公開日 2020年8月7日

FXでは資金管理が最も重要!徹底したリスクコントロールで勝てるトレードへ

「FXトレードで稼ぐ」というと、トレード手法や勝率などの要素に目がいき、資金管理の重要性にあまり目を向けない人もいます。しかし、それで本当に大丈夫でしょうか。スポーツではいかに攻撃がすぐれていても、守りがボロボロでは安定的に勝つのが難しいと誰もが知っています。トレードも全く同じで、守りがおろそかでは利益を残せません
FXでは資金管理が最も重要!徹底したリスクコントロールで勝てるトレードへ

トレードでの守りの要となるのが、今回のテーマである資金管理です。しかし、「資金管理は難しそう」「資金管理って何から手を付けたらいいのかわからない」という声もよく耳にします。この記事では、資金管理の考え方や具体的なやり方をわかりやすく紹介していきます。

FXでは資金管理が何より大切!

誰でも「投資には資金管理が重要です」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。特にFXにおいてはこの資金管理は非常に重要です。

元本割れのリスクがあまりない投資商品や長期にわたって投資するスタイルでは、ざっくりとした資金管理でも大丈夫ですが、FXはそういう訳にはいきません。なぜならFXではレバレッジをかけたり、売買を繰り返すスタイルの投資をする方が多いため、資金管理を無視することで、かなりの確率で損失に遭遇するからです。

資金管理にきちんと向き合わないトレードを続けていると、資金がいずれ尽きてしまいます。そうならないためにも、資金管理のやり方をしっかり学び、実践していくことが大切です。

FXで資金管理ができない原因は?

資金管理が重要なことがわかっていても、うまくできない人も多いかもしれません。ここでは、なぜ資金管理ができないのか、その理由を見ていきます。

資金管理のしかたがわからない

資金管理というと、「地味な作業」「難しそう」とイメージだけで、具体的に何をすればいいのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。資金管理の考え方はそれほど難しいものではありません。要は破産リスクを避けるために、損失や利益、ポジションなどをコントロールことです。プロも資金管理をまずしっかり学習することから始めます。

資金管理はきちんと学べば、あなたの資産や利益を守ってくれる友達のような存在になります。資金管理のやり方がもしわからない人は、この記事でも具体的な方法を紹介していきますので、ぜひ実践してください。

稼ぎたいという気持ちが強すぎる

たとえ資金管理の重要性に気づいていても、それを完全に無視したトレードをしてしまうのが、「稼ぎたい」という気持ちが先行してしまうケースです。「稼ぎたい」と思うがあまり、身の丈にあわない無理をしたトレードをしてしまいます。例えば、損失のリスクを考えずに高いレバレッジでトレードしたり、利益に執着するあまり損切りできなかったり、といったトレードです。資金管理は欲や執着に囚われないためのものです。

FXでは勝ちや負けを繰り返しながら少しずつ利益を積み上げていくことが大切です。稼ぎたいからと無理をしたトレードはいつかかならず破綻します。ホームランを狙うような意識ではなく、冷静にコツコツとトレードに取り組む姿勢が必要です。

通貨ペアが多すぎて管理できない

FXトレードでは数多くの通貨ペアで取引できます。チャンスがありそうなら「あっちの通貨ペア、こっちの通貨ペア」とたくさんの通貨ペアをトレードしてしまう場合もあるでしょう。

しかし、通貨ペアが多くなりすぎると、「いったい今合計でいくらの資金が動いているのかわからない」という事態になります。一つひとつの通貨ペアの取引量が少なくても、集まれば実はかなりの取引量を売買していたということもあるかもしれません。

このような状態で、もしそれぞれの通貨ペアが少しずつでも損失を出す、もしくは一つの通貨ペアで多大な損失を出してしまうこともあるでしょう。すると、瞬く間に資金が底をついてしまうリスクが高まります。

ロット数が多すぎる

ロット数は取引通貨量の単位を表しますが、資金に対してロット数を上げすぎたトレードも資金管理ができない原因の一つです。これはロット数とレバレッジの関係について認識できていない場合にやってしまいがちです。

資金に対してロットを上げすぎたトレードは、「ハイレバレッジなトレードをしている」のと同じ意味になります。ハイレバレッジのトレードは生み出す利益も大きいですが、出してしまう損失も大きくなってしまいます。

ロット数はなんとなく決めるのではなく、1回のトレードに対してとれるリスク許容度に応じて決めることが大切です。具体的にどうやってリスク許容度を計算すればいいかは後半で述べていきます。

FXで資金管理するためのルールを決めよう!

