大きな方向性とトレンドを見極める「ディナポリ・チャート」
西原宏一著 『30年間勝ち続けたプロが教えるシンプルFX 』(SPA!BOOKS)より一部抜粋しています。すべてを読みたい方は、こちらをご覧ください。
投資家「ジョー・ディナポリ」
アメリカの著名な投資家に、ジョー・ディナポリがいます。現役のトレーダーであり、40年以上の相場歴で培った経験と手法、相場観を、アメリカをはじめ広く世界で指導している人で、日本でも書籍などが出ていますから、ご存じの方もいるかもしれません。
彼が手がけるマーケットは幅広く、株式から株価指数、コモディティ、そしてもちろん為替市場も彼の重要なターゲットです。また、金融機関出身ではなく、個人投資家から現在の地位を築いたとされる異色の経歴の持ち主でもあります。
果たしてディナポリが相場でどのくらい稼いでいるのか、僕は正確な数字を知りません。最近ではタイのバンコクに豪華なマンションを購入して、そこでトレードしているといった話も伝え聞いたりしますが、僕にとって大切なのは「ディナポリがどのくらい稼いだか」よりも「ディナポリがどんなトレードをしているか」です。
ディナポリのスタイル
僕が彼を知ったのは2年前の投資セミナーがきっかけでした。講師として呼ばれたセミナーに、たまたまディナポリも呼ばれていたのです。彼のセミナーを聞くと使っているテクニカル分析や手法は違っていても、根本的な考え方は僕と非常に似ていることに気がつきました。
ディナポリのスタイルは、マーケットの大きな流れを見つけて、その方向に押し目買い、または戻り売りを繰り返す順バリトレードです。
僕が経験として培ってきた「感覚」のようなもの、自分のなかに「定番」として持っている、 それでいて言葉で説明しづらくもどかしさを感じていた「勝ちパターン」を、ディナポリは彼 独自のテクニカル分析を使ってルール化してくれていました。
そのルールは視覚的に明快で、僕自身、皆さんに説明しやすく、個人投資家には非常にわかりやすいものです。
僕が発行するメルマガで、購読者専用掲示板 に「ディナポリスレッド」を用意したのも、個人投資家の方が取り入れやすい手法だと考えたためです。
続く...