ローリスクハイリーンは実現できる 誰も知らない?チャンスの掴み方
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その時々に一番美味しい投資
投資において、その時々の時代、時期、タイミングで一番美味しい投資先、つまりチャンスの対象と時は変化していきます。
一番美味しい投資先とは、上昇、下落、横這いが確率的に明確な相場です。
言葉を変えると「分かりやすい相場」の時であり、次のような状況です。
■確率的に明確な時
上昇、下落が明確な時
トレンドが明確な時
トレンドが明確になりそうな時
相場が反転した時
相場が反転しそうな時
横這い・レンジが明確な時
横這い時に利益になる投資もあります。
これは長期、中期、短期、全ての投資に当てはまります。
たとえば、ゴールドが底を打ち、これから大きく上昇する確率が高いと判断したら、ゴールドに投資するチャンスです。
「相場は分からないもの」という人もいますが、実際には
「相場は分からないことが多いものの、分かりやすい時もある」です。
この分かりやすい時だけポジションを持つことが王道です。
https://real-int.jp/articles/2429/
その時々に一番美味しい相場に投資することは極めて当たり前のことですし、本来、一般個人投資家の基本の投資方法です。
ところが、これを認識している人は極めて少ないです。
その時々に一番美味しい相場に投資することとがローリスクハイリターンの一番のチャンスであり、多くの人が知らないことが二番目のチャンスです。
ローリスクハイリターン
その時々に一番美味しい投資をすることで「ローリスクハイリターン」を狙えます。
一般的に「ローリスクハイリターンはあり得ない」と言われますが、それはファンドなどの投資商品のことです。
相場においては、時々、分かりやすい時があり、その時はローリスクハイリターンが実現する時です。
タイミングと方向性が明確になる時にローリスクハイリターンが実現するのです。
常にポジションを持ちたいと思わないことが大切です。
休むも相場
「休むも相場」という格言がありますが、これはその時々に一番美味しい投資以外はしないという意味です。
その時々に、チャンスが到来している相場に集中するということです。
相場は分からないからポートフォリオを組みましょうといわれることもあります。
分からないのであれば、投資しない方が良いでしょう。
また、ポートフォリオ理論には、無意識の前提があります。
それは、大きな右肩上がりの相場が前提です。
金融危機
長期下落が明確な時
グレートリセット
なども想定外とされてしまいます。
当たり前のこと
その時々に一番美味しい投資をすることは当たり前のことですが、一般的にはこのような概念はありません。
普通に考えて当たり前のことが当たり前になっていないのは、おかしいと思うことが大切です。
当たり前になっていない理由を知ることで投資の本質が見えてくるからです。
当たり前のことができない理由
当たり前のことができない理由には大きく4つあります。
①プロが縦割り
当たり前のことができない一番の原因は投資のプロが分野ごとに分かれていることです。
日本株の専門家
米国株の専門家
中国株の専門家
為替の専門家
商品(ゴールド・原油・穀物)の専門家
債券・国債の専門家
不動産の専門家
各専門家が縦割りになっています。
横断的に全ての投資を見ることをしないのです。
日本株の専門家は日本株のことしか話さないし、日本株に投資するのが当然のスタンスです。
20年以上の長期下落中の時の日本株であっても、
「日本株は長期下落中なので、
日本株ではなく
米国株を買いましょう
ゴールドを買いましょう」
とはなりません。
これは各相場の専門家であったとしても投資のプロではありません。
②グローバルマクロの概念がない
その時々に一番美味しい投資をするには、世界の全相場を見ながら、各相場がどのように動いていくのかを分析することになります。
そのような分析をして投資をすることをグローバルマクロ戦略といいます。
日本では、グローバルマクロ戦略が欠落しています。
難しそうに思うかもしれませんが、イーグルフライでは18年前2006年からグローバルマクロの視点であり、高い視点で見ればよいということです。
つまり、グローバルマクロの視点を意識することで、見えてくることになります。
個別銘柄を分析していくことより簡単です。
