成功している人の共通点5つ
アマチュアトレーダーに必要なこと
個人投資家でありながら、FX関連の書籍を多数出版している田向宏行が、10年以上前に自分がトレーディングを始めた頃に読んだら、参考になるだろうなというコラムをお届けしていきます。
トランプ大統領の登場以降、米国では「分断」が注目されていますが、こうした傾向にはSNSの影響も大きいのではないでしょうか。
相場に集中していると、つい金融関係者ばかりの言動を追いかけたり、トレーダーばかりで集まりがちですが、こうした思考は相場と同じで偏りやすく、ある意味、危険だと思っています。
そこで、私は積極的に相場とは関係のない人との時間を持つようにしています。週末はほとんどツイッターに触れないのもこうしたためです。
そうした様々な分野の人とかかわる中で、成功していると思える人を観察していると、活躍する分野が違っても同じような特徴、成功法則と言えるようなアプローチをしているように思えてきました。今回は、こうした人に共通する点を考えてみました。
まず第一に共通するのは目的が明確である、ということです。ビジネスでもスポーツでも目的なく結果が出ることはありません。なんとなくやってたら上手く行った、なんて話はあり得ませんし、そう語る人は照れ隠しだと思った方がいいと思います。
学生の頃の試験前に「勉強した~?」、「うんうん、全然してない」というやりとりをした人も多いと思いますが、やってないという人に限って成績が良かったりしませんでしたか(笑)。そして、そんな照れ隠しの言葉を真に受けて自分も遊んだりすると痛い目にあった方も多いのではないでしょうか。
2つ目はバランスです。スポーツでも事業でもFXでも、時間も資金も限られた中で結果を出すためには、何を重視するか、バランスが大事です。これは自分の健康も含めて常にバランスを取りながらやらないと、何事も上手く行きません。
一時的に集中して相場の勉強をすることも大切ですが、目の前のことに集中しすぎると、「木を見て森を見ず」、ということにもなりかねません。これはチャート分析の上でも大切だと思います。
3つ目は小さく始めて大きくする、ということ。事業もそうですが、どうなるかわからない未来に最初から資金の多くを傾けるわけにはいきません。
形から入るという人もいますが、私はお奨めしません。これはバランスとも関連しますが、少しずつ上達しながら規模を大きくするのが大事だと思います。
小さな段階で上手くいかないことが、規模を大きくしたら上手くいくということは、ありません。同様にゆっくりやってできないことを、高速でやればできる、ということもありません。私が基本を重視するのもこうしたことがあります。
4つ目は個性の尊重です。個性というとわかりにくいかもしれませんが、自分を知ること、自分の性格を理解して自分に合ったトレードをすることだと思います。
他人が上手く行った手法でも、自分に合うとは限りません。またFXでは通貨による個性やインジケーターの個性も知ることが大切です。自分に合わないことを無理やりやっても、メンタルを崩したりします。
そして、最後は定番ですが、「継続は力なり」です。どの世界もそんなに甘くはないので、続けなければ成果はあがりません。もし続けられない場合は目的意識が弱かったり、現在の生活の中でのバランスが悪いのかもしれません。基本的なことを繰り返しすることが、いかに難しく大変か、多くの人は実は知っているはずです。
- 目的が明確であること
- バランス
- 小さく始めて大きくする
- 個性の尊重
- 継続は力なり
これらの5つは、どこでも言われている基本的なことだと思いますし、相互に関連しています。ビジネスでもスポーツでもFXでも、あらゆる事にあてはまることですし、逆に、それを実直に続けることが一番の成功への道なのではないかと思っています。
それでも時には、楽したい、簡単にしたいと自分を甘やかしたくなった時、映画「フォレストガンプ」を見直してみるのがいいのではないかと思っています。