神田シーリングは?
ドル円は一度反落した後、植田日銀総裁の緩和継続表明で円安再開。植田日銀総裁の会見によれば、円安は緩和継続の副作用だそうです。
この日銀のスタンスを確認した後、欧米勢のドル円でのドル買いが断続的で入り、ドル円は151円ミドルまで続伸。
介入を懸念して、彼らは155円とか160円のドル call option(コールオプション)を断続的に買っているようです。
介入で反落があったとしても結局ドル円は上昇すると考えてれば、ドルcall(コール)を買うのはいい選択ともいえます。ただ海外勢がこれだけ円安スタンスに傾いている時はドル円の高値になることもあるので、そこが懸念点。
植田日銀総裁の緩和継続のスタンスも不変ですが、神田財務官の「現在の円安はファンダメンタルズを反映しておらず、投機的でけしからん」というスタンスも変わらず。
これまでの神田財務官の為替に関するコメントをまとめると下記の通り。
- 為替の激しい下落時、国は「利上げか為替介入で対抗」-神田財務官
- 為替円安「より緊張感高い状況」、急激な動きを懸念=神田財務官
そして先週の「スタンバイ」コメント。 - 神田財務官、為替介入「スタンバイだ」…市場けん制「過度な変動にあらゆる手段排除せず」
現在、ドル円は151.47円レベルで推移。昨年のドル円の高値は151.95円。「介入はスタンバイ」コメントで急落する前の高値は151.72円。
介入はあくまでもレベルを意識させてはいけないのですが、これらの事から神田シーリングは152.00円レベルではないかと意識されています。
個人的にも来年は155円~160円の円安局面にいくと思っていますが、単純に介入が入る公算が高まっているためドル円のショートをkeepしています。
中期では円安のスタンスなのに、ドル円のショートをkeepしているのもトレードとしてはfunではないのですが、現時点では単純に介入に備えてショートのままで。
この後は、神田財務官の登庁前のコメントがあるかどうか?
そして東京市場でなにかアクションがあるかどうかがポイント。
一方BTC(=ビットコイン)は現在560万円レベルで続伸。時間がかかりましたが、これはうまくいっているproducts.
個人的にはドル円以上に来年強気である日経平均ですが、数日で3000円乱高下するvolatility(ボラティリティ)に耐えられず現在はスクエア。
Optionを買おうにもこのすさまじいvolatility(ボラティリティ)だとプレミアムが高くて手がでません。
日経平均は、欧米投機筋のおもちゃとなっています。
ドル円のショートのみ。
では、今週もよろしくお願いします。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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