原油高/米長期金利上昇/ドル高局面 上昇一服の可能性
NY原油(月足)サイクル分析
上記のチャートは、NY原油の月足である
●NY原油は、昨年2月のロシアのウクライナ侵攻による需給懸念を背景に、
過去、価格帯の重要な分水嶺となってきた(最適化した)月足先行帯を突破、
一気に130.50ドルまで急騰してトップアウト、
ここからの調整は、先行帯を割り込み、63.57ドル(23年5月)まで下げたが、
G7/EU/豪州のロシア制裁価格の60ドルは割り込まず反転
●ここからの反騰は、9月終値ベースで(最適化した)先行帯上限「89.83ドル」を突破、
再度強気転換するかがポイントであったが、
9月最終週に95.03ドル(9/28)まで上値を拡大したが、
9月月足終値は、先行帯上限をわずかに上回る90.79ドルで越月、
月替わりの今週10月第1週は、90ドル台の上値重く、
先行帯上限89.83ドルどころを割り込むと、
買い方の投げが入り、82.15ドル(10/6執筆時点)まで急落してきた
●23年5月(63.57ドル)で3年1ヶ月サイクルの安値を確認したNY原油は、
今後9月高値95.03を突破してゆけば、
次なる1年4-8ヶ月サイクルトップの24年3月―7月に向け、130.50(22年3月)を目指す
強気シナリオが有力になるが、
95ドルをクリアーブレイクできない限り、
当面は、77.62ドル(先行帯下限)ないし、63.57ドル(23年5月)を下限とする
持ち合い形成に向かうシナリオを想定する必要がある
●上記分析が有効なら、6月以降、過去4ヶ月にわたる、
「原油高/米長期金利上昇/ドル高」局面は、上昇一服となる可能性がある
2023年10月6日 のメルマガ「シンプルトレードPLUS」より抜粋しています。