そもそもグローバルマクロ戦略は個人投資家の投資方法ともいえるからです。
合わせて、お読みください。
https://real-int.jp/articles/2305/
③業界の都合
証券会社としては、いつでも相場に関係なく株や金融商品を取引してくれないと困ります。
相場では休む時が多いのですが、休まれては困るのです。
それゆえ、いまだに株の個別銘柄を選んで買うことが投資だと思っている人もいらっしゃいます。
新聞の投資解説欄も個別株の解説ばかりになりがちです。
④政府の都合
政府も、投資タイミングを無視して、政府の都合で株投資を勧めるために制度を変更します。
今後、金融危機になる可能性が高いと判断しているのですが、そのようなタイミングであることとは無関係に新NISAも導入されました。
2024年の年初の株の急騰は新NISAバブルです。
自己責任の個人の投資に対して政府が方向やタイミングを決めるのは違和感が強いです。
ちなみに、2001年からゴールドが一番美味しい投資だと思っており、パフォーマンスが良いとされている米国のS&P500よりはるかに良いパフォーマンス実績があるのですが、日本政府がゴールドを勧めたことはありません。今後勧めることもないでしょう。
日本政府はゴールドを買うのを外圧で抑えられているからです。
ゴールドを保有する国は強くなるからです。
これは今の日本以外の各中央銀行のゴールド買いの理由です。
このように政策的なものは相場のチャンスとは反対方向になりがちです。
大衆の投資
グローバルマクロ戦略を持たない投資は大衆の投資、大衆心理の投資です。
大衆心理は損をするマインドセットです。
個人投資家が情報を得ている専門家が縦割りであることから、多くの個人投資家は株だけ、為替だけと分野を限定して投資をしています。
高い視点で横断的に相場を見ることをしません。
勿論、投資は自己責任なので、それはそれでよいのですが、今一番美味しい投資家は何かを考えることもしないのは違和感が強いです。
思考停止といっても良いでしょう。
思考する人にはチャンス
皆が思考停止している時、思考する人にはチャンスです。
投資では、上昇することが明確になった時に買い、
その後、気づく人が増えて買いが増え、
最後に大衆心理の人が殺到した時が相場のピーク・天井になるからです。
大衆心理の人が多いということは、それだけチャンスが多いことになります。
自分が買った後に多くの人が買うから相場が上昇するのです。
中長期のトレンド反転時は短期でも一番のチャンスの時
その時々に美味しい時は、マクロだけではなく、ミクロにもあります。
むしろ、ミクロ的に見た方が多いことになります。
ここで大事なことは中長期のチャンスの時は短期ではもっとチャンスになります。
短期はレバレッジをかけるので、大きなトレンドが発生した時に、レバレッジをかけることができれば、大きな利益になるからです。
短期の方は目先の取引きにしか目が行きませんが、中長期を意識することで大きなチャンスを手にすることになります。
もちろん、ストップロスは必須です。
今一番美味しい投資先はゴールド
2001年からずっと一番美味しい投資先はゴールドであると判断しています。
それゆえ、金融資産の半分をゴールドにすることを2001年以降お勧めしてきました。
今後もゴールドは引き続き推奨ですが、高値更新している時なので、買い方を考える必要があります。
大切なことを書いたので合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2555/
全ての分野で思考停止
その時々に一番美味しい投資をするという概念がないのと同じことが他の全分野でおきています。
教育や医療、健康、食べ物の分野でも、同じです。
たとえば、次のようなことです。
教育では、性格、役割、才能、など個性に合わせた教育をする
⇒定型パターンの教育
医療では、体質、個性、年齢に合わせた治療をする
⇒症状だけで診断・患者の顔色さえ見ずパソコン見て診断
免疫も、人によって違い、免疫のロジックも年齢とともに変化していきます。
若い時には食べると良いものが年齢とともに変化していきます。
どの分野でも横断的に知識を高めることをせず
個性や最適化などを無視して
単純化・テンプレート化する思考に陥っているといえます。
投資のインテリジェンスを上げることで、全ての分野のインテリジェンスを上げる思考につながります。