FXのレバレッジで大きな儲けを出すには?設定方法や注意点なども解説
この記事では、レバレッジの仕組み、利益のイメージやレバレッジを使ったトレードの注意点についてご紹介していきます。最後は超ハイレバレッジでトレードできる海外FX会社の魅力と注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
★今回のポイント!
・レバレッジの仕組みとは?レバレッジをかければ利益も数倍~数十倍になる
・レバレッジを使ったトレードにはリスク管理が必須
・桁違いのレバレッジがかけられる海外FX会社の魅力と注意点について
FXのレバレッジで儲けを出すには?
最初にレバレッジの仕組みや、レバレッジをかけたら実際にどれくらい稼げるのかについて解説していきます。レバレッジの計算方法についても解説するので、参考にしてください。
レバレッジで儲けを出す仕組み
FXトレードでは資金を口座に入金すれば、その資金を担保のように扱って数倍の金額分の通貨を取引できます。この仕組みのおかげで、実際は少しの金額にもかかわらず大きな金額をトレードできるのです。
実際に口座に入れている資金に対し、何倍の通貨を取引しているかを表す単位がレバレッジと呼ばれます。例えば、1ドル100円で口座に100万円あるケースを考えましょう。レバレッジ1倍であれば、100万円分となる1万ドル分の通貨を取引することが可能です。
レバレッジが2倍であれば、2万ドル分の通貨を取引できることになります。倍の通貨を取引するので、儲けが出た場合は儲けも倍になります。現在、国内のFX会社を利用した場合、最大25倍までのレバレッジをかけることが可能です。
レバレッジの計算方法
実際の為替レートは常に動いていますので、レバレッジは厳密にはその都度計算する必要があります。では、レバレッジをどうやって計算すればいいのでしょうか。レバレッジは以下の式で計算できます。
■「通貨ペアのレート×取引数量」÷預入金額=レバレッジ(倍)
例えば、口座に100万円入金し、1ドル100円のときに1万通貨保有した場合は、「100円×1万通貨」÷100万円=レバレッジ1倍となります。
口座に100万円入金し、1ドル100円のときに10万通貨保有した場合は、「100円×10万通貨」÷100万円=レバレッジ10倍です。
また、口座に100万円入金し、1ドル110円のときに10万通貨保有した場合は、「110円×10万通貨」÷100万円=レバレッジ11倍となります。
レバレッジでどのくらい儲けが大きくなる?
では、レバレッジの違いでどれくらい取引する通貨数が変わり、どれくらい儲けに差が出るのでしょうか。実際に、資金100万円が口座にあり、1ドル100円で買い、101円で売った場合を見てみましょう。
口座に入っている元手資金は同じ100万円でも、レバレッジによって儲けにかなりの差が出るのが一目瞭然です。表からわかるとおり、「レバレッジの倍率差=儲けの倍率差」になります。ただし、損をした場合は「レバレッジの倍率差=損失の倍率差」になりますので、注意が必要です。
FXでレバレッジをかけるときの設定方法
実際にトレードする時はどうやってレバレッジの設定をするのでしょうか。実際のトレードではFX会社によって2つの設定方法が用意されています。
実効レバレッジを調整する方法
一つ目にご紹介するのが実効レバレッジを調整する方法です。国内のFX会社では最大25倍のレバレッジで取引が可能ですが、いつも最大レバレッジで運用する必要はありません。自分が取引に使う証拠金を調整すれば、自動的にレバレッジも調整されます。このように実際の証拠金でレバレッジを割り出す方式が実効レバレッジです。実効レバレッジは「取引金額÷有効証拠金」で計算できます。
例えば、100万円分の通貨を4万円の証拠金で取引する場合は、「100万円÷4万円=25」となり、実効レバレッジは25倍です。
同じように100万円分の通貨を25万円の証拠金で取引する場合は、「100万円÷25万円=4」となり、実効レバレッジは4倍となります。
このように実効レバレッジでは、自分でその都度レバレッジを自由にコントロールするイメージになります。
レバレッジの標準値を設定する方法
多くのFX会社では実効レバレッジ方式が採用されていますが、FX会社によっては上限のレバレッジを固定した取引口座を用意している場合もあります。このような会社では、レバレッジ1倍コース、レバレッジ10倍コース、レバレッジ25倍コースのように、レバレッジ別で口座が作れます。この場合、1倍は原則固定ですが、それ以外は上限がそれぞれ10倍、25倍に設定されていると考えればいいでしょう。
「実効レバレッジでは計算を間違ってハイレバレッジな取引をしてしまいそう」というような心配がある場合は、このような口座を有効活用すれば安心してトレードできます。
FXでレバレッジをかけるメリットとリスク
FXでのレバレッジは儲けが期待できる反面リスクも大きくなる、いわば「諸刃の剣」のようなものです。ここでは、レバレッジのメリットとリスクを改めて確認していきたいと思います。
