イスラエル過激派の目的は大イスラエル イスラエル原理主義
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戦争の前提が大イスラエル・約束の地
今のイスラエル戦争は過激派同士の戦いだと判断しています。
パレスチナの過激派ハマスと
イスラエルの過激派シオニスト・イスラエル原理主義の戦いです。
パレスチナの民もイスラエルの民も、その多数は平和を望んでおり、戦争を望んでいません。
そして、領土争いの起源は今から数千年前に神がイスラエルに与えた約束の地(大イスラエル)が起源だと判断しています。
他の専門家が見落としいますが、イスラエル原理主義者というのは大イスラエルを目指しています。
大イスラエルを目指している場合、大きな戦争に繋がり、それが世界大戦になる可能性もあります。
大イスラエル・約束の地とは
シオニストの過激派が目指すものは約束の地・大イスラエル・GREATER ISRAELです。
歴史のはじめ、旧約聖書の最初の書物の創世記にも書かれている、神がイスラエル(ユダヤ)に与えるとした約束の地は、だいたい次のエリアだとされています。
大イスラエル・約束の地
ヨルダン全域
シリアの大半
イラクの約半分
サウジアラジアの一部
エジプトの一部
トルコの一部
イスラエルに与えた土地とされる旧約聖書の箇所
創世記15:18~21 出エジプト23:31 申命記 1:6~8 申命記 11:24 ヨシュア記 1:4
現在のイスラエルの地は、神が約束してくれた土地・大イスラエルより、かなり小さいので、イスラエルのネタニヤフ首相は本来の神との約束の地を手に入れようしていると考えられます。
シオニズムとシオニスト
昔から、地中海の一番、東の沿岸にある地域、エルサレムを中心にした土地の地域をパレスチナといいます。
パレスチナの地にあるエルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地です。
三大宗教の創造主(神)は同じですが、宗教として3つに分かれてしまい、それぞれの宗教にとって エルサレムは重要な地域です。
パレスチナ人の国はないので、将来、パレスチナ人が国家としたい地域「東エルサレム・ヨルダン川西岸・ガザ地区」を総じて、パレスチナと呼んでいます。
(右のオレンジ色の部分)
nhk.or.jp
シオニズム(シオン主義)とは、パレスチナにユダヤ人の民族的拠点を設置しようとする思想・運動のことです。
そして、それを目指す人たちがシオニストです。
シオンとは、エルサレムのシオンの丘を指します。
映画「マトリックス」で登場する地下に作った街「ザイオンZion」はシオンから名づけられています。
パレスチナ問題の本質
イスラエル人(ユダヤ人)の地について簡単に解説します。
AD70年頃 ローマ軍との2度の戦争に負けたイスラエルは世界に離散
1948年 第一次中東戦争
約1900年間国家が無い状態だったイスラエルがパレスチナでイスラエル建国
1967年 第三次中東戦争
イスラエルがエルサレム旧市街地を奪還
1900年間、イスラエルがいなかった土地に住んでいた人たちをパレスチナ人といいます。
イスラエルは、元の土地に帰ることが悲願だった一方で
パレスチナ人は1900年間住んで自分の土地だと思っていたのに、突然イスラエルが侵略した形になります。
イスラエルの土地が拡大するほど、パレスチナ人は難民化します。
これがパレスチナ問題が発生した本質です。
シオニズムは達成したが
1967年6月7日第三次中東戦争で現在のエルサレムの旧市街地を奪還したことで、シオニズムの目的は実現しました。
ところが、神が約束してくれた土地はもっと広大だということで大イスラエルを実現しようとする人たちが、シオニズムの中の過激派・イスラエル原理主義者と呼ばれる人たちです。
ネタニヤフ政権は過激な大イスラエル派
ネタニヤフ氏は1996~1999年、2009~2021年の2度、計5期の首相を務めましたが複数の贈収賄罪などで2021年6月に退陣に追い込まれました。
しかし、2022年12月29日に異例の返り咲きを果たすことになりました。
その時、 ネタニヤフ氏が率いる右派「リクード」は 極右「宗教シオニズム」と連立となりました。
「リクード」も「宗教シオニズム」も大イスラエルを目指している イスラエル原理主義 ですが
「宗教シオニズム」は特に超過激です。
ネタニヤフ首相の発言も過激になっています。
現在のネタニヤフ政権は、次のような過激な人たちが政権入りしたことで、それまでのネタニヤフ政権とは違った過激派・イスラエル原理主義になっていると判断できます。
