食品添加物の闇を知る
食の分野に混乱が多い
お金・仕事・成功・食物・健康・医療・教育・政治など人にとって大事な分野ほど混乱があります。
食物は全ての人が毎日摂取するので特に大切な分野です。
優秀な経営コンサルタント
優秀なAI開発者
天才科学者
であっても自分の専門領域であれば正しく認識できても他分野や、ベーシックな食については頭を使わない人が多いです。
基本リテラシーが低いといってよいと思います。
私たちに与えられた使命の一つは、混乱を解消すること、つまり間違ったものを正していくことです。
混乱により私たちの富が失われている現状において、基本リテラシーが高い人ほど食物に対する安全性の意識は高いです。
食品添加物の手品でビルが建つ
安部司さんという食品添加物のトップセールスマンがいました。
食品添加物だけを何種類も調合するだけで、トンコツラーメンのスープを作ることもできます。
化学物質である白い粉だけで、トンコツスープができる様子は手品のようなものです。
安部司さんの手品の一つに廃棄寸前のドロドロのクズ肉に約30種類の食品添加物を使ったミートボールがあります。
元の状態の形はドロドロ、水っぽいし味もなく、とても食べられないクズ肉ですが、食品添加物を加えていくと、あら不思議、子供たちが美味しいと喜んで食べるミートボールになるのです。
ソースやケチャップも本物は使いません。
コスト削減のために食品添加物を混ぜ合わせて、見た目も味も同じようなものを作ります。
本来なら捨ててしまう産業廃棄物のようなものに大量の添加物を加えるとミートボールになるのです。
元はタダみたいなものなので、小売り価格1パック100円弱で、原価は20円~30円程度です。
安くて美味しいので大ヒット商品となりました。
ヒットの理由は開発当初からの狙いどおり、安くて美味しいので子供と主婦に受けたことです。
爆売れしたことから、この商品だけでメーカーはビルが建ったと言われています。
このように安倍さんは顧客に大きな利益をもたらしました。
顧客満足度も最高で、顧客の中には感謝の気持ちを表すために「安倍さんの銅像を作ります」という話まであったほどです。
本人は理系で化学専攻、食品添加物を知り尽くした専門家でありトップセールスパーソンとして顧客に感謝されていたことから、食品添加物を広めることが自分の使命だと思ってバリバリ仕事をしていました。
食品添加物の伝道師から大転換
本人は、連日残業して食品添加物の伝道師として働いていました。
ある日、久しぶりに家で家族と食事をしていた時、自分の子供たちが美味しいといって喜んで食べていたのがクズ肉と約30種類の添加物でできた、あのミートボールでした。
このミートボールは自分の子供たちの大好物で、奥さんも頻繁に買っていたのです。
安部司さんは慌ててミートボールの皿を両手で覆い子供に食べさせないようにしました。
子供も奥さんもビックリです。
翌日、安部司さんは会社を辞め、食品添加物の伝道師から食品添加物の危険性を伝える伝道師に大転換したのです。
トップセールスパーソンとしての高給を捨てたのは、自分や自分の家族も消費者だということに気付いたからです。
顧客満足度を上げることが使命ではなく、世の中を本質的に良くすることが使命であることが明確になった事件です。
そして安倍司さんは2005年に本を出版しました。
食品添加物の裏側を書いた最初の本だと思います
ベストセラーでロングセラー、今でも売れ続けているお勧め本です。
「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」
安部司著 東洋経済新報社
この本は多くの人の生き方を変えた名著です。
自社商品を食べない
多くの食品で食品添加物の使用量は多く、食品メーカーの中には社長も社員もパートも添加物まみれの自社商品は食べないという会社が少なくありません。
安全、安心からかけ離れた食物だからです。
添加物の単体としては国の安全基準をクリアしていますが、それは単体だけで限定的に使った場合で、いくつもの添加物を摂取した時の安全性や長期的に大量摂取した時の安全性は確認していません。
日本はいつの間にか金儲け主義の拝金主義に乗っ取られた感があります。
遺伝子組み換え作物は何が問題か
添加物より、ある意味凄いのは遺伝子組み換え作物・食品です。
人為的に遺伝子を操作し自然界に存在しえない作物なのです。
日本では大量の遺伝子組み換え作物が輸入されています。
遺伝子組み換えの何がいけないのか分からない人も多いですが、何のために遺伝子組み換えをするかが分かると問題点が分かります。
遺伝子組み換え作物の危険性は、その目的と有害性を理解すると危険性が見えてきます。
遺伝子組み換えの目的と有害性は次の通りです。
遺伝子組み換えの目的(特性)
・害虫耐性:害虫が食べると死ぬ殺虫成分を有している
・除草剤耐性:雑草を取り除くために除草剤を撒いても枯れない
なぜ有害か
・虫が食べると死ぬ食物は人体に悪影響を与える可能性がある
・除草剤を大量に使った作物の可能性が高く除草剤は人体に有害
遺伝子組み換え作物の影響を調べた研究によると、短期的な影響よりも長期的な影響があることがわかっています。
ラットの研究などでは年間1キロの遺伝子組み換え作物を食べ続けると、実験期間の後半になるとガンなどが激増するのです。
