ゴールド10の新常識 高値更新でもまだ安い
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ゴールド10の新常識 前編(1-5)
ゴールド10の新常識 後編(6-10)
ゴールド高値更新
ゴールドは高値更新しています。
先日、短期的に急落したものの、その後反転上昇して最高値更新が続いています。
急騰しているゴールドは買いにくいものの、ゴールド価格は今後も上昇すると判断しています。
なぜなら、今のゴールド価格は安いと判断しているからです。
ゴールドの常識や投資の常識が大きく変わったので10の常識をまとめ、重要なことと織り交ぜて解説します。
新常識を認識できた人だけが投資で富を拡大することになるのでしょう。
■10の新常識
①急騰ではなく通貨供給量増大
②購入理由が変わった
③購入層が変わった
④動きが変わった
⑤ゴールドは脇役から主役に
⑥金融資産の半分をゴールド
⑦ゴールドの買い方
⑧金利上昇でゴールド上昇
⑨買ってはいけないゴールド
⑩激動の時代の保険
新常識① 急騰ではなく通貨供給量増加
現在、ゴールド価格が上昇しているというより、通貨の大量発行で通貨価値が下落しているともいえます。
次のチャートは米ドル通貨供給量とゴールド価格を2000年からの変化率を比較したものです。
上:米ドル通貨供給量
下:ゴールド/ドル 月足
ゴールド/ドルが急騰している以上に、通貨供給量が急騰しています。
今の米国のインフレも通貨供給量の増加が原因です。
今までは、このような通貨供給量の急騰が無かったわけで、常識が昔と今では大きく違ってきました。
米国債残高も急騰しています。
shikiho.toyokeizai.net
なぜ大量に通貨供給しているのか
今、米国では景気が良いことになっていますが、それは米国が通貨供給を多くして、株価を支えているからです。
ドル紙幣をバラまいている状態なので、インフレとなっています。
今年2024年11月5日に米国大統領選挙が予定されており、現政権としては、それまでは株価下落させたくないからです。
株価を上昇させると景気は上昇し
株価が下落すると景気は下落します。
米国大統領選挙日近辺から株価暴落がスタートし、金融危機になる可能性が高いと判断しています。
金融危機になると、さらに通貨供給量が急増します。
現在AIバブルで米国株が上昇していますが、これはITバブルの時と同じ暴落パターンを取るはずなので、次の記事を合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2460/
新常識② 購入理由が変わった
ゴールドの購入理由が変わってきました。
ゴールドの上昇要因や購入理由をまとめます。
1.通貨供給量が急騰
2.覇権争い
3.基軸通貨争い 中央銀行がゴールド購入
4.中国が購入 米国債を売ってゴールド購入
5.戦争
覇権争い・基軸通貨争い
覇権争い・基軸通貨争いはセットです。
ウクライナロシア戦争で、ロシア富豪のドル資産を米国が差し押さえして没収したので、ドルの信認は低下し、ロシアや中国は基軸通貨狙いを明確にしています。
基軸通貨争いでは中央銀行がゴールドを買うことになります。
現在、各中央銀行が積極的にゴールドの購入を進めています。
marketwatch.com
新常識③ 購入層が変わった
ゴールドの購入理由が変わると購入層も変わってきます。
中国は政府も国民もゴールドを大量買いしています。
中国政府は覇権拡大のため米国債を売ってゴールド購入しています。
中国国民は中国の不動産バブルの崩壊によって一番の投資先が無くなり、代替先としてゴールド投資を積極的に進めています。
これらの新しいゴールド購入層は今までのゴールド購入層とは違い高値でも買ってきます。
ゴールド相場の常識が変わってきた原因の1つです。
銅に注目 戦争で上昇する銅とゴールド
今の環境で戦争になるとゴールド上昇です。
ゴールドは銀やプラチナと比べられますが、現在、ゴールドと比べる対象は、銀やプラチナではなく銅だと思います。
実はゴールドだけではなく銅価格も最高値を更新しているからです。
中国は銅の世界消費の5割を占めるので、銅は中国の景気を表す先行指標といわれていますが、現在、中国の景気は悪いです。
電気自動車にも銅は使いますが、現在、電気自動車の需要は低迷しています。
一方で、人工知能・AIとデータセンター拡大に伴う銅需要が大きいと思います。
銅は戦争でも上昇するので、現在のような地政学的リスクが高くなることで、銅やゴールドが上昇しやすいです。
ゴールドと合わせて銅の動きにも注目です。
新常識④動きが変わった
ゴールドを取り巻く環境が昔と今では大きく異なることから、動き方も変わりました。
昔のゴールド相場の特徴は大きく動かないレンジ的な動きが多かったです。
そこで、昔からゴールドのプロの常識は安くなったら買い、高くなったら売りでした。
現在の相場は強い上昇なので、今プロが売ってしまって買えないまま上昇が続いている状態です。
安くなったら買い、高くなったら売りという感覚は日本人の投資の感覚と一致していました。
欧米人は、「高くなると買い、安くなると売る」なので投資行動が反対です。
ということは、1万円/グラムを超えたあたりから、ゴールドを買えていない日本人は多そうです。
新常識⑤ 脇役から主役に
昔はゴールドは脇役でした。
しかし、今は主役といえます。
なぜなら、今はスタグフレーション・不景気のインフレであり、次のような要因があるからです。
・インフレヘッジはゴールドくらいしかない
