頼みの綱のアメリカ、景気のピークをつけたのか?

フランス
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/628a6b2bde484e988b3400cce9a738f7
数字も悪いが、エコノミストの見解は、さらに悪い。
フランスPMIは、8月に安定化の兆しを見せた後、今回発表の9月のデータで一挙に現実に戻された。製造業とサービス業の双方で生産が減少し、製造業の指数は過去7か月で最低水準に落ち込んでいる。
今回の数字をベースとした同国の2025年と26年GDP予想は、0.5~1%にとどまると予想され、緊張が続く国内政治情勢が、ここからの家計消費や投資判断にマイナスの影響を与える可能性が高いと見られている。
製造業については、今後数ヶ月で改善する見込みは、ゼロ。サービス業も後退を余儀なくされており、政治的な行き詰まりが続く限り、この状況も長引くとみられている。
ドイツ
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/ede734f3d61f450b8f7b99ff2ccceb69
数字だけを見ると良い感じだが、エコノミストの見解では全く違う景色が見えた。
エコノミストによると製造業に不穏な兆しが見え始めており、国内外の需要がこのまま低下を続ければ、生産にも早晩ブレーキがかかるのは避けられないとの見方である。
サービス業は9月にやや勢いを取り戻したが、かろうじて5ヶ月続いた活動縮小傾向からは転換したが、利益が圧迫されたため2か月連続で雇用削減が見られている。
製造業を中心に、サービス業でも受注が圧迫されており、再び景気減速となる可能性を示している。
ユーロ圏
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/c9960ab79dab4178a732df013652bd14
数字自体はまぁまぁという感じ。
エコノミストも、ユーロ圏は依然として成長軌道にあると書いているが、製造業の先行きにはやや曇りが見えるようだ。特にフランスの影響で生産拡大が鈍化。
さらに、ドイツとフランスの双方で新規受注が大幅に落ち込んでおり、成長加速を期待するのは難しい状況である。雇用の伸びはここにきて完全に停滞。
サービス業での採用ペースが落ち込み、製造業での雇用削減が加速したためである。これに関しては、ドイツの影響が大きいと書かれている。
このように脆弱な経済環境を踏まえると、ECBが年末前に利下げを再び検討する余地が生まれるかもしれないそうだ。
イギリス
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/626440ad8ee845f39ff5ca8ce62e3627
発表された数字も弱いし、エコノミストの見解も悲観的となっている。
このまま行けば、11月末に予算案が発表されるまで、ポンドが対ユーロで弱含むリスクがあるだろう。
9月のイギリスPMI速報値は、成長鈍化、海外貿易の落ち込み、企業マインドの悪化、そして雇用のさらなる大幅減少といった、憂慮すべきニュースを数多く示した。
言い換えればイギリス経済が失速していることを示す警鐘が鳴っており、これが英国中銀の政策論議を再びハト派寄りへと傾ける一因となる可能性があるとも書かれていた。
特に企業の景況感が低下しており、この改善が見られない限り、今後数か月でイギリス経済が力強い回復を遂げる可能性は低いと結んでいる。
アメリカ
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/b15622fa46c94d74af2bd879a1f8e72b
今までの飛ぶ鳥を撃つ勢いは若干低下したが、ヨーロッパやイギリスと比較するとまだまだ元気だと感じた。
ただし・・・
続きを読みたい方は、「イーグルフライ」よりご覧ください。
2025/9/24の「イーグルフライ」掲示板より抜粋しています。
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