YCC 変更の可能性
注目のフランス大統領選決選投票ですが、マクロン氏再選確実となり極右ルペン氏を破るという結果に。
これを受け、早朝のユーロドルは1.0850まで反発するも、マクロン氏再選はコンセンサスどおりともいえ、その後のユーロドルは1.0800に引き戻される展開。4月22日のNY クローズは1.0790だったため、NY クローズに戻された展開。
一方、先週金曜日に債券マーケットで話題になっていたのが日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)変更の噂。4月28日の日銀金融政策決定会合でYCCの上限を0.25%から引き上げてくるのではないか?という憶測です。
当局は急激な円安を懸念していますが、黒田日銀が強烈な金融緩和を継続する中、FRBが大幅な金利引き上げを控えているのであれば、ドル円が急騰するのは当然の流れ。
そのためYCC上限を引き上げるという話がでてきています。ただその引き上げ幅が0.25%から0.50%ではなくもっと限定的なものになるのではとの憶測もあり、そもそもYCCの上限を変更するとも限りません。
どちらにせよ28日の日銀前は、このYCCの変更でマーケットが乱高下する可能性もあるため要注意です。
一方、FRBの利上げ幅ですが、NOMURAが0.75%の利上げの可能性をレポートしているようです。ただメスター総裁が0.75ポイントの行動は必要ないと考えるとコメントしており、本稿執筆時点での金利先物市場では、5月、6月の0.50%の利上げに加え、7月の利上げも0.50%をほぼ織り込んでいますが、0.75%を織り込みにいこうとする流れはいまのところないようです。
西原宏一のシンプルトレードで配信した内容から抜粋しています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観や西原宏一がもったポジションを配信しています。
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