世界一高い車は?価値と価格
まず、車は新車か中古かで、世界で最も高い車が大きく異なるジャンルになります。
新車で最も高いのはブガッティの「La Voiture Noire」です。
成約時の最終的な価格は20億円以上とも言われています。
https://fr.wikipedia.org/wiki/
このモデルは世界で一台しかないそうです。
第2位も同じように、世界で一台しかない、ロールスロイスの「Sweptail」です。
こちらも日本円で約14億円という値段がついています。
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第3位は、一桁値段は下がって500万ユーロ(日本円で約6億円以上)、
ブガッティの「Divo」です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/
こちらは40台限定販売とのことだそうですが、全て買い手がついたそうです。
続いて中古車です。
中古車の価格1位は、フェラーリ「250GTO」1963年型で、個人間で約76億円の値段がついたとされます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/
続いて第2位は同じくフェラーリの「335S」1957年モデルです。
こちらは、落札価格は日本円でおよそ40億円以上と言われています。
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どちらもフェラーリですが、実際にレースに出てかつコンディションが良い、というのが共通点です。同じフェラーリであってもチャンピオンマシーンということでプレミアム感がついているのが、新車市場を大きく異なります。
中古車の第3位はブガッティの「Type57SC Atlantic」で価格はおおよそ20-40億円の間とされています。(このモデルは世界に3台あり、それぞれ個人間で取引されているので、価格は推定かつバラバラになります)
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トップ3だけの比較ですが、値段だけでいえば、中古車の方が高い、という結果になりました。
もちろん、スポーツカーとしての最高速度といった機能は新車の方が圧倒的に優れています。
また販売台数はどちらも限られ、新車も中古車もさほど変わらないのに、なぜ中古車の方が、値段が上がるのでしょうか?
その理由は、車はそのデザインやビンテージ性と共に、歴史的(ヒストリー的)なものに付加価値があるからではないでしょうか。
1位と2位のフェラーリもチャンピオンマシーンであり、3位のブガッティも3台それぞれに物語がある車のようです(一台はラルフ・ローレン氏が、もう一台はロスチャイルド男爵が所有していたようです)
その意味では、高価な車も絵画のような値段の上がり方をする可能性があります。
今回新車で1位であったブガッティの「La Voiture Noire」も10年後にはその価格は倍、あるいは10倍になっているかもしれません。
ちょうど今自動車市場というのは
・ガソリン車→電気自動車
・手動運転 →自動運転
と大きく業界が揺れ動いている時期であり、「移動の手段としての車」の価値は、これまでの価値観とは大きく違ってくる可能性があります。
ガソリン車のスポーツカーは博物館で眠るだけの存在になるのか、あるいはもう生産されないプレミアカーとして価値が出るのか、今後の自動車市場のあり方にも左右されそうです。
世界で一番中古車が安い国は日本
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