スイスフラン円 161.30円と史上最高値を更新
YouTube動画を更新しました。ぜひ、こちらもご覧ください。
アベノミクスの初期を彷彿させる日本株買いと為替ヘッジが継続!
165円に向けて続伸するユーロ円
27日のマーケットでの注目はラガルド総裁。
クリスティーヌ・ラガルド氏(Wikipediaより引用)
ECB年次フォーラムの基調演説で「ECBが近い将来に完全な自信を持ってピーク金利に達したと宣言できる可能性は低い」とし、「見通しに大きな変化がない限り、7月も利上げを続ける」とコメント。
エコノミストの過半数はECBが7月に中銀預金金利を3.75%とした後に利上げを停止すると予想しているものの、短期金融市場は年内に4%前後でピークを付けるとの見方を織り込んでいる。
ラガルド氏は「実際に政策の伝達がどの程度強いかが、利上げのインフレに対する効果を左右するだろう。それが政策軌道の見通しに反映されることになる」とコメント。
コメントの中でラガルド総裁はインフレの要因は賃金ともはっきりコメントしています。
日本でも賃金がじわじわと上がってきていることもあり、もうすでにデフレではないと思っているのですが、動かぬ日銀。
必然的に、クロス円が総じて上昇し、スイスフラン円は161.30円と史上最高値を更新しています。スイス円の今年の安値は137.44円ですので、スイス円は半年弱で24円弱急騰しています。
中期でもっているスイス円とシンガポール円は変わらずキープ。
クロス円の上昇に連れ、ドル円も続伸。一時年初来高値である144.17円まで到達。
本日、日本時間早朝、神田財務官が「円安は急速で一方的、あらゆるオプション排除しない」とコメントしたことで現在144.00円を割り込んで143.85円で推移。144円台になっていたので牽制した形。
もう一段、牽制のトーンが上がると警戒感が増すといったところでしょうか?
昨年と相違し、急速に円高に誘導すると、せっかく上昇している日本株が崩れてしまうのですが、今回は当局がどういう対応をするのかに注目です。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観やポジションを配信しています。