米国の地銀株と米2年債利回りが反発
市況と雑感
14日のNY市場では米国の地銀株が反発。
前日に62%安を記録したファースト・リパブリック・バンクは、この日は30%近くも上昇しています。
地銀株同様、米2年債利回りが4.00%割れまで急落後、急反発。安値は3.8243%まで急落しています。
この2年債利回りだと、ターミナルレートが4.50%レベルにまで下落することになるので、さすがに米2年債利回りはさげすぎだと思ったことは、正しいのですが、個人的にはいったんドル円を買い戻したのみ。
金利の戻りの速さを読みきれず、再度エントリーしたレベルが結果的には高すぎたことになります。
昨日の段階では米国の金利先物市場は、今年の夏頃から連続利上げが行われ、年末には一時3.75%まで急落していました。
それが今朝チェックすると年末は4.25%レベルまで戻っており、金利先物市場のボラティリティが以上に高いので要注意です。
現在のドル円はドル円自身に意思がなく、ドル金利の動向に左右されるだけになっています。
一方、ムーディーズは過去約1週間のうちにシルバーゲート、SVB、シグネチャーの3行が相次いで破綻したのを受け、米国のバンキングシステムの見通しをこれまでの「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたようです。
ファースト・リパブリックを含む6行についても格下げ方向で見直すと報道されているため、とても連続利上げできるような環境ではないと考えています。
金利を上げ続けると、今回のSVBのような事例が発生するためです。
この意味において、中期では、米2年債利回りが5.00%に戻ることは考えにくい。
ただ4.00%割れというのはさすがに下げすぎですので、ドル円は丁寧に戻り売りという展開でしょうか?
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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