投資詐欺に遭うのは基礎的な知識不足から
このところ投資詐欺への注意喚起をよく目にします。私もこうしたツイートを見ると、内容を確認したうえでリツイートするようにしています。
3月4月の卒業就職転職時期に、新たに投資を考える人が多いので、カモが多いと考えられているのかもしれません。
投資詐欺に遭う人は、基本的に欲張りです。お金に対する執着や欲は他人以上にありながら、金融知識が不十分な人が詐欺に遭いやすくなります。
投資をしている人なら騙されないような情報に乗ってしまうのは、欲望が強く懐疑心が薄くなるか、そもそも懐疑心を持つほどの基礎知識がないからです。
投資だけではありませんが、大抵の物事には二律背反の部分があります。メリットとデメリットはセットになっています。
他人より儲かるなら、リスクが高いはずです。リスクがないということは、ほぼ儲からないということです。にもかかわらず、特殊なルートやスペシャルな人たちと仲間になれば、儲けられる方法があると考えるのは、あまりに未熟な考えです。
こうした未熟な考えを持つ人は、陰謀論も好みます。一般の人が知らない特殊な世界、特別な情報がある、と考える時点で、同じ思考方法を取っています。これはカルトの参加者とも共通します。
これらに共通するのは、基礎的な知識の不足です。何か情報があるなら、その一つ一つの元を辿ることが健全な思考です。
健全な思考方法を知らない人は、自分が一方的に信頼する誰かの意見を鵜呑みにしますが、人を信頼するので内容を検証しなくなります。
騙す人はこの信頼と、調べない思考を利用します。安易に人を信頼しない、信頼しても裏を取る、このいずれかをするだけで被害に遭う可能性はかなり減ります。
投資の世界にフリーランチはないのです。甘言には注意しましょう。