NY原油 次の一手を慎重に見極めたい

NY原油(週足)サイクル分析

●上記のチャートは、NY原油の週足である、
●NY原油は、22年2月ロシアのウクライナ侵攻の高値130ドルの半値となる、
65ドルを下限に持ち合いが続いたが、
25年4月トランプ関税発動による世界経済の低迷懸念から、
65ドルを割り込み55ドル(55.12(4/9)まで急落の後、
65ドルを上限に持ち合っていたが
●今週、イスラエルのイランの核施設に対する攻撃発表を受け、
中東の地政学リスクが一気に高まり
レンジ上限の65ドル、及び、重要ポイントの75ヶ月(325週)移動平均(太線)の
69ドル(69.20)を突破、
本日先物市場では77.58ドル(6/13執筆時点)まで上値を拡大してきた
●この中東の地政学リスクが、一過性に終われば、再度69ドル以下で落ち着く可能性もありうるが、もう一段エスカレートなら、
1月高値80.77と、 200週移動平均の80.03が重なる80ドル(80.03-80.77)、
84.52(24年7月)、87.63(24年4月)
更には95ドル(23年3月)を順次試す本格反騰に発展するシナリオを想定する必要がある
●時間面では、既報の通り、NY原油は、
週足サイクルとして、2つの13-15週(3ヶ月)サイクルからなる
27-28週(6ヶ月)サイクルが重要な天底を形成
https://real-int.jp/articles/2858/
●今回も、6/6レポート予想通り、25年3月安値から13週目と、
24年12月安値から27週目が重なった、6/2(61.06ドル)が
6ヶ月サイクルの重要転換週となって上げに転じてきた、このシナリオが有効なら
●6/2を起点とするこの反騰は、最短、次なる3ヶ月(13-15週)サイクルトップの、
「7月第2週(7/7-11)-第4週(7/21-25)」、
最長、次なる6ヶ月サイクルトップの10月まで上値余地を残している
●原油輸入の9割を中東に依存する日本にとって、
中東の地政学リスクは極めて重要である、
7月に向けた中東情勢、原油価格、及び、ドル円の次の一手を慎重に見極めたい
2025年6月13日のメルマガ「シンプルトレードPLUS」より抜粋しています。
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