義務教育における教師の使命
教育が大事
一人一人の個性や才能を見出し、伸ばしていくことは大事です。
景気対策では金融緩和などのお金の政策しか考えていませんが、景気対策であっても国民一人ひとりの生産性や創造性を高めることが基本中の基本です。
即効性は薄いものの金融政策で景気対策ができない現状では教育改革に目を向けないことは大きな的外れです。
これは教師には極めて大事な使命があるということです。
教師の使命
同じように教えているはずなのに
子供が騒いで教師の言うことを聞かないケースと
子供がしっかり教師の言うことを聞くケースがあります。
この違いは、教師が教師としての使命感があるかどうかです。
つまり、
学校の教師が、
子供の適性を見出し整える教育者としての使命がある人と
なんとなく、教師で生活費を稼ぐためだけの人との違いです。
子供は
教育者としての使命感がある人の話は聞きますが、
教育者としての使命感がない人の話はあまり聞きません。
また、教える才能があっても
人を応援・育てる役割がなかったり
使命感を持っていない人は教師には向きません。
才能だけに注目することで判断を間違えることが多いです。
基本姿勢は個性を伸ばすこと
基本知識や基本学力を身に付け子供の個性を伸ばすことが大切です。
義務教育では、教師は、生徒の個性を見極め・伸ばすコーチに徹することが大切です。
教師の主な仕事は勉強を教えることではなく、個性を見極め、伸ばすことだと思います。
勉強は、優れた動画や優れた教科書・参考書を読めば学習できるからです。
論理的思考など基本学力もここで習得します。
義務教育の期間は、基礎的な知識を身に付ける勉強の基礎の時期です。
義務教育のカリキュラムでは個性を伸ばす意識が希薄なため教師の意識に依存することになります。
義務教育のカリキュラムを変えることは難しいかもしれませんが、教師の意識と指導の仕方次第で、かなり良い指導ができると思います。
日本の学校では教師たちが、どうやって授業をすると良いのかを自主的に研究する機会があります。
とても素晴らしいことです。
そこで教育の本質を理解し、個性を見極め・伸ばすコーチについて研究していただければと思います。
義務教育でも可能な工夫
今の義務教育の制度のまま、できた工夫があります。
50年以上前、私は公立の小学校で学びましたが、中村先生という斬新な教え方をする先生がいました。
教室の机を床に固定して、各机にはボタンが設置してありケーブルで繋がった教師の手元の機械に皆の回答が表示されるという工夫をして教えていたのです。自分で作った機械です。
普通の教室は掃除の時などは机を移動して掃除しますが、その教室だけは机を動かずに掃除をしていました。
現在の義務教育のカリキュラムであっても、教師が教育の本質を知ることで、かなり革新的な教育の導入ができると思います。
教科書を教えることが先生の役割ではない
米国の学校の教師は教科書を教えるのが役割という認識なので、だいぶ違います。
教師たちが、子供の性格・才能・得意なことを見出し伸ばすことが自分の使命と認識し、個性を活かす指導やコーチングをすることで、子供は大きく伸びていくでしょう。
また教師自身も自信がつき、教えることが、より楽しくなります。
人はそれぞれ、ユニークな存在で、個性を持っていて個々に得意なことも異なります。
他人と比べる必要はなく、オリジナリティを発揮することが大切です。
教育の基本は、
単に勉強を教えることではなく
一人ひとりの適性を見極め、個性を伸ばすことです。
個性とは性格や才能や得意なことです。
私たちは一人ひとり
性格や才能が異なり、
得意なことも異なります。
コーチとしての教師
本来は、教師は学科を教えるよりも、生徒の個性を理解し、伸ばせる才能の方が重要です。
YouTubeなどの登場で、ようやく教師が本来の仕事をする時代にきたと言えます。
コーチの適性は複数あると思います。
・子供の話をきちんと聞ける
・子供の個性が理解できる
・感情的・暴力的ではなく工夫し諭して子供をなだめることができる
・子供から信頼される
・子供が言うことを聞く
・子供の性格や個性を見抜き、それに合わせて指導ができる
特に誰よりも子供と多く接する、と言う点が教師として最も重要な経験を積むことになるでしょう。
