日経225急騰の理由
昨日から、突然、日経225が急騰して29年ぶりの高値となりました。同時に、ドル/円急騰、金(ゴールド)急落となっています。
大切なことは「なぜ急騰したかを考えること、知ること」です。
報道では「日経225の上昇は景気回復が原因」としているところが多そうですが、これは、的外れです。景気回復をしているとはいえませんし、急騰するような材料はありません。
材料らしいものがなく、底から急騰するケースはありますが、高値圏から急騰したら理由があります。米国株も高値圏に位置していますが、日本株だけ急騰するのは違和感があります。
今回の日経225の目先の天井圏からの上昇幅の大きさは、売り方の手仕舞いにみえます。売りポジションを持っている人が手仕舞いのために買うということです。
ちなみに、ヘッジファンドは、買いだけするわけではなく2つの相場間で売りと買いをする傾向があります。日経225の急騰の本当の理由は分かりませんが、タイミングからしても、おそらく大統領選挙が終わったタイミングで次の投資戦略に移行するために、海外勢の米国株買い、日本株売りの手仕舞いなのかと思っています。
その理由はドル/円も急騰しているからです。ドルは他の通貨に対しては上昇していません。
海外勢が、
日経225を買う時は為替ヘッジのために、ドル/円を買い
日経225を売る時に為替ヘッジのために、ドル/円を売ります。
従って、日経225の売りの手仕舞い買いの時に、ドル/円を買うことになります。
これが正しいとすると、日経225は調整(下落)する可能性があるわけですが、前号で書いたとおり、大統領選挙後のトレンドとして、数ヶ月くらい米国株も日本株も上昇トレンドになりそうなので、日経225は短期的に押し目買いが良さそうです。勿論、ストップロスは必須です。
ドル/円の売り仕掛けポイント105円で売った人は売値下にストップ移動です。
ユーロ/ドルの売り仕掛けポイント1.19で売った人は売値下にストップ移動です。