御用学者は、前半のデータだけを切り取って安全だというレポートを出すこともあるでしょう。
つまり、7ヶ月目にガンが発生しても、最初の6ケ月分のデータだけを使って6ヶ月試験をしたが、何も問題なかったので安全と結論付けるのです。
嘘を付かないで嘘を付く手法です。
がんの他にアトピーなどのアレルギー疾患や、不妊症や胎児奇形をもたらすなど、重大な健康被害が生じています。
しかし、遺伝子組み換え作物が使われていることが書かれているものは、ほとんどありません。
遺伝子組み換え作物の食品表示が義務付けられているのは、現在、納豆、豆腐、ポテトチップス菓子など33品目の食品で、それ以外には表示義務がありません。
私たちは気づかずに大量の遺伝子組み換え食品を口にしているのです。
遺伝子組み換え作物を使用しているもの
お菓子・飲料・加工食品・業務用食品
味噌・醤油・サラダ油
うどん・ラーメン・ケーキ・豆乳
スーパーでは「遺伝子組換えでない」と書かれた豆腐や納豆はあっても「遺伝子組換え」と書かれた商品はありませんが、書いてないということは遺伝子組み換え食品だと思った方が良いです。
さらに、表示制度の変更により「遺伝子組換えでない」という表示ができなくなってしまうかもしれない状況です。
政府は、国民が分からない方向に改悪をしていることが多いことを認識しておくことが必要です。
また、家畜飼料には遺伝子組み換え作物が多く使用されており、その影響がどの程度のものか不明です。
ポストハーベストはさらに酷い
遺伝子組み換え食品に加えてさらに酷いのがポストハーベストです。
ポストハーベストとは、収獲時に散布する農薬ではなく、収穫後、日本に出荷する前にカビ防止・害虫防止などの目的で農薬を穀物などに混ぜ込むのです。
akikawabokuen.com
この農薬も日本政府は添加物として使用を認めています。
日本の食べ物の自給率は4割以下と先進国の中でも、もっとも低いレベルで、自給率が低いと、国防的にも問題です。
かつては、日本と同様に自給率が低かった英国も1914年の42%から70%程度になっています。
食料の6割以上を輸入する日本では、小麦や大豆のほとんどは海外から輸入しますが、出荷前に直接小麦や大豆に農薬(ポストハーベスト)を噴霧等でかけることを日本政府が義務付けています。
カビ毒などを防ぐためですが、ポストハーベストの農薬も人間の体に良いわけがありません。
日本だけがガンが増えている理由
世界ではガンが減っているのに、日本だけがガン患者が増えているのは食品に問題があると指摘する医者が多いです。
厚生労働省や農林水産庁は国民を守ることを使命としていただきたいと思います。
国民が健康的になることで、年々高額になる医療費の抑制にもつながります。
安くしないと国民が飢えるから食品添加物を使うという思考は、戦後直後の食べるものが無い時代の古い考え方です。
現在は、飽食の時代であり、世界で一番フードロスが多いのも日本です。
食べすぎで肥満が問題になる一方で、本来必要な栄養が取れていない栄養失調が多い時代です。
良いものを少し食べることが大事です。
行列のできるラーメン店の多くは、本来の美味しさから行列ができるのではなく、てんこ盛りの添加物・油・塩に中毒性があるために行列ができるのです。
外圧により添加物・遺伝子組み換え作物・ポストハーベストなどがあったのかもしれませんが、状況はどんどん変化しているので、現在、政府が過剰に忖度(そんたく)している部分が多そうです。
国民を守ることに対して政府が機能不全になっていることを国民が認識することも大事です。
政府の方針や推奨するものが良いものか悪いものか見極める力が大切な激動の時代だからです。
食物に対する意識を高めることが極めて大事
人口の2%の意識が変わることで業界は良い方向に変わっていくといわれています。
メーカーが無視できなくなるからです。
安いことだけに注力するのではなく私たち一人ひとりが安全で健康的な食にこだわるという高い意識を持つことが大切です。
一番分かりやすい政策の一つは自給率を高めることです。
国防にもなりますし、遺伝子組み換え作物とポストハーベストの低減にもなります。
食品添加物の使用については日本は突出して多いので規制強化が必要です。
食分野は改革する必要がある部分が多く、食分野の改善については私たち全員の共通の使命です。
「国が嫌い」にならないことが大事
最後に日本政府に問題点は多いですが、大事なことは「国が嫌い」とならないことです。
国が嫌いからスタートすると良い結果を生み出さないからです。
また、日本は民主主義国であり、民主主義は国家の主権が国民にあります。(主権在民)
国会議員や官僚は国民の公僕であり、国民に仕える者です。
今の政府の状態は良くも悪くも「私たち国民一人ひとりに責任がある」という国民側に自立した認識が必要で、これが国を本質的に良い方向に変革していく原動力になります。
国民も国会議員も官僚も民主主義の根底の認識が間違っていると思います。
国民が国に依存するのではなく一人ひとりが自立した真の大人にならない限り、民主主義はワークしません。
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