FXの練習方法を紹介!トレード上達のコツやデモトレードの注意点も把握しよう
今回のポイント
- FXの練習方法はデモトレードと少額取引がある
- 練習を通して、値動きや操作方法がわかる
- トレードの上達のコツはルールを決め検証すること
- 練習して慣れてきたら本格的にトレードをして感覚をつかもう
FXトレードの練習をする方法
FXトレードの練習をする方法は、費用のかからないデモトレードと少額から始める取引の2種類です。それぞれ詳しく説明します。
デモトレード
コストをかけずにFXの練習をするなら、デモトレードがおすすめです。本番に近い取引ができ、練習を重ねることでコツをつかめます。デモトレードは、FX会社が提供している取引ツールです。実際にトレードするツールと同じ操作で練習できるため注文方法や、価格の変動、取引ツールの操作方法などの理解を深められます。
ただし、FX会社によっては、有効期限に差があるので注意してください。有効期限が過ぎても新しいデモ口座を開設し、再度始められるシステムを導入している会社や期限のない会社、そもそもデモ口座のない会社も存在します。
少額取引
FXは少ない資金でトレードを始められます。1,000通貨対応のFX会社であれば4,000円程度から1通貨対応であれば数円から取引できます。また、TポイントやLINEポイントなどのポイントを使った取引ができるサービスもあります。少額取引であれば、損失も少額です。たとえ少額ではあっても実際に取引するため経験は積めます。
FXを始める前にトレードの練習をするメリット
FXのデモトレードでは負けても自分のお金は失いません 。また、 実戦 に近い練習ができ、為替の値動きなどのイメージをつかめます。注文の仕方も覚えられるので、実際の取引で操作方法を迷わずに済みます。
デモトレードは、値動きを知り、取引に慣れるメリットがあります。操作でミスをして負けてもリアルな損失にはならないので 、いろいろな注文方法にチャレンジできます。
負けても損失が出ない
デモトレードでは、仮想のお金を使用してシミュレーションをします。負けても実際に損失が出るわけではありません。損失を恐れず、いろいろな手法を試せるのがデモトレードの魅力です。
また、氏名などの個人情報が登録不要で、直ちにお試しできるデモトレードもあります。為替レートやチャートを見て取引するうちに、値動きもつかめるようになります。
操作方法の練習ができる
各FX会社が提供しているデモトレードは、実際の取引で使用するツールと操作は同じです。ただし、仕様は、FX会社によって違います。
あるFX会社のデモトレードでは、初期仮想資金500万円からスタートし取引します。1画面にすべての取引アイテムが集約されているスマートな画面で、通貨ベアや注文設定もワンクリックで切り替え可能です。
PCのほかスマートフォンやiPadでも操作が試せます。スマートフォン向けの取引アプリでは、取引のタイミングがわかるポップアップ機能があるなど、取引だけでなく情報収集もできるように作られています。
また、別のFX会社のデモトレードでは、仮想資産500万円を3ヶ月でいくら増やせるかを競い、入賞すれば10万円~5,000円分のAmazonギフトをもらえるサービスを提供しています。ゲーム感覚で楽しく実践しながら、操作方法を学べます。
このようにデモトレードを通して、機能や操作に慣れ、自己資金を使わずにリアルな相場感を体験できます。
チャートの見方に慣れる
チャートをどのように見るとよいのか、現在のチャートや過去のチャートを使った練習ができる点も魅力です。チャートパターンはいくつか種類があり、特定の形になったとき、これから上昇するのか下降するのか想定できます。チャートパターンを見極めて相場の流れをつかみ、実際の取引に活用してみましょう。
テクニカル分析を学べる
テクニカル分析は、FXで利益を上げるために重要です。利益を上げるためには、これから相場が上昇するのか、下降するのかある程度の目安をつける必要があります。このように、テクニカル分析は相場を予測するために使われる方法です。
テクニカル分析は、移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、RSIなどの指標をもとに行います。ただ漠然とデモ取引をするのではなく、FXのチャートを分析して、エントリーのタイミングをはかることが重要です。デモトレードでテクニカル分析を行い、トレードに役立てましょう。
FXトレードを上達させるコツ
