ポジショントークの報道に騙されないためにリテラシーが必要
金融の世界を筆頭に世の中には多くの企み(たくらみ)があるので、報道を鵜呑みにしてはいけません。これは報道の元情報に企みが含まれるということです。
一例をあげると、世界的に有名な投資家のジョージ・ソロスが金(ゴールド)がこれから上昇すると判断し、大量に金を買いたい時に、まず「これから金価格は下落する」と発表し、それが多くのメディアで報道されることになります。
投資家の多くはリテラシーが低いため、そのままジョージ・ソロスの言葉や報道を鵜呑みにして、あわてて金を売るため金価格は下落します。実際に金(ゴールド)が下落しているのを見て、やはりジョージ・ソロスが言うことは正しかったと思い、売る人も多いです。
そして、皆が売ったピークから反転上昇し、最初の価格以上に上昇していくことになります。金を売ってしまって損をする人がいる一方で、ジョージ・ソロスは底近辺で大量に金を買うことになります。これが何度も繰り返されるのです。
素直さは成功するために大切な要素ですが、素直だけではすぐに騙されてしまいます。
このように
「自分に利益・メリットがあること」
「思っている反対のこと」
「事実と反対のこと」
を言うことをポジショントークといいます。
自己中心的な自分のメリットのために、間違った情報を流すことがポジショントークなのです。ポジショントークはある意味嘘ですが、自分の都合の良い嘘が当たり前のように使われていることから嘘とはいわずにスマートにポジショントークという表現に置き換えられているのです。
ジョージ・ソロスはポジショントークを使うことが多いですが、政治家や御用学者などもポジショントークは多いです。報道を鵜呑みにしてはいけない理由がこれです。
これは報道が嘘を付いているわけではなく、元情報が嘘だということです。ポジショントークが大規模になってくると陰謀になっていきます。陰謀は無いとすると真実が見えなくなりますが、全てを陰謀のせいにしても真実が見えなくなります。
これを見抜くためにはリテラシーを身に付けることが必要です。リテラシーがあれば、ジョージ・ソロスが「金が下がる」と言ったら下がったところを買って利益にすることが出来るようになります。
投資で大切なことはこの感覚です。鳩の素直さと蛇の賢さの両方を持つことがリテラシーです。
リテラシーを身に付けるには次の2つを身に付けることが必要です。
1.知識を得る(ポジショントークや手口を知る)自分の頭で考える
2.認識力を高める
「知識を得る」は、リアルインテリジェンスをお読みいただくことで習得していくことが可能です。
「認識力を高める」秘訣は、私たち一人ひとりが自分の人生の目的・使命の本質を理解し、自分の使命に進んでいくことです。
ピンとこない人も多と思いますが、人は何のために生きているかわからないと全ての面で認識力が低下するからです。
つまり、人生で一番大切なことが認識できていない状態は、その他の大事な分野でも認識が不足している状態だからです。
使命の本質の一つは「世の中を永続的に良い方向に変革していくこと」で使命の反対は「拝金主義」です。これは個人だけではなく政治家・官僚・メディア・企業なども同じです。
拝金主義に陥ると、使命や真実ではなく目先の利益や保身を優先してしまうことになり、ポジショントークが増えていくことになります。
激動の時代は使命に進むことが求められています。