FXでは9割以上の人が勝てない?負ける原因と負けた時の対処法を分析しよう!
この記事では、なぜ多くの人がFXで負けるのか、その原因と負けたときの対処法を解説します。FXで勝てないと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
今回のポイント!
- 初心者がFXで勝てない原因を知ろう
- FXで勝てない人には特徴がある
- FXで勝つために身につけたい知識
- 自分に合ったトレードスタイルを見つける
- リスクコントロールを徹底する方法
- FXで負けてしまう原因や負けた時の対処法
なぜFXでは9割以上の人が勝てないのか?
FX市場では9割以上の人は勝てないといわれています。勝ち組がたったの1割しかいないとなると、現実はかなり厳しいといえるでしょう。なぜ9割もの人が負けてしまうのか、まずはその理由について解説していきます。
FXの勉強をほとんどしていない
特に初心者にありがちなのが、FXについてほとんど勉強せずにトレードを始めてしまうパターンです。FXトレードは口座を開設して、入金すれば簡単にトレードが始められます。
しかし、簡単に始められることは、簡単に勝てることを意味しているわけではありません。FXトレードで勝つためには期待値の高い手法や相場分析、そしてそれを実行するスキルが不可欠です。まずは時間をかけて、それらをしっかりと身につける必要があります。
資金管理ができていない
FXでは損をしてしまうこともあります。重要なのは損をしたとしても、1回のトレードの損を大きくしないことです。
損失のコントロールに不可欠なことが資金管理です。資金管理ができていないと、ハイレバレッジで取引して大きな損失を出したり、損切りできずに損失を膨らませたりしてしまいます。資金管理のルールを決め、一度で出せる損失をコントロールしてトレードに臨むようにしましょう。
ルールに従うことができない
ある程度の経験者に多いのが、自分のトレードルールに従えずに負けるケースです。ルール以外の場所でエントリーしてしまったり、損切りのルールを破ってしまったりすることがこれにあたります。
せっかくFXの勉強をして手法や資金管理を身につけても、ルールを守れなければトータルで勝つことが難しくなってしまいます。リアルトレードでもルールを淡々と守るメンタル面の冷静さが必要です。
FXで勝てない原因は?初心者が陥りやすい4つのワナ
ここまではFXで勝てない全般的な理由を見てきました。ここからは、特に初心者がやってしまいがちな失敗トレードのパターンを陥りやすい4つのワナとして具体的に紹介していきます。
スワップポイントで稼ごうとする
FXでは高金利通貨と低金利通貨の金利差、いわゆるスワップポイントで利益を出そうとする方法があります。細かくトレードしなくても保有しているだけで利益が出るので、初心者でも簡単に稼げると考えがちです。
しかし、この方法にもリスクが全くないわけではありません。たとえば、買った時よりレートが急激に悪くなれば、積み上げた利益が一瞬でなくなってしまうこともあります。
また、多くの高金利通貨はマイナー通貨のため、取引量が少なくて売りたい時に売れない場合もあるのです。簡単に稼げるという面だけでなく、このようなリスクもしっかりと認識しておく必要があります。
専門家の言うことを鵜呑みにしてしまう
初心者であればトレードに際して、売りか買いかについて何かしらの方向性を確認したくなるのも当然です。そんな時に頼りにしたくなるのが専門家の意見です。
最近ではネットや雑誌など様々なメディアで専門家の意見が入手できますが、その専門家の意見をもとにトレードしても、勝てないことがあるのも事実です。専門家の中にはアナリストと呼ばれる分析専門の人も多数おり、彼らはトレーダーとは立ち位置が少し異なります。
また、専門家により判断材料も異なるし、分析方法も異なります。これらの情報は間違ってはいないものの、それをもとに自分で判断するプロセスが必要です。結局のところ、専門家のいうとおり取引しても簡単に勝てるわけではないのです。
相場が混乱しているときにエントリーする
経済指標発表時や要人発言、選挙などでチャートが活発に動いていると、ここぞとばかりにトレードしてしまいがちです。しかし、このような場面は、レートが乱高下したり急激に動いたりして、動きに対応することが非常に難しいです。
テクニカル分析で引いたラインなども無視され、どこがエントリー場面か、エグジット場面かを見極めるのはベテランでも難しいでしょう。このような場面でたまたま勝てたとしても勝ち続けるのは難しく、いずれ大きな損失につながってしまいます。
含み損が出ていても決済できない
FXトレードをしていたら誰もが経験する損失ですが、含み損の段階で潔く損切りするのは経験者にとっても難しいものです。
特に初心者のうちは損切りに慣れていないため、損失が出ていてもつい傍観してしまったり、損失になんとか耐えようとしてしまったりします。耐えた後に、たまたまレートがうまく戻ってきてプラスになったとしても、これを繰り返しているといつか必ず痛い目にあうことになるでしょう。
特に、ハイレバレッジで取引している場合は、一回のトレードでも強制ロスカットになり、一瞬で資金を失ってしまう危険性もあるのです。
FXで勝てない人の特徴とは?こんな人は要注意!
