金融資産の半分をゴールドに 2
激動の時代はゴールド
次の動画をアップ後にゴールドは急騰しました。
引き続き、ゴールド上昇と判断しています。
以前書いた記事に加筆編集して新記事としました。
なぜゴールドが上昇?
ゴールドが上昇する理由をまとめました。
①通貨大量発行
現在、中央銀行バブルが崩壊しようとしています。
通貨の大量発行により通貨価値が下落し、物価上昇(インフレ)となっています。
当然、無国籍通貨のゴールドは上昇します。
しかし、次のグラフを見て分かるようにゴールド価格の上昇はゆるやかです。
gentosha-go.com
中央銀行バブルとは金融緩和、量的緩和(通貨発行し、国債・株購入)を指します。
ゴールドは中央銀行の通信簿といわれていますが、現在、中央銀行の信任は低下しています。
②産出量が限定的
ゴールドの産出量は限定的なので、需要に対して供給が追い付きません。
③基軸通貨争い
中央銀行のゴールド購入が増加方向です。
次のグラフは中央銀行のゴールド買いが最近強いことを示しています。
fu.minkabu.jp
最終的には中央銀行によるゴールド争奪戦となると判断しています。
さらにロシアや中国は新金本位制の導入を狙っています。
新金本位制が導入されると、ゴールドは急騰することになるでしょう。
https://real-int.jp/articles/1477/
グレートリセットもゴールド上昇方向だと判断しています。
サバイバル時代はゴールド上昇です。
④戦争準備
現在、世界大戦前夜のような不穏な状態です。
戦争準備となると国がゴールドを買う傾向があります。
水面下では第三次世界戦争が始まっていると判断しています。
ゴールド出遅れの原因
ゴールドは出遅れている感がありますが、その原因は次の通りです。
①ビットコインの登場
資産保全はゴールドからビットコインに移ったというプロパガンダがあります。
最近はビットコインの資産保全性に対して懐疑的な声が増えてきたので、ビットコインからゴールドに人気が移動しています。
②価格操作
ドルの価値を下げたくないためにゴールドの価格を抑制してきたことがあると思います。
現在のゴールドチャート
上 ゴールド/ドル 日足
下 ゴールド/円 日足 単位トロイオンス
Tradingview
激動の時代の特徴
激動の時代の特徴は次の3つです。
①金融危機
②戦争
③想定外の災害
資産を守ることが最高の投資になる時代はゴールドが上昇する時代です。
現在、金融危機が近いと判断しており、資産の保全が大事なサバイバル時代という認識です。
https://real-int.jp/articles/2043/
激動の時代は資産を守ることが最高の投資になるということです。
激動の時代は金(ゴールド)
2001年 1000円/グラムの頃から
金融資産の50%をゴールドで保有することを推奨してきました。
そして今でも、金融資産の半分を金(ゴールド)にすることを、お勧めしています。
2001年に、金(ゴールド)が約20年間の長期に下落し続けた相場が大底を打ち反転、長期上昇トレンドに入ると判断したからです。
激動の時代はサバイバル時代であり、一番安全で価格が上昇する可能性が高いのがゴールドだという認識です。
ゴールド保有は10%と言われてきた
世の中的には金(ゴールド)を保有するとしても10%程度と言う表現しか見たことがありません。
書籍や教科書的なものにも、そのように書いてあります。
これは激動の時代になったことと、激動の本質を理解していないからだと思います。
つまり、金融危機・戦争・想定外の災害が多発するという認識をしていないからなのでしょう。
ゴールド/ドル 超長期チャート
rakuten-sec.co.jp
ゴールド/円 超長期チャート
rakuten-sec.co.jp
ゴールドと金鉱山株
2001年春に、日本では金(ゴールド)が約20年の長期下落相場から反転上昇すると判断しました。
その時には、金(ゴールド)のことを話題にする人もいないくらい人気のない時でした。
また、2001年の年初には永田町で、今年は戦争か何かが起きると言われていました。
実際的に、2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件(911)もあり、ゴールドは大底を打って上昇開始しました。
