バフェットが無敵の理由を誰も知らない
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ウォーレン・バフェットとは
ウォーレン・バフェットWarren Buffett(93歳)が日本の商社株を買ったことが知られて日本株が上昇しました。
ウォーレン・バフェットが会長を務めるバークシャー・ハサウェイ社が保有している株はバフェット銘柄として世界的に有名です。
バフェットといえば長期投資のイメージがあるかもしれませんが、まずそれが誤解です。
バフェットは長期投資ではない
バフェットの投資スタンスはバリュー投資で、優良株を長期保有することだと多くの人が思っていますが、実態は違います。
実際にはバブルの天井で売って暴落の底で買います。
多くの人の認識と反対の理由は、日本ではファンドなどの投資商品を売るセールストーク・プロパガンダとして「バリュー投資」が使われたからだと思います。
一般の人には知られていないバフェットのパフォーマンスが良い理由を解説します。
特に、バフェットの資金は他のファンドとは異なり、自由に使える資金で天井で売り、底で買うことができるロジックを理解しておくが大切です。
バフェットのパフォーマンスが良い理由
多くの人が知らないのですが、バフェットのパフォーマンスが良い理由は次の通りです。
① バブルの天井で売り底で買う
② バフェットの資金は自由に使える資金
③ バフェットは安値で買える
④ バフェット指数で市場加熱度を判断
①バブルの天井で売り底で買う
バフェットは長期投資といわれますが違います。
バブルの天井で売って底で買い戻すことが基本です。
そして、今、まさに天井圏と判断して、株を売って現金化を進めています。
バフェットの有名な言葉に
「他人が強欲な時に臆病になり、他人が臆病な時に強欲になればいい」
があります。
人が熱心に買っている天井圏では売り、
人が諦めて売っている底値圏では買うということです。
②バフェットの資金は自由に使える資金
バフェットのバークシャー・ハサウェイ社は投資ファンドではなく保険業です。
保険料を運用しているので基本、コストがかからないお金です。
一般のファンドのようにポジションを持っていなくても問題とならないお金です。
また、一般のファンドは、
株価が高いほど、ファンドを買う人が増え、
株価が暴落するとファンドを解約する人が増えます。
つまり一般のファンドは、ファンドマネージャーが
一番売りたい天井で買い
一番買いたい底で売ることになります。
このように一般のファンドは優秀なファンドマネージャーでも素人投資になる力が働きますが、バフェットのバークシャー・ハサウェイ社は、これを避けることが可能です。
資金を自由に使えることで運用パフォーマンスが良くなります。
プロの運用より、賢い一般投資家の運用の方がパフォーマンスが良くなる要因です。
③ バフェットは安値で買える
バフェットは株が大暴落した時に、米国政府の口添えでバフェットに株を安値で買ってもらうこともやるようです。
一般投資家より購入価格が安いのです。
高値で売り現金化し底値で買い戻すだけではなく、政治的に安値で買うことができるのでバフェットの運用パフォーマンスは良いのです。
私たちのような個人投資家がやるとインサイダー取引として問題となります。
④バフェット指数で市場加熱度を判断
バフェット指数は一般に知られていませんが、バフェットが株を売って現金化し暴落に備えるために、バフェット指数を用います。
市場がバブルかどうかを判断する指標がバフェット指数です。
ある国の株価がその国の経済規模と比べて割高か割安かを判断するための指標です。
判断しようとする国の上場株式の時価総額の合計を、物価変動を考慮しない名目GDP(国内総生産)で割ることで求められます。
つまりバフェット指数は、個別の銘柄ではなく、その国の株式市場全体が実体経済と比較した時に適正水準にあるのか(株価が割高なのか、割安なのか)を表す指数です。
バフェット指数では、米国株は現在バブルです。
知られていないバフェットの素顔
バフェットには一般に知られていないことは他にも多いです。
① 短期売買もやる
バフェットは有望な株の長期投資しかしないわけではなく、短期的取引もします。
コロナショク時には、ユナイテッド航空など米航空株を買って、すぐに損切りしました。
短期では失敗していることが多いように思います。
② バフェットはゴールド嫌い
バフェットはゴールドが嫌いです。
株のように配当がつかないからです。
バフェットがゴールドを買いたくなった時も買ったのは金鉱山株でした。
それも、すぐに売却してしまいました。
今はゴールドは買いですが、金鉱山株は買ってはいけない時だと判断しています。
ゴールド価格が上昇しても産金コストも上昇していることと、採掘可能な鉱脈が少なくなっているからです。
https://real-int.jp/articles/2097/
③ 分散していない
バフェットの株式ポートフォリオの50%近くがアップルです。
極端に偏っていますが、これはバフェットが自社株買いをする会社が好きだからです。
企業が自社株を買えば、その企業の株価が上がるからです。
自社株買いで一番有名な会社がアップルです。
アップル株が崩れるとバフェットの運用も崩れます。
iPhone15が最近登場しましたが、iPhone14との差がほとんどないでアップルの今後を危険視する人もいます。
④ バフェットは政治的
バフェットは政治的に配慮してもらっているので、政府のプロパガンダにもなります。
バイデン政権は次の米大統領選挙の2024年11月まで株価を暴落させるわけにはいきません。
そのために日本政府は低金利を維持し、投資家に円で資金を借りて米国株を買わせる必要があります。
日本株は米国株に連動するので、バイデン政権の意向は岸田政権の意向と一致します。
日本株は買わないと言っていたバフェットは日米政権のために日本の株を買い、来日してまでプロモーションをしたのです。
なぜ日本の商社株を買ったのか
バフェットは日本の商社株を買いました。
なぜ商社株なのかと不思議に思う人は多いです。
円安になると儲かるのは商社であり、バフェットは円安を見越して日本の商社株を買ったのだと思います。
markets.businessinsider.com
バフェットが米国債を買っている?
バフェットは今、現金のポジションを高めています。
長期米国債も買いたくないので3ケ月短期米国債を買っています。
3ケ月短期米国債は3ヶ月後には現金になるため、限りなく現金に近い商品です。
これを見て、バフェットも米国債を買っているからと長期米国債の買いを推奨している人もいます。
事実で嘘を伝えています。
投資情報は混乱、ポジショントーク・プロパガンダだらけなので、しっかり自分の頭で理解することが大事です。
バフォットの考えと異なること
バフェットは個別株に注目していますが、今の時代は投資の初心者もプロも個別株よりインデックスがお勧めだと判断しています。
https://real-int.jp/articles/1010/
バフェットはゴールド嫌いですが、激動の時代にゴールドは一番の注目先だと判断しています。
https://real-int.jp/articles/2072/
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写真はfifthperson.comより