ここまではFXで勝てない理由や、勝てない人がやってしまいがちなトレードを見てきました。これに加えて、FXに勝てない人には共通した特徴もあります。該当する場合は要注意なので、チェックしてみてください。
欲が強すぎる
エントリーしたポジションに含み益が出てきたときに「もっと利幅が伸びるんじゃないか」と期待した経験は誰にでもあるでしょう。過去のトレードで、利益を確定した後に市場が期待した方向に動き、悔しい思いをしたことがあればなおさらです。
しかし、相場に100%はありません。毎回利幅がどんどん大きくなるかどうかは誰にもわからないのです。いつも欲張りすぎていると、利益確定のタイミングを逃して損してしまう頻度も同じくらい多くなります。
利益確定でも自分のルールを決め、それを守ることが大切です。
早く利益を確定したくなる
前のケースと逆パターンもあります。持っているポジションに含み益が出てくると、目標としていた利益にならなくても、すぐに利益確定してしまうのも勝てない人の特徴です。
このような「目の前の利益を早く確定させて、損失を回避したい」という行動は本来の人間の行動パターンであるとプロスペクト理論で証明されています。この行動パターンは本能に近いため制御が難しいですが、トレードでは障害になってしまいます。
こちらも前項と同じく利食いに関するルールをしっかりと決め、それを淡々と守ることが大切です。
感覚だけでトレードをする
トレードルールをそもそも持たずに、感覚でトレードをしている場合も要注意です。どんな根拠でエントリーをしてエグジットしたかの理由もなく、毎回なんとなくトレードしていると、自分の勝ちパターンを見つけることができません。その結果、一度のトレードで大きな損失を出してしまうことにもなりかねないのです。
感覚的なトレードは感情的にもなりやすく、負けた後に「損失を取り戻したい」とやみくもにエントリーして、さらに損失を膨らませる危険性もあります。FXトレードでは確率で利益をあげていくものなので、感覚だけのトレードで長期的に勝つのは非常に難しいでしょう。
勝ったあとに冷静さを失う
トレードをしていると連勝するといった経験もちらほら出てきます。そんな時は「自分は天才かも?」とついつい自分を過信し、ルールを破ったトレードをしてしまうという人も危険です。
自分を過信するあまり、いつもと違う場所でエントリーしてみたり、損切りをせずに放置したりして、それが命取りになってしまったという話も珍しくありません。
相場に100%はありません。もし連勝が自分の平均値を上回っているとしたら、それが異常値と認識するくらいでちょうどよいのです。勝っている時こそ慎重にトレードする冷静さが必要です。
負けることを極端に恐れる
逆に負けが続くと自信をなくして、トレードができなくなる人も注意が必要です。負けのせいでエントリーが怖くなってしまうのも理解できますが、それを受け入れてトレードを続けなくては利益が出ないのも事実です。
もし負けが自分の負けの平均値内であれば、恐怖心に負けずに淡々とルール通りのエントリーを繰り返しましょう。抵抗があれば、取引ロットを下げてやってみてもいいでしょう。
それでも難しければ、自分のトレードを振り返って、ルールを見直したり、一度デモトレードに戻ってみたりすることも必要です。
FXで勝つために必要なこととは?身につけたい基礎知識
ここまで、理由や行動パターン、特徴など、さまざまな角度から「勝てない」面を見てきました。それを踏まえたうえで、ここからはどうしたらFXで勝てるのか、FXで勝つために必要な知識やスキルなどを紹介していきます。
チャートの読み方を身につける
まずは、チャートの読み方を身につけましょう。知らない人が見ればチャートはただのグラフのように見えますが、チャートには実に多くの情報が詰まっています。
基本となるのはローソク足です。ローソク足一本でも相場の方向性を読み解ける場合もあります。他にはチャートの読み方のサポートになる移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標についても学びましょう。これらの基本を押さえるだけでも、相場観は養われていきます。
値動きの法則を見つける
チャートから相場の状況判断ができるようになったら、次に習得したいのが値動きの法則です。チャートの値動きは100%ではないものの、「このように動きがちだ」という法則があります。
値動きの法則に関する考え方は数々ありますが、最初に基礎中の基礎として覚えたいのが「ダウ理論」です。ダウ理論を習得するだけでも、トレンドの方向性やトレンドが継続しているかなどの判断が的確にできます。
この判断をもとにすれば、エントリーの方向性やエントリーのタイミングに関して根拠をしっかりと持ったトレードができるようになるでしょう。
利益確定と損切りのポイントを決めておく
チャートの読み方や値動きの法則をある程度マスターできれば、感覚ではなく根拠や事実というフィルターを通してアプローチできるようになります。エントリーのタイミングだけでなく、利益確定や損切りのポイントを決めるときにも役立つでしょう。
たとえば、ダウ理論をエントリーの根拠として使ったならば、利益確定ポイントも損切ポイントもダウ理論を使って決められます。利益確定ポイントを直近の高値の少し下、損切りポイントを安値の少し下にするといった根拠を持って決められるので、トレードにブレがなくなります。
自分に合ったトレードスタイルを見つけるには?
