大衆心理に巻きこまれるな 9割の人が気づかない真実
大衆は生き残らない時代
大衆心理は投資で損をする心理です。
従って多くの人は投資で損をします。
投資で損をしないために、心理に影響を受けないよう暴落しても長期保有を勧められることになります。
長期右肩上がりの相場であれば、それは正しいといえますが
現在の激動の時代は長期右肩上がりとは限らないので危険です。
激動の時代、大衆心理は致命的な損失になる可能性があるということです。
大衆心理に陥るとどうなるか
多くの人は自分が大衆心理に陥っていても分かりません。
自分の相場観が、プロたちやYouTubeで話をしている人たちの相場観と同じになるからです。
皆の相場観と同じになることで安心するからです。
投資では大衆が損をして、少数派が利益になるという原理原則があります。
自分の相場観がプロも含めて多くの人と同じだと思ったら危険、間違っていると思うことが大事です。
元チーフディーラーの西原宏一さんは、
「他のプロたちの相場観が自分の相場観と同じだと危険」と
よく理解しているので
その時には皆と反対方向にポジションを持ちます。
それが実にうまくいくので、誰も思いもしない絶妙なタイミングでポジションを持つことになります。
特にプロたちの相場観が同じだと危険です。
大衆心理の反対行動が投資利益になる
投資で利益にするには大衆心理を理解し、大衆心理と反対の行動をする必要があります。
相場の本質を理解するのも大衆心理を理解することが基本なので、まとめました。
大衆心理は相場を形成し、バブルを育てていきます。
バブルの過熱が進んでいくと大衆心理は群集心理と変化していきます。
つまり、群集心理は大衆心理の極限の心理です。
大衆心理 相場を作る・チャートに現れる
群集心理 バブルの天井圏の心理、暴落を生む
大衆心理がチャートを形成する
大衆心理は、相場を動かす要因です。
市場に参加している皆の心理を反映して相場・チャートを形成します。
つまり、相場は大衆心理によってつくられます。
それゆえ、相場の本質を知るためには、大衆心理を理解することが基本になります。
チャートは大衆心理を表現したものといえます。
大衆心理はバブル化していき大衆心理は群集心理になっていきます。
群集心理はバブルの頂点を形成する
群集心理は、群集の中に一時的に生まれる特殊な心理状態のことです。
群集心理では、衝動的で興奮性が高まり、判断力や思考力が低下して皆が同じ方向に動くという特徴があります。
・衝動的で興奮性が高まる
・判断力や思考が低下する
・暗示にかかりやすくなる
・理性や意識が失われやすくなる
・極端な偏りのある行動が多くなる
・反対意見を聞かなくなる
まさしくバブルの熱狂の特徴です。
反対意見を聞かなくなるのも群集心理の特徴です。
バブルのピークは群集心理そのもの
「皆が同じ方向に動く」時には思考ではなく感情で売買しています。
9割の人が今から株は上昇すると判断した時が天井となり、暴落が始まるのですが、これが群集心理の典型的な投資の行動様式です。
大衆心理、そして群集心理がバブルとバブル崩壊を創り出します。
映画館・劇場の火災パニック
一般的な群集心理は映画館・劇場が火災でパニックになった時に見られる行動です。
群集は火災でパニック状態なので
人を押し分けながら出口に向かいます
途中で転倒したり
内側に開けるドアを外側に押して出られない
などの危険な状況に陥ります。
毎回の金融危機で、このようなことが繰り返されるのです。
大衆心理を理解する人たち
バブルの最後が一番価格上昇するので、バブルの最後が一番美味しいことになります。
しかし、一夜明けたら暴落になっていることもあるので、すぐに逃げられるように劇場・映画館では出口のそばに座る人もいます。
パニックに巻き込まれないためです。
実践的にはストップロスをしっかり入れて暴落に備えるということです。
ちなみに、バブルに熱狂している人たちは、前の方に座っているので逃げ遅れることになります。
なぜ大衆心理となるのか
報道や動画などを大量に見れば見るほど、相場観が同じになり、大衆心理となります。
特にSNSの時代は、自分の相場観と似た情報しか表示されなくなるのでより大衆心理になりやすいです。
YouTube動画でお勧めされるのは買いチャンスの情報ばかりになるからです。
特に、日本人は協調性が高いので大衆心理になりやすいです。
大衆心理の特徴
相場の本質を知ることは大衆心理の理解が基本なので、大衆心理の特徴を列記します。
大衆心理は常に損をする
9割の人がこれから上昇すると判断するところが天井となり暴落開始
大衆は周りの人と同じ相場観だと安心する
皆が同じ相場観
相場は行き過ぎる
相場は難しい材料に反応しない
欲と恐怖で売買する
特に欲と恐怖で取引することが大きな損失を生みます。
天井圏では買いそびれて損をしたくないという欲と
暴落時は死にたくないと思って売るため
天井で買って、底で売るからです。
投資でも一番大切なことは、
スキルではなく
戦略でもなく
正しいマインドセットです。
マインドセットが悪いと大衆心理に陥るからです。
大衆心理から一番遠い概念は
その時々に一番美味しい投資をするという概念は、大衆心理から一番遠い考え方です。
その時々に一番美味しい投資は、どんどん変化していく概念なので、大衆には理解できないからです。
大衆心理⇒過熱感を加速させる
その時々に一番美味しい投資⇒皆が気付いていない
人類が初めて体験する中央銀行バブルだから気付かない
現在、プロも含めてバブルだと思ってない人が多いので、なおさら大衆心理になりやすいです。
バブルだと気付いていない理由は、今回のバブルは人類が初めて体験する中央銀行バブルだからです。
激動の時代は、想定外の災害・事件、戦争、金融危機が発生しますが、激動の時代になっていることを気付いてない人も多いです。
バブル時に毎回、政府はソフトランディングといいますが、実際にはバブルは崩壊しています。
https://real-int.jp/articles/2586/