AI・機械学習から教育の本質を学ぶ

AI(機械学習)の教育への応用
AIの能力は学習した内容で決まります。
AIを教育する過程で得られた教育の知見は人への学習・教育にも活用することができ、現在の人間への教育の問題点や改善点も見えてきます。
機械学習から得た教育に関する大事な視点を解説します。
機械学習とは何か、という基本を知りたい方は以下を参照ください
https://real-int.jp/articles/2866/
AI時代に求められる教育
AIが得意なのは教師あり学習です。
これにより、ホワイトカラーのほとんどがAIに置き換わると言われています。
https://real-int.jp/articles/2860/
従ってAI時代には、AIがまだ人間ほどは得意ではない「教師なし学習+強化学習」の組み合わせを身につけることが重要になります。
また反対に、教師あり学習に特化した現在の日本の教育システムは全く時代に合っていないことになります。
受験勉強の弊害
日本では昔から受験勉強が中心となり、勉強といえば「教師や教科書、参考書から学ぶこと」だけをイメージすることが多いです。
親が子供に「勉強しなさい」という勉強の意味は「教師あり学習しなさい」という意味になります。
これに対して強化学習は、ゲームのRPGに似ています。
未知の領域を試行錯誤しながら探索するので、面白いです。
教師あり学習はゲームで例えるなら、攻略本を見ながらプレーするようなものです。
その方が早くクリアできますが、ゲームの未知の楽しさは失われてしまいます。
つまり、学習とは本来多様で、
特に人間にとって重要な強化学習は楽しいもののはずが
教師あり学習だけを追求する義務教育、受験勉強が、
学習や勉強はつまらないもの、
という刷り込みを子供たちに与えてしまっている可能性があります。
本来の学習は面白いものなのです。
それが、日本の教育では重視されていません。
学校が、学習をつまらないものにする場所になってしまっています。
また、教師ありだけを鍛えていくと、量産型のロボットを育てるようなものなので、思考停止かつ受け身の奴隷教育になりやすいのです。
さらに日本の教育では奴隷教育の一番悪い部分が常識になっています。
家庭や教育の現場では成績が良いと褒め、悪いと叱る教育が当たり前になっていることが圧倒的に多いです。
この指導が決定的に間違ったマインドセットを生み出します。
AIも人間も奴隷教育を受けると大失敗するのです。
https://real-int.jp/articles/489/
自分の頭で考える
「教師あり学習」は模倣なので、本人は頭を使っていると思っても本質的には思考をしていないことが多いです。
学者や権威がある人の意見を聞いただけで、それを自分が考えた結果だと勘違いすることも多いです。
たとえば、「Aという薬が良い」と権威がある学者の言葉を聞いただけなのに
「自分がしっかり考えて吟味した結果、Aという薬が良い」
と自分が考えて判断したと勘違いしてしまうのです。
「教師あり学習」・模倣に慣れてきた結果です。
模倣は思考ではありません。
本人は思考したと思っていてもが実際には思考はゼロで、印象で判断しているだけです。
このように模倣だけで自分では思考せず、
印象だけで判断し、
自分は思考していると思い込んでいるケースが実に多いと思います。
そのような中で、急に思考しろ、と言われてもできなくて当然です。
学校でも、社会でも、考えるということを要求されてこなかったからです。
機械学習と使命
現在の日本の教育は、全くAI時代の「教師なし学習」や「強化学習」を伸ばす教育つまり、感性や思考を育てる教育になっていません。
この二つを育てるためには、まず自己認識や自己分析が大切です。
何が好き/嫌いか、何が得意で苦手か
自分はどのような性格でどのようなことに関心を持つか
このようなことを学校や企業の面接でも問われたことがないと思います。
次に重要になるのは目標設定です。
自分の人生の目的は何か、それはまさに使命に繋がってきます。
AI時代に必要なこととは、私たちが、それぞれ本来の唯一無二の存在になるということです。
人は一人ひとり性格、才能、役割が異なりますので、各自がオリジナリティを発揮することで富を拡大することができます。
オリジナリティを発揮すること、あるいは使命に進むことがこれからのAI時代の当たり前になると思います。
今の黙示録の時代はAIに仕事が代替されていく時代なので使命の本質の理解と、使命に進むことが大切です。
https://real-int.jp/articles/2833/
自分の使命を知るにはMISSIONコーチングオンライン講座があります。