ゴールドの大底だった2001年春、私が買ったのは、ゴールドではなく世界各国の金鉱山株でした。
世界中の金鉱山株を米国ナスダック市場で買えるのです。
(現在、金鉱山株は基本お勧めしていません)
ゴールドではなく世界各国の金鉱山株を買った理由はゴールドが大底から上昇する時にはゴールドそのものより金鉱山株の方が上昇するからです。
実際に、その後半年でゴールドは数割上昇し、金鉱山株は買値の3倍から5倍になりました。
そこで金鉱山株を利益確定してゴールドに乗り換えました。
ゴールドが大底から上昇する時には金鉱山株の方が上昇しますが、それ以降はゴールドの方が安心感があるからです。
ゴールドの大底では、ゴールドより金鉱山株の方がよりローリスク・ハイリターンの相場だったということです。
金鉱山会社はボロボロだった
2001年春頃ゴールドや金鉱山会社は次のような状況に陥っていました。
・ゴールド価格が産金コストより低かった
・経営難から粉飾する金鉱山関連会社もあった
・金鉱山会社各社が大量のゴールドを空売りしていた
金鉱山会社がゴールドを空売りしていたのは、ゴールドの値下がりで儲けようとしており、いざとなったら現物での返済を考えていたからです。
金鉱山会社・金鉱山株といえば、日本では住友金属鉱山がありますが、 産金比率が低いので個人的には金鉱山会社に含めていません。
世界の金鉱山会社で有名なものには次のようなものがあります。
バリックゴールド Barrick Gold カナダ
ニューモントマイニング Newmont Mining 米国
アングロゴールドアシャンティAngloGold Ashanti 南アフリカ
ゴールドフィールズ Gold Fields 南アフリカ
なぜ金鉱山株が最初に急騰したか?
ゴールドが大底から上昇する時にはゴールドそのものより金鉱山株の方が上昇すると書きましたが、当時、それを認識している人はほとんどいませんでした。
ゴールドは完全に投資対象から見放されていたことや金鉱山株の存在が知られていないからです。
皆が見放している相場は枯れているので突然大きく上昇することがあります。
当時の金鉱山会社は、長年のゴールド下落で苦境に陥っていたことと、今後も下落が継続すると思われたので、その反動による上昇が、一番大きな上昇要因だったと思います。
また、金鉱山会社は将来採掘できるゴールドを大量に保有しているので、産金コスト割れ状態を脱することによる上昇期待もあります。
ゴールドが2倍になっても産金コストは2倍にならないためレバレッジが効くこともあります。
それを相場は一気に織り込むため、あっという間に金鉱山株の魅力は無くなりました。
現在も積極的にゴールドではなく金鉱山株を買うメリットはないと判断しています。
ウォーレン・バフェット氏が金鉱山株を買ったが
2020年8月には有名なウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイが、金鉱山株 であるバリック・ゴールドを買いました。
しかし、半年後の2021年1月には売却しました。
ウォーレン・バフェット氏は配当がないゴールドを嫌っていたので、ずっとゴールドを投資対象と見なしていませんでした。
したがって、ゴールドを買いたくなった時でも、金鉱山株を選んだのだと思います。
ウォーレン・バフェット氏は長期保有しかしないと思っている人が多いですが、実際にはバリック・ゴールドのようにすぐに売ってしまうことも多いです。
リーマンショック時のゴールドの動き
2007年6月8日から激動の時代が始まると判断し
「全ての投資を止める時」
と、事前に警告しました。
まさしくその頃から金融収縮が始まり、長期米国の金利は6月12日に天井を付け反転しました。
日経225も2007年6月をピークに天井を付け下落を開始しました。
日経225は2008年の9月のリーマンショックまでに半分近く下落し、リーマンショック以降、残りの半分が下落したのです。
日経225週足 Tradingview
リーマンショック後の金融危機で、ゴールドは最初、1グラム3000円から2000円前半まで下落後、上昇していきました。。
矢印のところがリーマンショックの時です。
ゴールド/円 月足 Tradingview
今後、金融危機が再燃するとゴールドも最初は下落するものの、その後真っ先に上昇する可能性が高そうです。
ゴールドには価値がない?
