ポンド弱気予想
英中銀がインフレからリセッションに関心をシフトしたため、三菱UFJ銀行やバンクオブアメリカ銀行、ラボバンク等は年末までにポンド/ドルのパリティ割れを予想しているそうです。
弱気の理由としては、パウエルFRB議長は今後もアグレッシブな利上げをするという趣旨の発言したのに対し、ベイリー英中銀総裁は 英国は100年ぶりに2年連続のリセッションになり 英中銀の利上げが行きすぎている/アグレッシブに利上げしづらい可能性を示唆したためだそうです。
言い換えれば、現在の金利水準でも2年間のリセッションになるのなら、アメリカや他の主要国中銀と比較して、英中銀はそろそろ利上げの限界に近いんじゃないか?ということでしょう。
仏BNPパリバ銀行も、ポンド/ドルが 1.0350からリバウンドして来たが、そろそろ投資家は売りの機会を狙っている可能性が高いとし、ユーロ/ポンドで 0.9300をターゲットとしているそうです。
もし英中銀が (長引くリセッションの影響で) 本当に利上げが出来なくなれば、G10通貨の中でもアンダーパフォームするリスクが高まるのでしょう。
ただし、ポンド堅調という予想もあります。理屈としては、11月17日の秋季財政報告で予想以上の緊縮財政策を発表すれば、英中銀はマーケット予想ほど利上げをせずに済む。そうなると(金利が上がりすぎないので) 景気が徐々に改善し、最終的には中期的ではあるがポンドも堅調推移するのではないか?という意見です。
2022年11月8日 のイーグルフライ掲示板「松崎美子さんの欧州関連ニュース」より抜粋しています。