勝つための基本的な知識を身につける過程で、おそらく多くの人はさまざまなトレードスタイルに出会うでしょう。どんなトレードスタイルであっても、大切なのはルールに従ってトレードすることです。
ここからは自分にあったトレードスタイルを見つけるコツを紹介していきます。
トレードを実践してみる
トレードスタイルを検索してみると、多くのトレード手法が紹介されていて、どれも魅力的に見えるかもしれません。しかし、それをそのまま真似たとしても勝てるわけではありません。自分のトレードに合っているのか確認することが大事です。そんな時は以下のようなデモトレードやバックテストで、手法を試してみましょう。
- デモトレード:ダミー口座を使って今動いているチャートで実際の売買を体験できる仕組み。取引の操作に慣れるだけでなく、手法のテストにも使える。
- バックテスト:自分の手法がどれくらい有効か過去の相場でテストすること。デモトレードは実際に今動いている相場でテストするが、バックテストは過去の膨大なデータでテストする。
トレード日誌をつける
手法だけでなく、自分にあったトレードスタイルを見つける上で助けになるのが「トレード日誌」です。トレード日誌には日付や通貨ペア、ロット数、決済結果のような基本的なことをはじめ、相場認識やエントリーの根拠、トレードの振り返りなどを記録します。
記録して振り返ることで改善点や得意なパターンなど、さまざまな気づきが得られます。日誌なんて面倒くさいと思う人もいるかもしれませんが、自分に合ったトレードスタイルを見つけるには有効な方法です。
ルールに従って冷静にトレードする
自分のトレード手法が確立し、ルールも明確になったら、あとは淡々とルールに従ってトレードをするだけです。いくらデモトレードやバックテストで利益が出るトレードスタイルでも、ルールを破ってしまったら損失につながってしまいます。
リアルトレードでは感情が揺れ動くこともありますが、感情に負けてルールを破る判断ミスをしてしまうとそれが命取りとなることもあります。ここまでの頑張りを無駄にしないためにも、ルールはしっかりと守りましょう。
リスクコントロールを徹底するには?
FXでは「利益を出すこと」と「損失のコントロール」、この両輪が回ってやっと損益がプラスになります。コツコツと利益を積み上げても1回で大きな損失を出しては手元に利益は残りません。
ここからは、FXで必要なリスクコントロールについて紹介していきます。
どうしても損切りできないときは「逆指値」を使う
リスクコントロールで大切なポイントの一つは、いかに損切りを適切に行えるかです。ルール通りの場所に来たら、負けを受け入れて潔く損切りを行うことが重要です。
しかし、いざ損失を目の前にしてみると「負けを認めたくない」「あと少しで反転するかも」という感情が沸き上がってきて、損切りのタイミングを逃してしまうこともあります。
もし感情に流されやすいという自覚があれば、「逆指値注文」を入れて自動的に損切りするような習慣を身につけましょう。
損切りの限度額を決めておく
リスクコントロールのための損切りでもう一つ大切な点は、リスク許容額をあらかじめ決めてトレードすることです。
リスク許容額とは、1回のトレードでいくらまで損してもいいか、目安となる金額を指します。その額は勝率や資金量によっても異なりますが、資金の2%を損切りの限度額としているトレーダーが多いようです。
限度額をきちんと決めて損切りをその範囲で行えば、一回のトレードで再起不能な程に大損してしまうことはなくなります。
複数の通貨ペアでトレードする場合は資金管理に注意
他にもリスクコントロールをする方法として、複数通貨ペアをトレードする方法があります。一つの通貨ペアだけをトレードするとリスクも集中するので、通貨ペアを分散することでリスクも分散させるという考え方です。
この場合、一点注意する必要があります。それは複数通貨ペアを同時にトレードする場合はリスク許容額も分散させる必要がある点です。含み損が複数通貨ペアに出ても強制ロスカットにならないように、ロット数をコントロールしたり、許容額をコントロールしたりしましょう。
ときにはトレードを休むことも必要
最後に紹介するリスクコントロールの方法は、「ときにはトレードを休む」ことです。意外かもしれませんが、これもとても重要な考え方です。
たとえば、チャートを眺めていて、チャンスではないのになんとなくエントリーしてしまったという経験はないでしょうか。チャンスでないと判断した時は、潔くチャートを閉じましょう。
損切りが続いて平常心でないときや、体調が悪いとき、クリスマスや年末年始など取引量が少ないときもトレードを休むタイミングです。無駄なエントリーを減らすだけでも損失を減らせます。
勝つときもあれば負けるときもあるという心構えで!