イタマル ベン-グヴィル氏・イタマル ベングヴィル
ja.wikipedia.org
国家安全保障大臣、弁護士
アラブ人に対するヘイトスピーチで数十件の告発歴があり、ユダヤ人宗教テロリストのバールーフ・ゴールドシュテインの肖像を自宅の居間に掲げていたことでも知られている。
バールーフ・ゴールドシュテインはヘブロンで29名のパレスチナ人イスラム教徒を殺害し、125名以上に傷害を負わせマクペラの洞窟虐殺事件として知られている。
ベザレル ヨエル スモトリッチ氏・ベザレル スモトリッチ
ja.wikipedia.org
財務大臣、弁護士
宗教シオニスト党の指導者で、極右とされている。
ヨアヴ ギャラント氏・ヨアフ ガラント
ja.wikipedia.org
防衛大臣
元軍人・海軍特殊部隊
ハマスの奇襲攻撃を受けて、ガザ地区のパレスチナ人に対する完全包囲を「われわれはケダモノ人間と戦っている」と発表した。
ヤリブ ギデオン レビン氏・ヤリフ レヴィン
en.wikipedia.org
副首相、法務大臣、弁護士
なお、2つの政党の辞書的解説は次のようになります。
リクードとは
イスラエルの政党で領土拡張を主張する強硬派、保守派。
軍事力の強化による領土の拡大を主張しており、対アラブで最も強硬な右派政党である。
リクードとは、ヘブライ語で「団結」を意味し、もとはシオニズム運動の中の「修正派」といわれる軍事力強化を優先する右派を結集して結成された。
彼らは、イギリスがパレスチナの範囲をヨルダン川西岸に限定したことに反発し、イスラエル領土を本来の範囲に拡大して「大イスラエル」を実現させると主張している。
宗教シオニズムとは
ユダヤ人による「約束の地(大イスラエル)」に対する支配の強化がメシアの到来を早めるという宗教解釈に立脚したシオニズムの一形態。
政治的にはヨルダン川西岸の併合や入植活動の推進、さらに国内政治でもユダヤ人の権利拡大などを主張している。
選民思想
イスラエルには選民思想があります。
特にイスラエル過激派(イスラエル原理主義者)は自分たちは神から選ばれた民であって、神が与えることを約束してくれた土地は当然、自分たちの土地であるという信仰を持っています。
それを自分たちの力で実現しようと考えています。
イスラエル正統派は、自分の力で実現するのは邪道と考えているので、真逆です。
イスラエル中の内部分裂が酷くなっています。
世界の歴史はイスラエルの歴史
イスラエルに選民思想があるのも無理はありません。
世界の歴史はイスラエルの歴史といって良いほどイスラエルと関係があるからです。
投資でもユダヤ暦の7年周期に金融危機で株が暴落するのです。
2008年6月8日から激動の時代に入るのですべての投資を止めるように警告しました。
リーマンショックの前の日本株・日経225の天井で警告できたのもユダヤ暦から判断したことです。
この記事は極めて大事なので合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/1784/
聖書の預言の通りに世界が進行しています。
第三次世界大戦に発展の可能性大
イスラエル過激派(イスラエル原理主義者)が大イスラエルを目指しているとなると、今後、イスラエルはイランと戦争になります。
イランはイスラエルを抹殺宣言をしています。
現在、2023年10月時点で、イランでは兵器レベルのウラン濃縮を実現したタイミングです。
イスラエルに対して核を使う可能性が高いことから、イスラエルがイランに先制攻撃をする可能性があります。
イランとイスラエルが戦う時には、米国が参戦することになるのでしょう。
イランには中国やロシアが付くと考えられるので、第三次世界大戦に導かれることになります。
エゼキエル戦争(世界最終戦争)
エゼキエル戦争は、旧約聖書の預言書であるエゼキエル書に書かれている戦争です。
https://real-int.jp/articles/2353/
今後の戦争は大きく3ステップで進んでいくことになるのでしょう。
①ハマスイスラエル戦争
② イラン イスラエル戦争・第三次世界大戦
③エゼキエル戦争・世界最終戦争
大事なことは未来を読み解くことではなく
未来を読み解いて対処しておくことです。
金・ゴールド、原油は上昇方向です。
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イスラエルには、スファラディ系、アシュケナジー系だけではなく英国のバグダディ系など複数の流れがあります。