戻り売りポイントの予測
前回の記事はこちらよりご覧ください。
https://real-int.jp/articles/1172/
合わせ技としての分析 ~戻り売りポイントの予測~
前回はファンラインとアラートについての話でした。
今回はそこに補助的チャートを加えての内容です。
長くなるので、前段は前回で触れなかったファンラインをブレイクした後の戻り値と売り場についてのみの話をします。
前回と同様に今回のチャート上にもファンライン①②③が記されています。
ファン理論では、ライン①をブレイクした後の戻り値はライン①で、その近辺が売り場で、ライン②をブレイクした後の戻り値はライン②で、その近辺を売り場としています。
図から検証してみると、ライン①をブレイクした後の戻り値は④で、そこからドルは本格的に下落し、結果的にライン③までの下落を見ています。
ではライン②のケースはどうかと言うと、戻り値は5本がライン②を超えています。
ただ、②を超えた5本は必ず上髭(グリーン楕円)を引いている一方で、他の日足はほぼライン②で上値を抑え込まれているのが分かります。
結果的にその後のドルは反落し、前週には③を下回るほどの下落をみているので、ファン理論はほぼ機能していると見ていいでしょう。
とは言え、②以上に上昇した局面で、ショートを持っていれば、少し気持ち悪いですよね。
そこで、今回は少しファン理論を補助する意味で、RCI(順位相関指数)を付け加えてみました。
まずは、ファンライン①とRCIのA局面を見てみよう。
RCIでは、買いに過熱感が生じた(100%に近づいた)後80%を割り込んでいるため、その時点(A)が売りの急所です。ファンライン①では④が売り場です。
つまり、ファンライン①絡みでは、④の売り場所の再確認をRCIのA点で行っています。
結果的に相場はライン③に到達し、合わせ技が成功した形になっています。
一つの分析結果では不安な時、他の有効な分析と合わせてみると、より良い結果を残せると思います。
ちなみに、現局面では、ファン理論として、売り場⑤が推奨されますが、安全策として、売り場⑤の確認として、反騰後(ドット赤線)の売り場⑤‘があれば、より予測の確度が高まると言えるでしょう。
なお、トレンド線(ここでは、ファンライン)との組み合わせではオシレーター系チャートの利用をお薦めします。
メルマガ&掲示板「イーグルフライ」に掲載の記事より抜粋しています。
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