リスクヘッジの準備は平時から
投資の技術を身に着けることがリスクヘッジにもなる
私も若いころには全く気にしていませんでしたが、50歳を過ぎると友人の何人かは脳梗塞や心筋梗塞で休職するようになりました。過労や鬱で仕事を辞めた人もいます。
そんなとき、会社の給料だけに頼った生活は一気に危険にさらされます。今回のコロナ禍では世界中で需要がなくなり、仕事が消えています。公務員や大手企業では数年の猶予があるかもしれませんが、ここから数年は厳しい状況が起こりそうです。
投資の技術を身に着け、自分のペースで無理なく収入を得る方法を準備しておくことは、人生のリスクヘッジとして考えてもいいのではないでしょうか。
私は落ちこぼれだったので大学卒業後も就職できず自分で事業を始めました。誰かが私に給料をくれることはありません。仕事と生活が一体なので、会社経営か自分の健康に何かがあれば、全てを失うリスクがありました。そこで始めたのが投資で、予期せぬ未来へのヘッジを考えたわけです。
冒頭の友人達もそうですが、こうした人生のリスクは誰にでもあることです。誰でも必ず年老いていきますし、ずっと健康な人はいません。予期せぬ伝染病で世界中の経済が止まることも、再び起こる可能性は十分にありそうです。何もない平時から準備しておかないと役に立ちません。
このように書くと生命保険のCMのようですが、将来に備える、未来を準備する考え方は投資そのものです。特にFXは少額から始められますし、テクニカルの技術は他の相場でも活かすことができます。
ただし、簡単ではありません。それでも数年続けて、自分のスタイルが出来上がれば、後は投資資金を増やすことでリターンを大きくする技術を持つことができます。
未来に備えて行動した人と、そうでない人とでは、数年後に結果が出てしまうことは学生時代の勉強姿勢で誰でも十分経験済みではないでしょうか。準備し、努力した人だけが、リスクをヘッジできるのだと思います。
副業でFXの技術を身につけて行くことが合理的なアプローチ
今回のコロナで、これまで安定して高収入と思われていた仕事が、ある時突然なくなるということを世界は経験しました。どんな職種に就いていても、トレーディング技術を持つことは大切だと思います。
2016年に最初の著書「臆病な人でも稼げるFX入門」を刊行させていただきましたが、この中で紹介した11歳の少年は現在高校3年生となり受験を控えています。コロナ禍で学校の授業が無くなりながらも、受験の日は迫ってきます。
彼は将来を少し考えはじめ、ゴールドマンサックスもいいかなぁ、などと言っているようで、私が高校3年生の頃には考えなかったような将来の選択肢を描いています。リアルなトレードを経験することで、金融業の重要性や優位性を肌で感じているのかもしれません。
彼のように小学生から始めなくても、金融知識と経験は誰でも習得できます。誰でも基礎知識と経験を積むことで収益を狙える世界です。
但し「なんとなく儲かればいいなぁ」ぐらいでは上手く行きません。マーケットはこうした甘い人をカモにするからです。収益を得るための方法は人それぞれなので、自分のスタイルを見つけ淡々と続ける人が生き残る世界です。
FXを始めるなら最初は兼業です。リスクヘッジとして考えるなら、堅実な安定収入を得られる本業を持ちつつ副業のFXで資金を増やす技術を身につけて行くことが最も合理的なアプローチだと思います。
FXは誰でもいつからでも始められるので、年齢に関係なく人生のヘッジとして有効ではないでしょうか。私は特に大学生や若い社会人の方、または今後の人生が大きく変化しやすいミドルエイジの方は投資について少し考える機会を持っていただくと良いのではないかと思っています。