ここまでの解説で、FXで資金管理をしないと非常に危険性のあるトレードにつながりやすいということが理解できたと思います。では、実際トレードするにあたってどういうルールで資金管理していけばいいのでしょうか。ここからは、資金管理のルール作りについてポイントを紹介していきます。

FXで使える資金の限度額を決める

資金管理は何もFXトレード内の話だけではありません。まずは、もっと大きな視点で、自分の資産の中で投資に使えるのはどれくらいなのかという部分から把握してみましょう。

そもそも投資はどのような種類であっても、自分の持っている全ての資産の中の余剰資金で行います。生活費はもちろん、将来の予定を考えてその分の資産までFXに回してしまってはいけません。一度自分の資産を整理して生活費や将来の資金、余剰金にそれぞれ配分してみましょう。

おおよそですが、資産の30~40%を投資に回すのが一般的です。もちろん資産の量やライフスタイルによって状況は異なるので、減っても明日からの生活に痛手のない額を確保して、残りをFXに使うのが基本と考えましょう。

損切り(ロスカット)の割合を決める

FXトレードにおいて資金管理のキモになるのが損切りです。損切り(ロスカット)がうまくできれば資金管理もうまくできますし、できなければ破産リスクは高まります。そこでポイントになるのが、損切りに対する考え方を前もって決めておくことです。その都度なんとなく決めるのではなく、前もってルール化しておきましょう。

例えば、一度のエントリーで-20pipsまでいったら必ず損切りするとか、資金の何%を減らしたら損切りする、といったものです。もちろんトレードスタイルは人それぞれですので、自分のトレード手法にあわせて、適切な損切り幅を見定めていく必要があります。基本は2%の損失になったら損ぎりです。

慣れるまでは少ないポジションからスタートする

資金管理に慣れていないうちは、より安全策をとって少ないポジションからスタートすることが大切です。本来であれば大丈夫だと思われるポジション数からさらにポジション数を落としてトレードし、資金管理をマスターしていきましょう。

FXトレードをしていれば、同時に2~3個の複数通貨ペアのポジションを保有している場面も多くなってきます。さらに、ドル/円のような 円と組み合わせた通貨ペアだけでなくユーロドルなど外国通貨同士のペアを保有することもあります。

少なめのポジションであればポジション管理が複雑にならず、わからなくなっても落ち着いた対応ができます。

計画的なエントリーをする

いくら資金管理を徹底しても、それだけでは勝てません。冒頭で述べたようにスポーツに例えるなら資金管理が守りで、トレードのエントリーは攻撃のようなものです。いくら守りがしっかりしていても、攻撃が適当だったら、勝ちにはつながりません。きちんとした手法やルールに基づいたエントリーをするようにしましょう。

FXトレードで大切なことは、ここならエントリーに良いところだと分かることろ(利益になる期待値が高いところ)でエントリーすることです。ですので、なんとなくエントリーをしたり、感情に振り回されてエントリーをしたりする行為は避けましょう。期待値の高いトレードを繰り返すことと資金管理の両輪が回ってはじめて利益が残せるのです。

初心者は少額から取引を始める

FXトレードは証拠金制度のおかげで、実際の資金量よりも大きな金額を動かせるのが特徴です。しかし、初心者であればその感覚がつかみにくいのも事実です。少しの金額をトレードしているつもりでも、実際にはすごい金額だった、ということもあるかもしれません。利益や損失の計算も慣れるまでは、てこずる人も多いでしょう。

初心者であればまずは少額から取引することがおすすめです。多くの証券会社では1,000通貨以上の取引が最低ラインとしていますが、中には1通貨から取引できる証券会社もあります。少額であれば万が一損をしても痛手は小さいので、そのような口座を利用してまずは慣れることから始めましょう。

損切りの限度額はいくら?資金管理の具体的な方法を解説

資金管理の上で非常に重要な部分を占めるのが損切りです。損切りの限度額をあらかじめ決めておくだけでも資金管理に十分効果があります。ここからは、その具体的な方法を紹介していきます。

損失の限度額は総資金の2%にする

最初に、一回のトレードでとれる損失の限度額を決めましょう。これはリスク許容額とも呼ばれるもので、決め方としては総資金に対して2%前後を設定するのが一般的です。総資金が100万円であれば一回のトレードの損失限度額は2万円になります。

損失が2%程度であれば、ある程度連敗が続いてもすぐに破産する可能性は低く、十分に立て直せるチャンスがあると言われています。期待できるリターンとの割合で破産確率は変化しますので、トレードスタイルによっては1~3%に調整して限度額を計算してもよいでしょう。

ここではまず損失の限度額は2%程度にすることを覚えておいてください。

損失限度額の具体的な計算方法

ここからは実際のトレードでの具体的な計算例を見ていきましょう。これから紹介するやり方であれば、レバレッジの利点を最大限にいかしながら、資金管理の考え方でリスクをしっかりコントロールできます。

1.損失限度額を計算する

損失限度額は「総資金×2%」で計算します。例えば、総資金が50万円の場合、次のような計算ができます。

1回目の損失限度額:50万円×2%=10,000円

では、最初のトレードで残念ながら損切りになったとして、2回目の損失限度額はどのように計算すればいいでしょうか。同じように10,000円とすべきでしょうか。

正解は、2回目の損失限度額:49万円×2%=9,800円です。

このように毎回同じ金額が損失限度額になるわけではく、毎回残っている資産に対しての2%を損失限度額として計算します。もし50万円が元手で4回連続損切りした場合、損失限度額は下のように変わっていきますので、注意してください。