昔、大蔵省(現財務省)のOBの方々とお話をしていて衝撃的なことがありました。
「株には価値があるけど、ゴールドには価値がない」
という発言でした。
会社は生産性があるので価値があるが
ゴールドは生産性のない金属だから価値がない
という認識だったのです。
しかし、現在は、彼らもゴールドを買っているようです。
今でも、配当がないゴールドは投資対象ではないという人も多いですが、実にもったいないです。
実は、ゴールドが底を打った2001年以降、S&P500よりゴールドの方が上昇率が高いです。
ゴールドは無国籍通貨
ゴールドは工業材料や装飾材料でもあると同時に無国籍通貨(世界共通通貨)です。
通貨を大量発行することで通貨価値が下落したり、通貨の信任が下落するとゴールドは上昇する方向です。
ゴールド価格は中央銀行の通信簿といわれる要因です。
ちなみに、次のような傾向があります。
ドルが上昇するとゴールド下落
ドルが下落するとゴールド上昇
ドルの価格を下げたくないためゴールド価格を上げないように政策的に価格を押さえているといわれています。
プラチナや銀の買いを推奨する人もいらっしゃいますが、プラチナも銀も工業材料の位置づけで、無国籍通貨という認識をされていません。
一時的にパフォーマンスが良い時があっても長期的パフォーマンスではゴールドに負けると判断しています。
戦争でゴールドはどう動く
1991年湾岸戦争の時に、ゴールドがどう動くかを見ていたのですが、ゴールドは下落しました。
しかし、その後の戦争ではゴールドは上昇と判断し、実際に、アメリカ同時多発テロ事件(911)の時はゴールド上昇となりました。
戦争になるとゴールドは上昇したり、下落するのは、その時々の世界状況によりますが、今後の戦争ではゴールドは上昇すると判断しています。
有事の金とは
有事の金という言葉があります。
多くの人は、有事になるとゴールドが上昇するという意味と捉えて、有事になるとゴールドを買います。
しかし、実際には有事の金とは有事に備えて金を保有し、有事になったら金を売却して対処するという意味です。
つまり、有事はむしろゴールド価格が下落しやすいともいえます。
金利上昇で金価格は上昇?
一般的に、金利が上昇するとゴールド価格は下がるといわれています。
投資の教科書にも、そのように書いてあります。
しかし、金利上昇局面で、ゴールドは上昇とお伝えしてきました。
過去の金利上昇局面でもゴールド価格は上昇していたからです。
そして、現在の金利上昇局面でゴールド価格は上昇しています。
金利上昇はインフレであることも多いからです。
こちらの記事でもゴールドについて解説しています。
https://real-int.jp/articles/1970/
ゴールドの目標価格
ゴールドは、大幅に値上がりしているので、資産の半分を金にされた方々は、すでに大きく含み益になっています。
金(ゴールド)が1グラム
1000円の時も
2000円の時も
3000円の時も
4000円の時も
ずっと、1グラム15000円になる予測を、お伝えしてきましたが、現在、1グラム1万円近辺になってきているので、すでにかなり達成しています。
現在の判断では1グラム15,000円は通過点であり、今後、さらに上昇すると判断しています。
なぜか、この記事や動画を見て金鉱山株を買う人がいらっしゃいます。
繰り返しになりますが、金鉱山株よりゴールドが良いと判断しています。
金ETEがお勧め
ゴールドを長期で保有するには金ETF(1540)がお勧めです。
現物保有も悪くはないですが、次の理由で金ETFがお勧めです。
・現物は重いので持ち運びが大変
・現物は売却時にお店に行く必要があり換金に時間がかかる
売却量によりますが朝一番で行っても1時間程度かかる
・現物は大量に売却すると税制的に不利な可能性がある
ゴールドは金利が付かないと書きましたが、金ETFを貸株することで多少ですが金利が付く可能性があります。
また、現在、長期購入・積み立てできるのは金(ゴールド)くらいだと思います。
(金融危機になると下げると思いますが、真っ先に上昇開始)
毎月の積み立て純金積み立てについては分別管理をしている田中貴金属がお勧めです。
ゴールドについては、
無料メルマガリアルインテリジェンスや
イーグルフライをご参照ください。
サバイバル時代はゴールドの輝きが増す時です。
合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2088/
ゴールド 重要記事まとめ
https://real-int.jp/articles/2219/
金融危機、グレートリセット時にはゴールドが重要です。