率のうち、関税が約0.5~0.75%押し上げている可能性が高い。
    ただし、関税が二次的な物価押し上げや波及効果を生むとは見ていない
  • 関税は来年にかけても物価を押し上げ続けるものの、
    インフレ率は2027年には2%目標に向けて軌道に戻ると予想している
  • 来年の成長は財政政策によって押し上げられると見込んでいる
  • ただし、移民政策や関税政策による逆風も存在するため、
    成長率はトレンド並みにとどまるだろうと警告
  • バランスは、どちらか一方に大きく傾いているわけではない

皆さんご存知のように、アメリカには12の地区連銀があります。その中で、ニューヨーク連銀は為替介入実施銀行であるため、この連銀総裁だけが輪番制でなく、毎回のFOMCで投票権を保有しています。

つまり、それだけ発言内容の重要性が高いと言えます。

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12月FOMCでの利下げの可能性

前回10月末のFOMCでパウエル議長は記者会見で、「12月の金融政策への対応には『強い意見の対立』があり、追加利下げは『確定ではない』」と発言し、マーケットは騒然としました。

というのも、その発言を聞くまでは、マーケットでは12月の利下げは「既成事実」となっていたからです。

先週発表されたFOMC議事要旨を読むと、「数名の理事は12月利下げを支持するが、多くの理事は年末まで据え置きで良いと考えている」と書かれており、パウエル議長が記者会見で行った発言の裏付けが取れた形になっています。

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcminutes20251029.pdf

そのようなタイミングで、ウィリアムズ総裁が利下げ示唆発言をしたことは、どうしても無視出来ません。

総裁ご自身も、ご自分の発言がマーケットにどれだけ影響を与えるか、よく分かっていらっしゃるはずですので、ある程度の覚悟を持っての発言だと私は理解しました。

12月FOMC投票配分予想

FOMCで投票権を持っている理事は、12人で偶数です。万が一、6対6となった場合、どういう決定となるのでしょう?

・・・

続きを読みたい方は、「イーグルフライ」よりご覧ください。
2025/11/25の「イーグルフライ」掲示板より抜粋しています。

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プロフィール

松崎美子

松崎美子

1986年にスイス銀行東京支店入行、ディーラーアシスタントとしてスタート。1988年結婚のために渡英。 翌年より英バークレイズ銀行本店ディーリングルーム勤務、初の日本人FXオプション・セールスとなる。

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