上達のコツは、まず基本的な知識を身につけることです。また、自分のトレンドルールを決めて、練習を通して自分の分析があっているのか検証することも大切です。
FXの基礎知識を身につける
まずは、基本的な知識を身につけることから始めましょう。FXで稼ぐ仕組みと方法を知り、テクニカル分析のほかファンダメンタルズ分析の方法を学びます。
テクニカル分析にはさまざまな指標がありますが、まずは基本的な指標である「移動平均線」の使い方を覚えましょう。移動平均線の向きが上向きであれば上昇トレンド、下向きであれば下降トレンドです。
期間が違う移動平均線を組み合わせて分析し、これからどのように変化するのか、つかむこともできます。シンプルなので初心者に向いています。また、売られすぎなのか、買われすぎなのかを見つける「RSI」も基本的な指標です。
ファンダメンタル分析は、経済に関するニュースで為替相場を予想する方法です。経済ニュースのほか、大統領の発言、選挙、経済指標の発表などで相場は動きます。経済の流れがどのようになっているのか、最新のニュースに注意し、相場がどのように動くのか確認してください。
FXは、自己資金の最大25倍投資できる点が魅力です。レバレッジのかけ方や注文方法なども研究しましょう。
トレードルールを決める
トレードの手法は大きくわけて以下の4つです。生活リズムや投資スタイルなどにあわせて選びましょう。
- スキャルピング:短時間に何回も売買を繰り返す。小さな利益を繰り返し、大きな利益を得る方法です。
- デイトレード:1日の間で売買を繰り返す。スキャルピングよりは、長い間保有しますが、1日以上保有し続けることはありません。
- スイングトレード:2日から5日の間で売買を繰り返します。1度に狙う利益も大きいですが、損失も膨らむ可能性があります。
- ポジショントレード:1週間以上、年単位でのトレードも視野にいれた売買です。短期の動きは気にせず、長期的な視野でトレードを行います。
このほか、エントリーのタイミング、利益確定の目安、損切りのルールを決めておくことも重要です。エントリーのタイミングは、指標などから分析し、自分が定めたエントリーの条件がそろったときのみにするなどルールを決めます。10%の利益が出たら、利益を確定する、逆に10%の損失が出たら損切りするなどのルールを決めておくと、売買のタイミングを悩まずにすみます。
練習で検証を繰り返す
トレードのルールが決まったら、ルールに従って練習で検証してみましょう。トレードスタイルが自分にあっているか、まずは試してみてください。練習で検証を繰り返して、うまくいかない場合は、ルールを見直しましょう。
検証するなかで、新しいアイデアが生まれるかもしれません。検証を終えたあと、新しいアイデアを加えたトレードスタイルを試し、トータルで利益が増えるかどうか分析してください。
FXの練習をする際の注意点
FXの練習をする上で注意すべき点は、デモトレードとリアルトレードの違いを意識することです。また、練習したことを実践で活かせるようにしましょう。
デモトレードとリアルトレードは違うことを意識する
デモトレードでは利益が出ても、実戦では損をしてしまうこともあります。本番になると、精神的なプレッシャーがかかり、冷静な判断ができない恐れもあります。
デモトレードと同じように、冷静に取引することは大切です。しかし、ゲーム感覚で取引してしまうのも危険です。練習と実際の取引の大きな違いは、損失の補填です。実際には、自分が持っている資産を考えて、無理のない範囲で取引することになります。この点に注意しながら、練習を行いましょう。
練習したことを実戦で活かす
実際は、本物のお金を使うため、トレードをする勇気が出ない人もいるかもしれません。しかし、練習でいくら利益を上げても、実際にトレードをしないと利益にはなりません。ある程度練習をしたら、次は実戦です。デモトレードで取引に慣れてきたら、1通貨やポイント投資など、少額投資から始めてみましょう。
FXの練習で慣れたらリアルトレードで実践してみよう!
FXは、デモトレードや少額取引で練習できます。練習を通して、自分のトレードルールを試したら、本格的にトレードを始めましょう。取引の緊張感は、本格的なトレードをしなければわからないものです。また、気持ちをどのようにコントロールしていくかも、重要な課題です。
練習ではメンタル面を鍛えることはできません。リアルトレードを繰り返すことで鍛えられます。自分で検証したルールを大切にしながら、冷静に取引できるように、気持ちをコントロールする術を身につけましょう。