メリットは少額でも大きな儲けが期待できること
繰り返しになりますが、レバレッジのメリットは「少額で大きな利益を狙える」点です。一般的な投資では資金量がある程度なければ、市場に参戦すらできない場合が多いのが実情です。
その点、FXではレバレッジのおかげで少額の資金でも投資を始められるのがメリットです。たった10万円の資金でも250万円分の投資をしているのと同じことになるので、そのインパクトは絶大です。
さらに、レバレッジがあるおかげで、投資金額に対して得られる利益も大きくなります。そのため資金が増えていくスピードも速く、一般的な投資と比べるとかなり資金効率はよくなります。
リスクはレバレッジが高いほど損失が大きくなること
レバレッジをかければ資金に対して大きなリターンを期待できるものの、これはもちろんトレードがうまくいった場合です。もしトレードがうまくいかなかった場合は、同じように損失も大きくなります。資金に対して最大のレバレッジをかけてトレードし、損失を繰り返せば数回のトレードで全資金を失ってしまう危険性もあるのです。
また、このようなトレードの場合、トレード中であっても含み損が一定の水準を超えて大きくなってしまった場合は強制的にFX会社によって損切りされてしまうこともあります。これは強制ロスカットと呼ばれるものです。ロスカットルールはFX会社により異なりますが、レバレッジをかけたトレードの場合はロスカットが発動しやすいので注意が必要です。
初心者がレバレッジで儲けを出すためのポイント
レバレッジを使ったトレードはリターンが期待できる反面、リスクも背負う取引になります。初心者が取り組む場合は、どうすればいいのでしょうか。ここからは、初心者がレバレッジをかけたトレードをして儲けを出すためのポイントを説明していきます。
デモトレードで試してみる
初心者におすすめしたいのが、デモトレードです。デモトレードとはFX会社が提供しているシステムで、実資金ではなく仮想の口座を使って実際の取引と同じことができるサービスです。
配信されるレートやシステムもリアルトレードとほぼ同じなので、システムの使い方やトレードそのものに慣れることができます。使い方に慣れるだけでなく、実際に動いているチャート上で自分のトレードの手法を思う存分試したり、練習したりできるのもメリットです。
また、実資金を使ったトレードと違い、損をすることもありません。レバレッジをかけた取引を試してみて、資金が増えるスピードや減るスピードを実際の感覚として体験してみるのもいいでしょう。
初心者におすすめのレバレッジは2~3倍
デモトレードで体験や練習が十分できたら、実際の口座でトレードをしてみましょう。ただし、最初はレバレッジを低めに設定することをおすすめします。目安として最初はレバレッジを2~3倍程度に抑えてトレードをするといいでしょう。
トレードは資金を増やすためのものです。焦ってハイリスクな取引をして、資金を大きく失っては元も子もありません。レバレッジを抑えながら、適切な資金管理や優位性のあるルールを構築してトレードすることが先決です。経験をしっかりと積んで、確実に利益を安定的に出せるようになってから、徐々にレバレッジを上げていくのが手堅い方法といえます。
価格変動の小さい通貨ペアで取引する
通貨ペアにはそれぞれ特徴があります。価格の動きが控えめなものもあれば、大きく変動する通貨もあります。価格の変動はボラティリティと呼ばれますが、ボラティリティが高いと利益を期待できる反面、リスクも高くなります。
このような通貨ペアは初心者のうちは動きについていくのも大変なので、損切りが深くなってしまいがちです。十分経験を積むまではこのようなボラティリティの高い通貨ペアではなく、動きが安定しているものを取引するのがおすすめです。
特に米ドルや円、ユーロなどのメジャー通貨と呼ばれる通貨は取引量も十分なので、トレードしやすい通貨といえるでしょう。逆にマイナーな通貨ペアは流動性が安定せず、イレギュラーな動きをすることも多いので、初心者にはあまり向いていません。
リスクの高い取引を避ける
初心者のうちは積極的にリスクを取りに行くよりも、いかにリスクを回避するかに気を使ったほうが相場で生き残れる確率が高くなります。
まず、十分経験が積めていないうちは週をまたいだポジション保有は避けるほうが賢明です。週明けにはレートが飛ぶいわゆる窓開けといわれる現象が起きやすいことはよく知られています。トレードスタイルにもよるので一概には言えませんが、リスク回避の側面ではなるべくポジションは週内に決済することをおすすめします。
また、一つの通貨ペアだけでなく、複数の通貨ペアをトレードしてリスクを分散するのもおすすめです。ただし、複数通貨ペアをトレードする場合は、一つひとつの通貨ペアが低レバレッジでも合計するとハイレバレッジなトレードになっている場合もありますので、十分注意してください。
ハイレバレッジをかけて儲けを狙う場合のリスク管理
ハイレバレッジの取引に挑戦してみようと思っている場合は、徹底したリスク管理が必要です。常にリスクと背中合わせのトレードとなるため、いくつかの注意点を確認しましょう。
