ドル円 生保のヘッジ率
市況と雑感
12月初日の欧米市場でも前日のパウエル議長講演で強まった利上げ減速期待により、米金利が低下。米10年債利回りは 3.51%と9月下旬以来の水準に低下。
ドル円と相関性の高い米2年債利回りも4.23%に軟化。
呼応してドル円も135円台前半に急落。
安値は135.21円で節目の135.00円ブレイクを伺う展開。
この下落局面では、ドル円が先行して下落していましたが、2年債利回りも急激に追随している展開。
昨日のドル円の安値は135.21円。
ドル円の高値は151.95円ですので、あっというまに17円弱暴落。
シンプルトレード掲示板に添付したのが、ドル円の週足。
Sequentialが9-13-9ときれいにtop outして急落するまでは教科書どおり。
ただその後の急落が凄まじくすでに17円暴落。
上昇局面での135.00円はバリアがあってレジスタンスとなっていたレベル。
そして38.2%が133.09円。
そろそろ反発に警戒したいところですが、11月の強烈な大陰線を見せられると
一気に130円割れの可能性も。
ちょっと気になったのが、Bloombergの下記の記事
日本の大手生保が円上昇に備えて行うヘッジが、今後の円高加速を招く可能性がある。主要生保9社のドル資産に対する為替ヘッジ比率が9月末現在で49.6%にとどまったことが、ブルームバーグの分析で分かった。これは少なくとも2010年以来の低水準。半年前は54.1%で、市場参加者はこの比率が今後上昇するはずだとみている。生保がヘッジの水準を引き上げた場合、カウンターパーティーは通常、自らの為替リスクを最小限にするため円を買ってドルを売る。それが円高圧力につながり得る。
Bloomberg
確かに生保のヘッジ率は上昇する可能性はありますが、現在17円も急落しているレベルであるため、戻りを待っていると想定されるので、さらに上値は重くなる展開。
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