FIRE ファイアを目指すとお金の奴隷になる?FIRE②
FIRE ファイアの目指すところが的外れ
FIREファイアという「経済的に自立した早期リタイア・セミリタイア」が流行していますが、前回、2つの問題点を指摘しました。
①仕事に対する考え方が間違っていること
②投資が偏り、硬直化すること
https://real-int.jp/articles/842/
この2つの問題点だけではなく、もっと基本的な問題もあります。
FIREではお金の奴隷からの自由と解放を目的にしていますが、本質的に、お金の奴隷からの自由と解放になっていないことです。大きく見落としていることがあるのです。
お金の奴隷からの自由と解放になっていない
現代人は、お金の奴隷になっていることが多いです。
一番分かりやすいお金の奴隷は
「お金の奴隷タイプ1:奴隷の親分タイプ」です。
お金の奴隷タイプ1:奴隷の親分
×拝金主義・お金が幸せの源泉・自己中心
×とにかくお金を稼ぎたい
×働きすぎ(ワーカホリック)
×他人より上になること、一番になることが大切
×お金で事実を変える御用学者
×視聴率を上げるために恐れを煽る報道
×国民・患者の健康より金儲け・利権・保身
×クズ肉に体に悪い添加物を加え商品にする
このような奴隷的な仕事ぶりを見て、拝金主義は嫌だ、こんな仕事は嫌だと反発する人たちの中にFIRE(フアイアー)を目指す人たちがいます。
しかし、これは
お金の奴隷からの自由と解放ではなく
「お金の奴隷タイプ1:奴隷の親分」から
「お金の奴隷タイプ2:一般の奴隷」になっただけ
というケースが多いと思います。
「お金の奴隷タイプ2:一般の奴隷」とは
具体的には次のようなものです。
お金の奴隷タイプ2・一般の奴隷
×働かずに生活することを目指す(FIRE)
×早期リタリアしたい
×与える者ではなく受ける者
×会社に依存・給料は欲しいが責任はイヤ
×昇進したくないが、給料は欲しい、昇給はして欲しい
×生活費を得るためだけに仕事をする
×仕事をしたくない
×仕事が嫌い
×現在の学生の就職先の一番人気が公務員
実は、これらも拝金主義であり、自己中心なのです。
結局、お金の奴隷からの自由と解放を目指していながら奴隷の種類が変わっただけです。
世の中は奴隷的な考え方ばかりなので、奴隷の種類が変わっただけのことに気が付きません。
「自己中心的な自己啓発は、一般の奴隷から奴隷の親分になるためのもの」と表現すると理解する人もいらっしゃると思います。
そして、どちらの奴隷の生き方も使命とは反対の方向であり、使命から遠ざかると貧困を招きます。
真の大人になる
お金の奴隷とは、お金に依存していることであり使命とは反対の方向に進むことです。
お金の奴隷からの自由と解放とは、自立することです。
自立とは真の大人になることです。
分かりやすい自立は、お金面での自立と、仕事面での自立です。
①お金面での自立、投資・トレードの本質を理解し、利益にすること
②仕事での自立とは、稼ぐ力を身に付けること
これは、子供の状態から大人になる、ということです。
ほとんどの人が認識していませんが、多くの大人は、実は子供状態なのです。
拝金主義は子供の考え方です。
子供の考え方や特徴は次のようなものです。
子供の考え方・特徴
仕事が嫌い・働きたくない
仕事は苦痛なので手を抜きたい
自由とは遊ぶこと
お金の使い方・投資が分からない
お金の稼ぎ方が分からない
何のために働くか分からない
何のために生きているか分からない
与える者ではなく受ける者
自分の頭で考えない
正しい知識・認識がない
本質を聞いてもピンとこない
他人と比べる・自分を大きく見せたい
自己中心
無責任
使命感がない
主体性がない・隷属的
本や誰かが用意した道を生きる
次に本来の大人とはどのようなものかも列記しましたので比べてください。
真の大人の考え方・特徴
仕事は楽しい
仕事は使命であり、世の中への貢献でもある
自立している(お金・仕事・精神・存在)
お金を正しく管理・運用できる
お金を正しく稼ぐことができる
受ける者ではなく与える者
自分の頭で考える
正しい知識・認識がある
他人と比べない・それぞれがユニーク
自分に与えられた責任を全うする
責任感がある・自己責任
主体性がある
使命に生きている
7つの富を拡大する
子供と大人の考え方・特徴を比べることで、世の中の大人の多くが子供状態であることが分かります。60歳になっても、まだまだ成長過程の中に位置しているケースさえ少なくありません。
「7つの富を拡大する」は、こちらをご覧ください。豊かさの本質で大事な内容です。
https://real-int.jp/articles/841/
本当に求めているものは自由ではなく真の豊かさ
多くの人は自由を求めています。人生は自由に選択できますが、選択に対する責任(結果)があります。
例えば、人のものを盗む選択をすることはできますが、逮捕されます。
自由を求めるとは自由に人のものを盗みたいわけではありません。
自由を求めるとは真の豊かさを求めているのです。
「真の豊かさが何かが分からない」から自由という言葉を使っていたといえるのでしょう。
先の7つの富も真の豊かさの本質を表すものであり、真の豊かさの基本は次の3つです。
真の豊かさとは(3つの豊かさとは)
①物質的豊かさ
お金・モノ・健康等見える豊かさ
②精神的豊かさ
充実感・感謝される
社会的意味があることからくる豊かさ
③存在の豊かさ(第3の豊かさ)
存在そのものの豊かさ
愛し、愛されていることからくる豊かさ
この3つを合わせて真の豊かさであり、真の自由なのです。
この3つの中で一番大切なものが3番目の存在の豊かさです。病気で死にそうになっていても、愛し、愛されているので豊かという概念です。
どんなにお金持ちで社会貢献していて 精神的豊かさ も持っていたとしたとしても第3の豊かさを得ていない人が多いです。
つまりお金持ちであっても真の豊かさを得ていない、お金持ちばかりなのです。
使命の本質を理解することが極めて大事
第3の豊かさは、気付くだけなので、認識力によって一瞬にして得ることができる豊かさでもあります。修行などではなく認識することです。
第3の豊かさ「存在の豊かさを得る」ことからスタートすることで
「精神的な豊かさ」や
「物質的な豊かさ」も得ていくことになります。
真の大人になる第一歩は、奴隷の世界(間違った常識・奴隷的マインドセットの世界)から抜け出て使命の本質を理解することです。
人生や仕事で一番大切なことが使命だからです。
お金の奴隷からの自由と解放の秘訣は使命に進むこと
お金の奴隷からの自由と解放の秘訣は簡単で使命に進むことでした。
まだ、こちらをお読みいただいていない人は、是非、お読みください。
読みやすいですが、極めて大切な本質を書きました。
ビジネスと人生に飛躍をもたらす使命の本質 幻冬舎
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FIREの問題点や常識の間違いなどを動画で解説しましたので、ご覧ください。
リテラシーを身に付ける①間違った情報がリテラシーを低下させる
リテラシーを身に付ける②常識を疑う
リテラシーを身に付ける③FIREが身を滅ぼす
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https://real-int.jp/articles/555/