子供一人一人の個性や才能を見出し、伸ばし、社会に送り出していくことは、本人にとってはもちろん、社会や世界にとっても最も尊い仕事の一つと言っても過言ではないです。
個々にユニークな存在
私達は創造性を持った(クリエイティブな)存在です。
個性を伸ばす教育は大きな価値がある尊い仕事です。
子供一人一人、その子にしかできない素晴らしい才能を持っています。
唯一の存在、素晴らしい存在として接することが大切です。
個性を伸ばすことは、自主性や創造性を育成することになります。
個性を発揮することで、お気楽に幸せな生き方になります。
AI時代でも創造性を発揮しAIを使う側になることができるでしょう。
才能だけに注目せず、全体を見る
個性を伸ばすと聞くと、すぐに才能だけを部分的に取り上げて指導してしまう間違いがあります。
✕歌が上手なので歌手になるとよい
✕料理が上手なので料理人になるとよい
✕教える才能があるから教師になるとよい
歌が上手だという理由で歌手になったら歌手だらけになります。
料理が上手だという理由で料理人になったら料理人だらけになります。
教える才能があっても人を応援・励まし、育てることが苦手だと教師には向きません。
個性の一部だけを見て判断するのではなくバランスよく全体的に見ていくことが大切です。
一番分かりやすいのは性格です。
性格タイプが分かることで次のようなことが分かります。
どのような思考をするのか
どのような特徴があるのか
何が得意なのか
何が苦手なのか
本来の、そして新しい教師のあり方
いまはインターネットがあり、YouTubeの動画なので、いくらでも学科的な勉強は自分で学習することが可能です。
今までのように5教科7科目を教えるだけの存在としての教師は、もはや時代に合っていないといえるでしょう。
これからの教師は、もっと子供の才能や個性に気づく「コーチング」のようなスキルが求められると思います。
子供一人一人の個性を見抜き、またそれだけでなく、その子供の性格に応じた励まし方、叱り方、諭し方ができることが、これからの教師に求められる能力といえます。
特に励ますことが大切です。
子供の個性をどう見抜くかについては、個々の経験や才能もそうですが、性格ドットコムのようなツールを使用するのも良いでしょう。
そしてこれは本来の教師の役割ともいえます。
人を預かり、育てることが教師の役割です。
その教師がそもそも子供の個性を無視して、一律に同じことを教える、というやり方自体が、本来の教師の意義の本質に反していたといえます。
読めば分かる教科書にする
昔、公立の中学生の時に、教科書が配布された時、なぜか私にだけ教師用の教科書が配布されました。
そこには、赤字で教師が教える内容が書いてありました。
教師用教科書を読むだけで、もの凄く分かりやすく理解できるのです。
その教師用教科書は、すぐに交換してもらいましたが、生徒用は教科書だけ見ても良くわかりません。
教科書だけを見ても分かるように書かれておらず、教師が授業をして大事なところを教えることをセットにしているからです。
つまり、教科書を自習しても、理解できるような仕組みになっていません。
それゆえ参考書が存在します。
このことから義務教育では次のように変革すると良いと思いました。
①教科書を読めば学べるものにする
(自習できるので不登校の子も勉強できる)
②授業は優秀な動画をメインにする・レベル別動画
(オンラインでも可能)
③教師は、生徒の個性の見極め・伸ばすコーチに徹する
(教師の本来の仕事)
今、塾では名物講師の動画を各地で見せて授業をする時代です。
「生徒の個性を見極め・伸ばすコーチ」という仕事は、AIができない教師しかできない仕事です。
不登校の子供が増え、在宅学習も多くなっている近年では、このような学習法が時代に合っているといえるでしょう。
22世紀の未来を創る教育3大コンセプト
本記事は「22世紀の未来を創る教育3大コンセプト」の一部です。
全体像は次のようになります。
22世紀の未来を創る教育3大コンセプト
家庭教育
義務教育について、現状は奴隷教育
義務教育における教師の使命
高等教育
社会人教育
生涯教育
教育に関する社会の側の対応
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