  • 最初のトレードの損失限度額:50万円×2%=10,000円
  • 2回目のトレードの損失限度額:49万円×2%=9,800円
  • 3回目のトレードの損失限度額:48万200円×2%=9,604円
  • 4回目のトレードの損失限度額:47万596円×2%=9,412円
  • 5回目のトレードの損失限度額:46万1184円×2%=9,224円
    ※1円未満は四捨五入

2.利益確定と損切りのポイントを決める

今の資金に対する損失限度額が具体的に計算できたら、次はエントリー前に利益確定と損切りのポイント決めておきましょう。「いつも損切りは固定で20pipsです」と決めている場合は、この部分に関してはシンプルにクリアできるでしょう。

もし、損切りポイントを「トレードの根拠がなくなった場所」としている場合や、前回の高値や安値などのレートで決めている場合は、エントリーするタイミングによって損切り幅は変動します。

このような場合は、損切りポイントだけでなく、だいたいのエントリーポイントにも目安を定めて、余裕がある損切り幅がどれくらいのpips数になるのか把握しておきましょう。

3.最適なロット数を算出する

損失限度額と損切りまでのpips数がわかれば、あとは最適な取引通貨量(ロット数)を計算するだけです。取引通貨量の計算の仕方は次のようになります。

「最大限度額(総資金×2%)÷損失幅(損切りまでのpip数÷100)=取引通貨量」

では、具体的に総資産50万円で損切り幅が20pipsの場合を見てみましょう。

50万円×2%÷(20pips÷100)=50,000通貨

通常の日本のFX業者の場合、1ロット=10,000通貨ですので、この場合は5ロットになります。

同じ総資産でも損切りまでの幅が50pipsの場合は、

50万円×2%÷(50pips÷100)=20,000通貨

で2ロットになります。

FXで資金管理をする際に注意したいポイント

ここまできちんと計算して資金管理ができるようになれば、ほぼ資金管理で大きな失敗をすることはないでしょう。最後に改めて資金管理と一緒に注意したいポイントをおさらいしたいと思います。

自分で決めたルールを守る

せっかく資金管理の重要性を理解して、資金管理のルールを決めたなら、資金管理のルールを含めトレードのルール全体をしっかりと守りましょう。損切りしたくないからと損切り位置をずらしたり、負けを取り戻そうと感情的なトレードをしたり、勝ちに慢心して根拠のないエントリーをしたりしてはいけません。このような感情的なトレードは損失を生む原因にもなります。

安定したトレードがFXで利益を出すには不可欠です。感情的になってしまいそうな場合は、その日はトレードを休むのもおすすめです。

レバレッジをかけすぎない

今回紹介した計算方法を守っていれば毎回のトレードは自然と適切なレバレッジに収まるはずです。毎回計算するのは面倒かもしれませんが、もし面倒であれば最初からあえて余裕をもって少なめのロットでトレードすることも検討しましょう。くれぐれも「どんぶり勘定で実はレバレッジをかけすぎていた」ということのないように注意が必要です。

また、複数通貨ペアをトレードする場合は、複数通貨ペア全体で損失限度額内におさまるようにそれぞれのロットを調整して、レバレッジのかけすぎにならないようにする必要があります。

強制ロスカットに注意する

FXトレードで一番避けたいのが強制ロスカットです。強制ロスカットとは含み損が膨らんで証拠金維持率が下がったときに、持っているポジションが強制的に決済されてしまう仕組みです。どれくらいの証拠金維持率になったらロスカットが発動するかのルールはFX業者によって異なります。

これまで紹介してきた資金管理方法を実践している場合、いきなりロスカットになってしまう確率はそう高くはありません。しかし、自分が使っているFX業者のロスカットルールは、必ず確認しておきましょう。

また、ほとんどの業者では今の自分の証拠金維持率が何%かリアルタイムに簡単に確認できるようになっています。自分が使っている業者のロスカットルールと照らし合わせながら、今の口座状況が危険水準に達してないか、どれくらい余裕があるのかは常に確認するようにしましょう。

徹底した資金管理で着実に利益を出していこう!

資金管理はトレーダーとして利益を出すためには欠かすことのできない要素です。派手なトレードで利益を上げたという情報をネットで目にすることもありますが、稼ぎ続けている人は資金管理の重要性を身に染みて理解しています。そのような人たちは資金管理のルールを決め、徹底して守っています。

確かに計算は面倒な面もありますが、Excelなどで簡単に計算することができます。FXトレードでは一気に派手に稼ぐことよりも、資金管理と友達になってコツコツと利益を出していきましょう。それこそが相場で生き残る近道になるでしょう。


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