ブレグジット交渉は運命を左右する時期
ショートコメント
週末 の英タイムス紙が、ボリス・ジョンソン首相とフォンデアライエン欧州委員会委員長が、48時間以内にBrexit交渉について電話で話すという観測記事が載りました。
日曜日に早速否定されたようですが、電話の有無に関わらず、時間的に今週は、「make-or-break week 運命を左右する」一週間となりそうです。
何度も「合意期限」が来ては去っていきましたが、ここから10日間くらいは、本当に「make-or-break week 運命を左右する時期」に突入と認識しています。特に12月10日からEUサミットが開催されるので、それまでになんらかの結論が出ないとマズイかもしれません。
12月に入り、マーケットがどんどん薄くなっていく時期でもあるため、ポンドのヘッドラインの乱高下には、十分に気をつけたいと思います。
ヘッドラインについてですが、イギリスの経済指標の発表は、毎月中旬にまとまっていますので、今週ヘッドラインが出るとしたら、Brexitがメイン。次はコロナ・ワクチン。
これも週末の話しですが、ファイザー社のワクチンが承認され次第、英国では12月7日から接種準備完了ということです。そのため、今週出るワクチン関連のヘッドラインは、ポンド買いサイドが多いかもしれません。
Brexitについては、先週くらいから、合意なき離脱のリスクが出ていますが、現在の1.33台のポンドを見る限り、マーケットは本気にしていないのか、合意なき離脱が既に織り込まれているのか、どちらかでしょう。ただし、交渉が決裂して、もう にっちもさっちもいかない というヘッドラインが出れば、ポンドは素直に下がると思います。