リスクコントロールという言葉があるように、FXには負けはつきものです。勝ちもあれば、負けもあることが腑に落ちれば、FXで利益を出す土台がやっとできます。最後に改めてFXトレードに臨む際の心構えを確認しましょう。
損切りをしてもトータルでプラスならOK
FXトレードでは全戦全勝するのは不可能です。どんな優秀なトレーダーも負けながら最終的に利益をプラスにしています。損切りはとても心苦しい行為に思えますが、利益を出していくプロセスとして受け入れる必要があります。
資金管理を徹底していれば一回一回の損切りに落ち込む必要はありません。大切なのはトータルでプラスになることだと信じて、一喜一憂せずトレードに向き合う心構えが必要です。
為替予想は外れることもある
相場に「絶対」はありません。いくら丁寧にチャートを読み解き、相場分析をしても必ず予想通りになるとは限りません。あくまで「こういう状態のときはこうなりがち」という確率的な傾向があるだけです。
相場で大切なのは予測や予想ではなく、対応力だといわれます。分析や予想が絶対ではないからこそ、そうならなかったときの対応力が重要です。予想に固執するのではなく、動きを冷静に受け止め対応していく心構えを持ちましょう。
勝っても負けても自分のスタイルを貫く
FXトレードで利益を出すには、期待値の高い手法やルールをいかに同じような精度で淡々と繰り返せるかがカギです。勝って浮かれたり、負けて落ち込んだりして行動がブレてしまうとトータルで利益を残すのが難しくなります。
まずは自分のスタイルを貫くこと、それができない場合はトレードを休むことも考え、規律を守る心構えが必要です。
FXで負けてしまう原因を分析しよう!
FXトレードに負けてしまうのは相場分析のスキルが足りていないからかもしれません。しかし、それ以前に根本的に不利な条件でトレードを繰り返している可能性もあります。ここでは、FX初心者が見落としてしまいがちな負ける原因を解説します。
ロスカットが多い
あるFX会社の口座資産評価額の上位100人と下位100人のロスカット回数を比べた調査結果があります。
それによると下位100人のロスカット回数は上位の9倍以上に上るそうです。こうなってしまうのは下位100人が損切り注文を入れていないために損失を小さく抑えるタイミングを失い、ロスカットに至るケースが多いからです。
ロスカットは一般的な資金管理ルールがあれば、まず発生しません。下位100人は過大なレバレッジをかける傾向もあり、このこともロスカットが発生しやすい大きな要因です。
FXでは値動きの方向を予想するのは簡単ではありません。しかし、ポジションを持った後に少しも逆行することなく十分な含み益になるタイミングを見極めるのは、さらに難しくなります。
些細な動きでロスカットまたは負けトレードになるのは、レバレッジのかけすぎで自らFXのトレードを難しくしているためだと考えましょう。
リスクリワード比率が低い
FXで負けないためには、勝率だけでなくリスクリワード比率(損益比率)も考える必要があります。リスクリワード比率の計算式は「平均利益÷平均損失」です。たとえば、常に利益確定を20pips、損切りを10pipsのポイントにするなら、リスクリワード比率は2になります。
リスクリワード比率は小さくするほど勝率が高くなる傾向があります。しかし、リスクリワード比率が1を下回る場合は、勝率が高くても利益が出ません。たとえば、リスクリワード比率が0.5なら、3回に2回(勝率66.6%)で初めて収支がプラスマイナスゼロになります。FX初心者が安定的に勝率7割程度を確保するのは難しいといえるでしょう。しかも、この程度の勝率ではなかなか資産が増えていきません。
実際、勝ちトレーダーはリスクリワード比率が2程度になっているのに対し、負けトレーダーは0.6程度という調査結果があります。自分のリスクリワード比率がいくつなのか、一度調べてみましょう。
FXで負けないために気を付けたいこと
レバレッジ管理とメンタル管理はFXで負けないために必須の要素です。また、損切りを確実に執行するためには、FX会社の注文機能を使いこなすことも大切です。それぞれについて解説します。
レバレッジをかけすぎない
