金利低下 ドルは一段安へ
米7年債の入札は好調な結果
昨日の米国時間に入り発表されたQ2(4-6月期)のGDPは指摘した通り、同時に発表された先週1週間の新規失業保険申請件数は、25.6万件と昨年11月以来の高水準が続いています。
ここまでの米雇用統計をみての通り、失業率がコロナ前の水準近くまで低下するなかでも、失業者がやや増え始め、雇用市場のタイト化がやや緩和されつつあります。
米国時間の午後に入り実施された380億ドルの7年債の入札は、応札倍率で2.604倍と前月の2.481倍や6か月平均の2.460倍を大きく上回る好調な結果で終えています。
このところ、弱い経済指標の発表が続いていたこともあり、海外の機関投資家を含め、依然金利の低下(米国債の上昇)余地があると踏んだ投資行動からでしょう。
良好な入札結果を受け、流通する既発債にも買いが入り金利は一段の低下、為替市場ではドルが一段安、USDJPYで昨日安値134.20、EURUSDも反発、1.0199の戻り高値をつけています。
月末、週末を控えた金曜で調整が入る可能性も
FOMCでのパウエル議長の「利上げペースを緩める」の発言、昨日のGDP、新規失業保険申請件数の結果から加速した金利低下、為替市場でのドル売りですが…。
いろいろ金融機関のレポート等を読んでいますと、物価の上昇がピークアウトしたわけでもなく、高止まりが続くことを踏まえるとやや行き過ぎとの見方もかなりあります。
こうしたなかで、本日は21:30にFRBが最重要視する物価指標であるPCEデフレーター(個人消費支出物価指標)の発表があります。
本日は、月末、週末を控えた金曜でもあり、実需のドル買いも相応に予想され、調整玉も入りやすく非常にやりにくい日。
USDJPYも昨年来高値から5円以上下落してきたこともあり、(ここでは買いませんが)来週に向け、買い場探しとしたいと思います。
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