為替変動が激しいときを避ける
ハイレバレッジの取引では、少しでも値動きが不利に動いてしまうと、資金に対して大きな損失を出しやすいのが特徴です。相場の動きが荒くなると、瞬間的にロスカットとなってしまうこともあるかもしれません。従って、相場がイレギュラーな動きや急激な動きを見せると予想されるタイミングでは、ハイレバレッジの取引は避けたほうがいいでしょう。
相場が急変するようなタイミングとして知られているのは、重要経済指標発表や要人発言などです。これらのイベントはすでにスケジュールされていることが多いので、必ずチェックするようにしましょう。
信頼できるFX会社を選ぶ
ハイレバレッジのトレードをする際は、資金的にも余裕がなく、少しの価格変動に細心の注意を払う必要があります。そのため、FX会社を選ぶ際には信頼できる会社を選びましょう。
例えば、注文が通りにくかったり、スリッページが起きやすかったりなど、取引面で安定したプラットフォームが提供されていない会社は避けましょう。また、ハイレバレッジのトレードでせっかくたくさんの利益を出しても、その利益が安全に保護する体制がなければ安心してトレードできません。
国内のFX業者では信託保全が義務付けられていますが、海外のFX会社を使う際は会社の信頼力やきちんと出金に応じてくれるかなどにも注意を払う必要があります。
損切り注文を出しておく
ハイレバレッジのトレードでは、通常以上に損切りをシビアに執行する必要があります。手動の損切りが間に合わなければ、強制ロスカットになってしまうことも十分想定されます。そんな事態を避けるためにも、エントリー後にはあらかじめ逆指値注文で損切り注文を出すようにしましょう。
逆指値注文は手動で行ってもいいですが、多くのFX会社ではエントリーと同時に逆指値注文を出せるIFD注文と呼ばれる注文方式が用意されています。また、損切りと利食いの両方注文できる方式はOCO注文と呼ばれ、こちらもほとんどのFX会社のトレードシステムで利用可能です。これらを賢く利用して、利食いも損切りもタイミングを逃さずに行えるようにしましょう。
メンタルを鍛える
ハイレバレッジのトレードは通常のトレード以上にプレッシャーがかかるものです。どんな状態であっても冷静にトレードできるメンタルが必要となります。
一か八かの気分でハイレバレッジトレードをするのは投資ではなくギャンブルです。負けて落ち込む、イライラする、負けを取り戻そうとする、などの感情パターンや行動パターンもハイレバレッジのトレードでは命取りになります。
また、自分のトレードルールを破って損切りを先延ばしにしたり、利益を追い求めすぎたりする傾向も要注意です。大きな資金を動かすハイレバレッジのトレードだからこそ、このような感情面のブレを起こさないメンタル面での強さが求められます。
最大レバレッジ400倍以上!海外FX会社の魅力と注意点
日本のFX会社では最大レバレッジは25倍と金融庁の規制がかかっていますが、海外のFX会社では数百倍のレバレッジがかけられる会社もあります。日本からすると驚きのレバレッジ数ですが、そんな海外のFX会社の魅力と注意点を解説します。
海外のFX会社はハイレバレッジが魅力
海外のFX業者の魅力はなんといっても、日本とは桁違いのレバレッジをかけたトレードができる点です。レバレッジ数百倍のレバレッジをかけられるFX会社もあります。
また、海外のFX会社では口座開設時や入金時にトレード資金をボーナスとしてもらえるキャンペーンを行っている業者も多いです。これらをうまく利用すれば元手の資金に上乗せしてトレードをはじめられるのも魅力です。他にも、取引できる通貨ペアが日本のFX会社よりも多いというメリットもあります。
海外のFX会社を選ぶ際の注意点
次は、海外FX会社を利用する際の注意点を見ていきましょう。まず、利用したいFX会社に信託保全と分別管理の資産管理体制があるかを確認しましょう。信託保全は海外では義務ではないため、対応していない会社も珍しくありません。
また、分別管理とは顧客の資金をFX会社が勝手に使えないようにする管理体制です。この管理体制があれば、FX会社に勝手に自分の資金を使われてしまうことはないでしょう。
他にも、海外FX会社の場合サーバーが海外にある場合がほとんどなので、日本から安定した取引ができるかという点も重要なポイントです。トラブルが起きた場合を想定して、公式サイトやサポートが日本語対応しているかもチェックしておきましょう。
FXのレバレッジで大きな儲けを狙おう!
少額の資金で大きな金額を取引し、大きな儲けを狙えるのがFXでのレバレッジをかけたトレードの魅力です。その反面、レバレッジをかけたトレードはリスクと背中合わせの取引でもあります。そのため、ハイレバレッジのトレードではいかにリスクを適切にコントロールできるかがカギといえます。
初心者の場合は無理せず、低レバレッジから始めることが大切です。レバレッジ400倍とは、フルに使った場合、相場が0.25%変動しただけで口座資金がゼロになります。慣れてからもリスクコントロールのために、細心の注意を払いながらトレードするようにしましょう。