ドル買い流れ継続か?
欧州情勢は四面楚歌の状況
昨日(8/19)も特に欧米時間に入り、主要通貨に対しドルの買い戻しが続き、USDJPYで昨日高値137.23、EURUSDでは同安値1.0032、GBPUSDでも同安値1.1792を示現しています。
欧州では熱波が続き、さらに降雨量の大幅な減少からライン川の水位が急低下、船が航行できなくなり物流にも影響を及ぼし始めています。
さらに、ここにきて冬場の需要期を前に天然ガスの指標であるオランダTTFが急伸、物価高が続くなか、家計の購買力の低下から消費の落ち込みが危惧されています。
置かれた状況は英国も同じ、BOE(イングランド銀行)が今月発表した金融政策レポートのなかで、CPIが年末に+13%に達するとも示しています。
昨日も米国時間に入り、リッチモンド連銀のバーキン総裁から「インフレ抑制へ決意、景気後退リスクでも」と一昨日までの多くの連銀総裁と同じタカ派の発言が続いています。
欧州時間以降、米金利は一段の上昇、利上げの織り込みも回復し始めており、為替市場でのドルの買い戻しを後押ししています。
日銀の為替介入はあるか?
今週、USDJPYは月曜の安値132.56から翌日以降は4連騰、結果昨日は137.23まで上りつめ、週間レンジは4円67銭、再び基調の強さを印象付けています。
来週、再度年初来高値の139.39に迫るか?それは正直分かりませんが、おそらく年内に140円を超えてくる可能性は大きいと思います。
足元で政府・日銀は為替介入の関しては沈黙を守っていますが、仮に150円に近づくと一気に可能性は高まると思います。
仮に、実弾介入が行われた場合、それは1998年以来の円買い介入となり、1日で10円近い押し下げ介入をする可能性があります。
こうしたものは協調介入でもない限り、東京時間にしかできません。事前に水準と雰囲気、匂い(臭い?)などからかぎ分けるわけですが、千載一遇のチャンスですから、大きめのリスクを取っても構わないと思います。
足元の水準では可能性はほぼゼロですが、140円を超えて、さらに続伸となってくるとその可能性は、水準が高まるほどより高くなると認識しております。
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