日米フォワード・レートの現状
昨日はドルの現状をエフピーネット社長の松島さんと対談してきました。
ぜひご覧ください。
ドルは年初来高値から大反落
底入れの目途はあるか
8か月ぶりの好結果となった米10月の小売売上高の発表でもUSDJPYの高値は140.03、その後、上を買った向きが投げても安値は139.05、強弱感が完全に対立してしまいました。
先週の米CPI発表後の11/11の戻り高値が142.48、11/14は同140.80、昨日11/16の東京時間では140.29ですから、完全に上値は切り下がっています。
来週のサンクスギビングの祝祭日を控え、短期の投機筋を含め、上値を積極的に買ってくる投資家・投機家がいないとなると、140円台が売り場となる可能性が濃厚になってきました。
週の頭にはPPIの下振れ後にあっさり戻すだろうと楽観視していましたが、そうならないところをみると少し修正が必要かもしれません。
足元のフォワード・レート(要は日米の金利差を加味したスワップ金利)に目を転じると1日で約1.5銭、1か月で約50銭程度、日米の短期金利差を反映しています。
これだけ開くとよほど短期勝負でないとドルの売り持ちは継続できない、この先に米国では利上げが続きますので、このフォワード・レート(特に短期)は確実に拡大していきます。
どう考えても、ドルロングの整理売り以外でドルを売りまくれる投資家・投機家がいないことを踏まえるといずれどこかでドルは底入れ緩やかに反発してくると読めます。
ただ、上述のようにこのステージでは上値も限定的なので、上値を積極的に買う向きはほぼいない、こんな構図だと思います。
FOMC、雇用統計、CPI、そしてPPIの発表を終え、超材料難、さらにここに来週末の米国のサンクスギビングが加わり、為替市場は一旦小休止から休戦、停戦の様相。
今年はここまで年間の値幅が38円48銭まで拡大したこともあり、爆益を手にした投資家・投機家も多数、守りに入る時期なら、動かないでもよいのでしょう。
有料メルマガSmartLogicFXより抜粋してお届けしています。
詳しいポジションは、SmartLogicFXにて配信しています。
【関連記事】