公開日 2022年2月22日

プロトレーダー投資の格言

自分が長くトレードをしていて、窮地に陥った時や損失を被った時に勇気づけられるような言葉をピックアップしました。
プロトレーダー投資の格言

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世界を相手にしたプロトレーダーが大切にする投資の格言

1.勝つも負けるも兵家の常

「勝つも負けるも兵家の常」という言葉があります。
僕も負けてちょっと凹みそうになるとこの言葉を思い出します。

これは三国志の曹操(そうそう)という有名な人が部下に言った言葉でもあり、その中に出てくる関羽(かんう)という人が自分の部下に言った言葉でもあります。

僕がトレーダーになった頃に、香港のシニアトレーダーにも同じようなことを言われました。毎日銀行に居るとお客さんの弾を受けるので、お客さんが買いたいと言うと銀行が売る、お客さんが売りたいと言うと銀行が買うという「プライシング」をずっと行っています。

そうした業務を行っていると、勝ったり負けたりで一喜一憂してられないところもあるので淡々とやっていく必要があります。負けた時、損失を被った時にそういうこともあるだろうと次に向かう必要があるので、この言葉を自分も思い出すようにしています。

2.Trend is a Trader’s friend

僕がよく使っているテクニカル分析の一つである「TDシーケンシャル」というインジケーターを開発したトム・デマークの言葉です。

「Trend is a Trader’s friend(トレンドはトレーダーの友人である)」

ここまでは普通の言葉です。トレンドがある相場は儲けやすいですが、乱高下したり止まっていたりすると非常に儲けにくいからです。
トム・デマークは「Trend is a Trader’s friend」に一つ言葉を足しています。

「until its ends(トレンドが終焉になっていなければ)」

トレンドの最終局面で入ると当然やられます。トレンドが上がっているなというのは誰が見ても分かるので、そのトレンドが続くかどうかのチェックが必要だということです。

トレンドが続くか続かないかをチェックするには「オシレーター」を使います。上がっている時は、買われすぎのサインが出ていないかチェックすることが重要です。下がっている時は、売られすぎのサインが出ていないかをチェックすることが必要になります。

これが重要なことで、トレードをする時に自分の中で脇が甘い時や、ラフにマーケットに入ってしまった時、上がっているなと焦って入ってしまう時は、意外に買われすぎ、売られすぎの時が多く当てはまっているので気を付けていきましょう。

3.リスクはあなたが何をやっているかを理解していない時に起こる

ウォーレン・バフェットの言葉です。

トレードをする時、最初は色んなアイデアがあってキッチリ決めて例えばドル円を買うとします。そのうち、人の意見を聞いたり、新聞やニュースを見ると自分と違う方向のことが書いてあったりします。

もしくは自分が持っているドル円のことは何も書いていなくて、今はユーロとかオーストラリアドルがメインであるという記事を読むんだとします。すると「止めようかな?」「損切ろうかな?」と思ったり、落ちているのにただずっとロングのポジションを持ち続けてしまいます。

その時に考え直さないといけないのは、自分がどういう観点でそのポジションを持ったのかということです。テクニカルでもファンダメンタルズでもいいので、どのくらいの期間持っているか、どこまで行ったら損切るのか、チャートの形が変わったら止めるのか、ドル金利が大きく変わってしまったら止めるのかという戦略があったから入っていると思います。

それが段々とやっているうちに分からなくなってきます。その分からなくなっているというのをウォーレン・バフェットは「リスクはあなたが何をやっているかを理解していない時に起こる」と言っています。

分からなくなってきた時、トレーダー用語でいうと「リマインドする」と言いますが、何のためにコレをやっていたのかをもう一度思い出して、自分がやっていることを理解してトレードをすることが重要だと思っています。

4.人の行く裏に道あり花の山

お花畑だなと思っていたら違い、そうでないところがお花畑だったりするという意味です。

マーケットでは、皆が「ドルが上がる」「株が上がる」と言い出すとだいたい逆に行くと言われています。例えば自分がドル円を買っていたとして、周りの新聞を見ても色んなところを見ても「上がる上がる」と書いてあった時に、ちょっと違うんじゃないかと思うことが重要だと思っています。

もっと具体的に言うと、賭け事では、賭ける人は勝ったり負けたりしますが、胴元の人は基本的には負けないようになっています。

例えば銀行と機関投資家でいうと、銀行はお客さんに為替のプライスを出すseller(セラー)、selling side(セリングサイド)です。機関投資家・個人投資家はFX会社にプライスを聞くというbuying side(バイイングサイド)です。

selling side(セリングサイド)はお客さんの色んな情報が入ってきます。極端に皆がロングだというのはFX会社の人はわかります。基本的にはプライスを出している方が負けず、buying side(バイイングサイド)の方が難しいと言われています。

もう1つは例えばエコノミストなどコメントをしている人が破産することはないのです。自分でトレードをやっている人、リスクをとっている人は、大儲けをすることもあるけれど破産することもあります。

ゴールドマン・サックスは昔よく言っていましたが、誰も投資していない時期のチャイナに投資するなど、誰もリスクを取りたがらないところに投資することが重要だと言われています。

僕もシティバンクの時にそういうことを経験しています。シティバンクは基本的には為替の専門バンクで、僕はシティバンクで東京のチーフデーラーをやっていたので、世界中どこでもドル円のプライスを出さなければいけません。

クリスマス休暇、年末、GWの狭間など、これからロングバケーションに入るぞという時に世界中のオーダーが来るのですが、そういう時に中東とかよくわからない所からドル円のプライスを求められたりします。

その時に世界中のどこも出さないのに週末のリスクを取らされます。広めのプライスを出して、だいたいそれは叩かれるのですが、叩かれると僕が誰も取りたがらない週末リスクを取って、妙なニュースがあって月曜日の朝大きくマーケットがとんでしまわないかとドキドキしながら週末を過ごします。

月曜日に来ると意外に大丈夫な事の方が多く、逆にリスクを取らされている方が良かった時の方が多いのです。人が買いたい時、人がお花畑だと思う時はそうではなくて人が嫌だなと思うところ、お客さんにリスクを取らされた時の方が逆に良かったりします。

自分が思っている事の逆が実はお花畑ではないのではないかと、俯瞰して考えながらトレードする方が良い結果が出ると思っています。

  • 勝つも負けるも兵家の常
  • The trend is a Trader’s friend until its ends
  • リスクはあなたが何をやっているかを理解していない時に起こる
  • 人の行く裏に道あり花の山

この4つの言葉をメモして、何かあったら思い出していただければ、皆さんの収益の助けになると思います。

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プロフィール

西原宏一

西原宏一

元外資系銀行チーフディーラー。 エフピーネット(株)インベストメントアドバイザー。 株式会社CKキャピタル代表取締役・CEO。 鋭い視点のファンダメンタルズ分析が強み。

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