バフェットは現金化している 株大暴落は始まったばかり
動画で観たい方はこちら
大材料なく暴落した意味を知る
2024年8月5日、日本株・日経225の歴史的暴落がありました。
日経225 日足
本記事は、以下の記事の続きです。
https://real-int.jp/articles/2616/
日経225としてブラックマンデー以上の過去最大の下げ幅だったわけですが、その原因には大きな理由はありません。
夏休みで相場に流動性が低かったことや AIを使った高速度取引の存在が下落幅が大きくなった理由です。
今回の日経225の暴落は
ドル/円 下落
米国株下落
ドル利下げ観測
円利上げ観測
などが原因ですが、
リセッション(景気後退)や金融危機が材料になるのは、まだまだこれからです。
また戦争などの地政学的リスクや地震リスクなども相場には織り込まれていません。
大きな理由が無く下げたということは、今後、大きな理由が出た時にはもっと下げるということです。
暴落は始まったばかり
これは日経225の月足です。
暴落と騒いでいますが、月足で見れば少し押しただけです。
日経225 月足
一旦、上昇局面もあると思いますが、暴落は始まったばかりだと判断しています。
リーマンショクは終わっていないと判断しているからです。
合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2567/
バフェットも現金化している
有名な投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイ社は、2024年4月~6月に大規模な株売りをしたことが報告されています。
売却したことはタイミング的に遅れて公に発表となります。
バークシャー・ハサウェイ社保有株の約半分を占めていたアップル株の50%近くを売却したのです。
この結果、現金保有高は過去最高の2769億ドル(約40兆5700億円)に増加しました。
バフェットの現金ポジションのグラフを見ると急騰していることが分かります。
つまり、株を大量売却したという意味です。
バークシャー・ハサウェイ社現金ポジション
stock-marketdata.com
2024年8月4日 bloombergの記事です。
bloomberg.co.jp
金融危機に備え現金化
バフェットは今後来るであろう大暴落に備えて現金化しています。
毎回、金融危機で株が大暴落している時にバフェットは買い、バブルの天井圏で売るのです。
これがバフェットの基本投資スタイルです。
バフェットが現金比率を高めていることは2023年11月18日のリアルインテリジェンス記事でもお伝えしています。
https://real-int.jp/articles/2377/
バフェットが現金ポジションを高めているというニュースが広がったことで、大量の株売りが始まっていると予測されます。
知っている人が先行できるのです。
大衆が間違えているバフェットの投資スタイル
バフェットの基本投資スタイルは
金融危機で株が大暴落している時に買い
バブルの天井圏で売るです。
しかし、多くの人は
バフェットは長期投資だから買ったら永遠に持っている
と勘違いさせられてきました。
一部、長期保有している株はあるものの、本質は金融危機・株大暴落で買い、天井圏で売ることで利益を拡大させています。
勘違いは「株はいつでも買い時」と思い込ませたいために金融業界が作った投資教育やポジショントークによる刷り込みなのだと思います。
暴落時に長期投資するのが王道であることを理解する必要があります。
積み立ても、天井圏ではなく暴落した底値圏からスタートが王道です。
このことは何度もお伝えしている当たり前のことですが、投資教育で教えてはいけないタブー・不都合な真実です。
なぜなら、投資商品(投資信託など)を買わせるための教育を投資教育と言っていたからです。
合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2615/
長期投資だったら暴落しても買い持ちし続ければよいという信仰のようなものがあります。
しかし、激動の時代は、これが極めて危険です。
世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」創業者レイ・ダリオも米国の覇権の終焉が近いと予測しているからです。
つまり、米国株が長期右肩上がりにならないかもしれないということです。
過去の常識は今の非常識になる可能性があると思っていた方が良いです。
情報に踊らされない
今回、株やドル/円が短期間に暴落したことも見て、
多くのプロやYoutuberたちは、
バーゲンセール
株の買い時
などと言っています。
これは次のような認知バイアスやポジショントークがあると思います。
× 大暴落・金融危機は来ない
× 株は右肩上がりを続ける
× 現金は危険インフレで紙くずになる
× 下げても長期保有してれば大丈夫
× 長期に保有すれば問題ない
× 皆が言っていることだから正しい
× 戦争など地政学的リスクを無視
× 原油高騰リスクを無視
× 大地震リスクを無視
今の激動の時代は過去の延長線上に未来がない(今迄の常識が通用しない)ことを理解していないと思われます。
そして投資では大衆は常に損をし、一部の人だけが利益になるものなので大衆に迎合することは危険です。
暴落しても動揺しない
今回の暴落は、暴落のうちに入りません。
今後、今回の暴落よりはるかに大きい暴落があるでしょう。
暴落すると多くの人が動揺します。
暴落することが分かっているといえるので
暴落しても問題ないポジションしか持たないことが大事です。
もしくは目先の天井で売りポジションを持つという暴落すると利益になるポジションを持つのも良いことです。
そもそも日々、ニュースを見て一喜一憂しないために準備しておくことが投資の王道です。
今のバブルは人類初の中央銀行バブル
今は株バブルではなく、むしろ株は割安だと思っている人もいます。
今のバブルは、中央銀行バブルであり、これは人類が見たことがないバブルなので、プロも含めてバブルだと認識できていない人が多いです。
不景気のインフレ(=スタグフレーション)であることも認識されていません。
合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2586/
激動の時代に必要な投資インテリジェンス
現在の激動の時代、サバイバル時代は、
過去の延長線に未来がない時代
プロが確信を持って間違える時代です。
しっかり、投資インテリジェンスを身に付けておくことをお勧めします。
金融危機に対処するには、性格別に弱点を知り、長所を活かすことが大切なので次の記事もお合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2623/