グレートリセットの目的と金融危機
グレートリセットを提唱したダボス会議
グレートリセットは2021年5月に開催したダボス会議のテーマになったことで注目されました。
ダボス会議は、世界経済フォーラム(WEF)という非営利団体が主催し、毎年原則1月にスイスのダボスで開催されます。
政治家や官僚、多国籍企業・金融機関、財団の代表やヨーロッパの王族、貴族など約140人が出席し、政治経済や環境問題等の多分野に渡る問題について討議します。
会議は非公開ですが、参加者リストや議題はウェブサイトで公表されます。
ダボス会議はグローバリストが集まる会議ともいわれています。
(ダボス会議よりさらに公開されていないものにビルダーバーグ会議があります)
ダボス会議を主催している世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長がグレートリセットについての書籍を出版しています。
「グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界」
日経ナショナル ジオグラフィック出版 (2020/10/23)
この書籍は厚いですが、具体的なことはあまり書いてありません。
グレート・リセットは、世界経済フォーラムによるプロパガンダの一つといえます。
世界経済フォーラムとは
ダボス会議を主催する世界経済フォーラムとは、経済、政治、学問、市民社会などのリーダーたちが連携して、世界や地域の課題を解決し、世界の現状を改善することを目的とした国際機関です。
1971年に経済学者のクラウス・シュワブ氏によって設立された非営利財団です。
世界経済フォーラムの運営資金は、世界各国の約1,000社の企業や団体からの寄付金によってまかなわれています。
会員企業は売上高が50億ドル以上のグローバル企業が多く、世界経済フォーラムの方針に影響を与えていると考えらえます。
世界経済フォーラムは政治的利益や国益とは無縁であり、国際連合の経済社会理事会のオブザーバーの地位を有しています。
世界経済フォーラム 会長 クラウス・シュワブ氏 voanews.com
世界構造
世界の社会構造は国の上に企業(主にグローバル企業)があり、企業の上にロスチャイルド家やロックフェラー家などの各家(ファミリー)があります。
世界経済フォーラム(ダボス会議)も、各国の上に存在するもので世界各国に大きな影響を与えています。
イーロン・マスク氏は選挙とは無縁の人たちが世界に影響を与えることに対して疑問を呈しています。
グレートリセットの目的とゴール
グレートリセットとは、社会と経済の全ての分野を見直し、刷新することです。
世界経済フォーラムでは次のような公平で持続可能な社会を構築することを提唱しています。
世界経済フォーラムが提唱すること
新型コロナウイルスのパンデミック後の社会と経済の再構築
持続可能な社会の実現(SDGS)
持続可能な投資プログラムの実現(ESG)
地球規模に合わせた人口数コントロール
行動制限(15分都市構想) 日常の用事を徒歩や自転車で済ます
分野を超えた協力とイノベーション
気候変動対策・電気自動車推進
食料危機への対応・昆虫食・コオロギ食・合成肉
サステナビリティ・持続可能性の追求
ダイバーシティ・多様性
トランスジェンダー・LGBT・性的マイノリティ対応
格差などの社会問題に対処
第四次産業革命(IoTやAI等の技術、マイナンバー制度推進等)
新しい社会主義の実現
これらは、日本や各国で急速に推進されています。
マイナンバー制度やコオロギ食を強く推進している理由です。
金融分野で大激変のグレートリセット
グレートリセットは金融分野で大激変があると予測されます。
金融の大変革
借金の棒引き
通貨の統合や価値の激変
国と国の関係の激変
個人資産を持たない(ベーシックインカムの導入)
これらはいっきに全て導入ということではなく、段階を経て導入していくということだと思います。
個人資産を持たないことを推奨していることから、財産税の導入などが予測されています。
個人資産を持たないことのバーターとしてベーシックインカム制度の導入が予測されています。
ベーシックインカムは民が国に依存する制度だといえます。
国に依存する人が増えれば増えるほど、個人資産を持たない世界が構築されていくことになります。
グレートリセットが最終的に目指すものは
グレートリセットは次のような最終ゴールを目指しています。
世界統一国家の樹立
支配層と民の分断
管理社会・監視社会・スコア制度(民は管理が必要)
世界統一教
これらは新しい社会主義的(新しい資本主義と同じ)な面もあり国民一人ひとりを国の管理下に置くことを目指しています。
グレートリセット反対派
岸田文雄総理が「我々はグレートリセットの先にある世界を見据えないといけない」と述べました。
一方でグレートリセットに反対する人たちも存在します。
世界では、グレートリセットが国民の財産の喪失や行動制限、監視社会になることを嫌って反対運動が起きています。
激動の時代の特徴の一つがグレートリセット
グレートリセットは激動の時代の特徴の一つであり、過去の延長線に未来がない世界だという認識が大事です。
かつては陰謀論といわれていたことが、公言されるようになりました。
一枚岩ではないようですし、未来は決まっているものではありません。
私たち一人ひとりの自主性や認識力の向上が大事だと思っています。
私たちの認識力が向上することで未来は開けるからです。
本来の目指す先について、こちらに書きました。
https://real-int.jp/articles/1223/
ここに書けないことは、
イーグルフライや
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に書いていきます。
グレートリセットをネタとして恐怖を煽って詐欺的金融商品の販売や、不適切な対策が散見されますので、ご注意ください。
関連記事にも大事なことが書いてあります。
グレートリセットは過去にないショックを与えます。
こちらの記事を合わせてお読みください。
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