・長期に投資できるのはゴールドくらいしかない
・ゴールド以外への分散先がない
インフレヘッジはゴールドくらいしかない
不景気のインフレだと株価は上昇しにくいです。
インフレは株価上昇要因ですが、不景気は株価下落要因だからです。
長期に投資できるのはゴールドくらいしかない
今、長期の買いポジションを持つ対象はゴールドくらいしかありません。
今後、金融危機となると株価は大暴落するからです。
金融危機ではゴールドも下落するものの、真っ先に上昇することになります。
分散先がない
現在、分散先がありません。
つまりポートフォリオを組もうにも次のようにポートフォリオになりません。
① ゴールドETF・ゴールド現物
② ゴールドCFD
③ ゴールド積み立て
④ 現金
⑤ 原油 中期
⑥ 株 今ではなく将来
新常識⑥ 金融資産の半分をゴールド
今から20年以上前、2001年にゴールドは長期下落トレンドから反転上昇トレンドに移行すると判断し、金融資産の半分をゴールドにと推奨してきました。
実際に2001年にゴールドは反転上昇開始しました。
当時の常識はゴールド保有推奨割合は10%でした。
教科書にも10%と書いてありました。
現在、やっと15%~20%という人が増えてきましたが、まだまだ少ないと思っています。
常識が変わるまでに十年単位で時間がかかることが分かります。
今後、中期的に大きく上昇する要因があるので、20%では少ないと思っています。
先日、お客様から次のように言われました。
「松島さんが金融資産の5割をゴールドにと言われたので、10年以上前に3割分ゴールドを買ったので大きく利益になりましたが、8割といってくれたら5割買ったのに・・・・」
投資は自己責任でお願いします。
新常識⑦ ゴールドの買い方
ゴールドの買い方は次の通りです。
①今の高値水準はストップロスを入れて押し目買い
上昇開始したら買値上にストップ移動で利益確保
②金融危機で下げた時は長期の買い
綺麗に狙えるゴールド相場
今のゴールド高値更新となると日本人的には買いにくいと思う人が多いですが、押し目でストップロスを入れて買うのが分かりやすいです。
ストップロスを入れて買うのであれば、高値でも心配ありません。
特にゴールド相場は素直なので、買いやすいです。
先日、イーグルフライで買い推奨したラインは次の〇のところです。
ボリンジャーバンドの-2σ(シグマ)ラインに接するところが買い推奨ポイントです。
ゴールド/ドル 日足
綺麗に買い推奨ラインに接してから上昇しました。
買ったあとで買値上にストップロスを移動することで、リスクが無くなります。
損をしないための買値上ストップを活用してみてください。
高値で買っても損失なく保有することが可能になります。
https://real-int.jp/articles/1057/
原油より分かりやすいゴールド
中期的には原油・WTIの押し目買いを推奨しますが、原油は乱高下が激しいです。
乱高下が激しいと振り落とされやすいわけですが、ゴールドは原油と比べて動きがマイルドで分かりやすいため買いやすいです。
今はゴールドに集中すると良いでしょう。
金融危機はゴールド下落で絶好の買い場
今年2024年11月5日に米国大統領選挙近辺に金融危機がスタートしそうだと思っているわけですが、金融危機が来ると株暴落と同時に最初はゴールドも下落します。
その時は長期のゴールドの買い場になります。
その後、ゴールドは真っ先に上昇することでしょう。
金融危機になると、さらに通貨供給量が急増するからです。
新常識⑧ 金利上昇でゴールド上昇
リアルインテリジェンスやイーグルフライで、事前に (2021年9月 )お伝えしてきたように、金利上昇とともにゴールドは上昇するものです。
金利上昇時はインフレだからです。
教科書には金利上昇するとゴールド下落と書いてあるので、今でも多くのプロがゴールドの相場は、おかしいといっています。
プロが確信を持って間違えているのです。
https://real-int.jp/articles/2509/
新常識⑨ 買ってはいけないゴールド
ゴールドを買うにも、ゴールドの裏付けがないゴールドも多く、それは買ってはいけないゴールドです。
今は現物価格に連動していても、ある時点で乖離が発生する可能性があります。
具体的な目安は次のとおりです。
〇現物
〇ETF 裏付けがあるもの 1540
✕ETF 裏付けがないもの
△CFD 裏付けがないもの 短期用
✕投資信託 裏付けがないもの
https://real-int.jp/articles/2208/
新常識⑩ 激動の時代の保険
今の激動の時代・サバイバル時代に一番必要なものが激動に対する保険です。
危機が発生した時に価値が上昇するものが保険となるわけですが、それはゴールドくらいしかありません。
ちなみに、銀やプラチナはチャートを見ても分かるように、ゴールドの動きとはだいぶ違います。
銀やプラチナ価格を分析する時には、ゴールドと比べるケースが多いですが、
ゴールド価格を分析するのに銀やプラチナとの比較の意味はほとんどありません。
ゴールドは他の貴金属とは、あまりに違うからです。
銀、プラチナを推奨する人もいますが、一時的に大きく上昇することはあっても、ゴールドが一番のお勧めです。
新常識⑪~ その他
ゴールドについては、誰もいっていないような大事なことをまとめたので、合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2219/
関連記事
https://real-int.jp/articles/2072/