NY原油 次の一手を注視

NY原油(週足)サイクル分析

●上記チャートは、NY原油の週足である、
●NY原油は、22年2月ロシアのウクライナ侵攻による需給懸念から、
130.50(22年3月)まで急騰してトップアウト、
●ここからの下げは、63.57ドル(23年5月)を安値に、
95.03ドル(23年9月)までリバウンドの後、
上値/下値を切り下げた下げトレンドを形成
●昨年24年も、65ドル台(22年3月高値130ドルの半値)で下げ止まっていたが、
25年4月のトランプ関税発動を機に、65ドルのネックライン(下値支持線)を割り込み
55.12ドル(25年4月)まで下離れた後、「55ドル―65ドル」で持ち合っている、
今週は、61.06ドル(6/2)を安値に63.98ドル(6/5)までリバウンドしてきたが、
依然レンジ内にある
●時間面は、NY原油は、週足サイクルとして、2つの、
13-15週(3ヶ月9サイクルからなる27-28週(6ヶ月)サイクルが続いている、
この時間構成が有効なら
●前回24年12月安値66.98ドルから、今週6/2(61.06ドル)まで27週が経過、
時間面は、27-28週(6ヶ月)サイクルの
「6月第1-第2週」の注目の時間を迎えていることになる
●最長、28週目の6月2週前後まで依然下値余地を残すが、
果たして、今週6月第1週のリバウンドは、
次なる3ヶ月サイクルトップの7月、最長次なる6ヶ月サイクルトップの12月に向け、
1月からの上値抵抗線(点線)と、ネックラインが重なる
65ドル台に挑戦する反騰につながるか、又は依然レンジ内の上下動に留まるか
●トランプ関税による世界経済の減速懸念、OPECプラスの増産合意、
G7財務相会合では合意されなかったが、
6月中旬のG7サミットで再検討が予定される、
ロシアに対する追加制裁価格50ドルへの再引下げなど
需給面からは、強気材料が見いだせないが
●当面注目の時間帯にあるNY原油の、
6月中旬のG7サミットに向けた次の一手に注目したい
2025年6月6日のメルマガ「シンプルトレードPLUS」より抜粋しています。
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