先に紹介したとおり、FXで負けているトレーダーはロスカットの回数が多い特徴があり、その原因の一つがレバレッジのかけすぎです。
日本のFX会社では最大25倍のレバレッジがかけられますが、初心者のうちは低めの倍率でトレードしましょう。たとえば、10万円の資金なら250万円まで取引できますが、2~3倍の20~30万円に抑えます。レバレッジを低く抑えることで、ロスカットのリスクをできるだけ回避しましょう。
感情に振り回されない
自分の感情がなるべく入らないようにトレードルールを決めて、それを淡々と実行することが重要です。喜怒哀楽の感情に振り回されてしまうと、自信過剰になってレバレッジをかけすぎたり、負けを取り戻そうとムキになり無駄な売買を繰り返してしまったりします。
日々のトレードにストレスが多い場合は、トレードスタイルや取引時間も見直してみましょう。一般的にチャートの時間軸を長くするほど冷静に判断しやすくなります。同時に監視する通貨ペアを減らすのもよいでしょう。また、トレードに集中できる時間帯を選ぶことでも感情が安定します。
ストップ注文を入れておく
想定外の損失を抑えるためには、ストップ注文を入れておくことが基本です。経済指標の発表などで急激に価格が動いたときも手動注文よりずっと早く自動で注文を出してもらえます。
また、仕事中や就寝中に損切りポイントから大きく動いてしまうこともありません。損失を確定させるのが嫌なために決済ボタンが押せなくなってしまう、といった事態も避けられるでしょう。
現在はFX会社の自動注文機能が簡単に使えるので、活用しない手はありません。基本となるのは逆指値注文です。たとえば、1ドル100円で米ドルの買いポジションを持っている際に、99円で逆指値注文を指定すると、99円を割った際に自動的に注文が執行されます。
他にも、利益確定の指値と損切りの逆指値の2つを同時に注文できるOCO注文があります。また、新規注文を出す指値または逆指値と、それが執行された場合の損切りの逆指値注文をセットで設定できるIFD注文など便利な注文もあるので、ぜひ使いこなしましょう。
FXで負けた時の対処法
安定して利益を上げているトレーダーでも、過去に大きな損失を出してしまったことや長い間負け続けていた経験がある人がほとんどです。FXで負けたときは成長できるチャンスと考え、冷静にトレードを振り返りさらに勉強し続けることが重要です。
冷静にトレードを振り返る
トレードに負けた後はトレードを冷静に振り返り、自分の負けパターンを見つけることが重要です。自分のトレードルールを見直し、負けた原因となるミスがなかったか確認してみましょう。
負けを取り戻すために冷静さを失い、ポジション量を多くしてしまうと、損失が大きくなる可能性があります。負けた後は資金が減ってしまった分、より慎重にトレードをすることが大切です。
負けた時のパターンを分析することで負ける要因を排除し、徐々に勝率を高めていきましょう。
さらに勉強を続ける
負けた時は自分のトレードを見直すチャンスです。気持ちを切り替えてさらに勉強を続けていきましょう。
ただし、基礎的な知識がない場合を別にすれば、いろいろな知識を増やすよりも今持っている知識を深めていくことが上達のポイントです。多くの場合、無駄な要素をそぎ落としてシンプルなトレードにすることで成績が安定していきます。
急に連続して負けるようになった場合は、自分の手法と相場状況が合っていない可能性があります。この場合は、一度トレードから離れて検証に時間をかけたほうがよいかもしれません。
過去のチャートやファンダメンタルズで似たような状況を探し、検証してみることをおすすめします。どのようなときも機能する手法はないので、自分が負けにくい相場を知ることも重要です。
FXで負けた原因を分析して自分のトレードスタイルを確立しよう!
冒頭で紹介したようにFXの勝ち組はごくわずかです。しかし、FXで勝てないのを相場のせいにしてみたり、向いていないとあきらめたりする前に、できることはたくさんあります。
今回紹介したように、まずは負けた原因を自分なりに分析し、現在地を確認してみましょう。そこから足りないものを一つずつ積み上げ、自分のトレードスタイルを確立できれば、勝ち組に向かって一歩前進できるのではないでしょうか。