投資信託を買ってはいけない?不都合な真実
リアルインテリジェンスは個人投資家寄りの情報を提供している稀有な「お金・投資・トレード」の「真のリテラシー」を身に付けるためのポータルサイトです。
子供や全くの初心者から中上級者・プロまで、それぞれに必要な情報を提供しています。
一般のお金や投資の情報は金融機関に都合が良い内容になっているのが現状ですが、リアルインテリジェンスでは投資家サイドの情報や他では得られないようなリテラシーを、こだわりを持って提供しています。
そもそも日本で投資教育というと「金融機関が金融商品を売るための教育」だったといってもよいでしょう。
投資のセミナーといえば無料や安価なセミナーが多く、最終的に
「投資は難しいのでプロに任せることが良いです。お勧めの金融商品はこれです。」
という内容になっていることが多いです。
また、投資家も投資のセミナーは無料が多く、無料のセミナーにしか参加しない人も多いですが、何で無料なのかを考えることが大切です。
無料なのは金融商品を売るためのセミナーだからです。
つまり、日本の投資教育は投資リテラシーを身に付ける教育ではなく、反対にリテラシーを身に付けさせないマインドコントロール的なセミナーでした。
「投資は難しい」「投資はプロに任せるもの」という言葉を繰り返し聞いていると、自覚なくそれを自分の考えとしてしまい、これがマインドコントロールです。
そして、現在、金融機関が一番売りたい金融商品の一つが投資信託(ファンド)です。
投資信託は毎月、信託報酬( 運用管理費用 )という手数料が発生することや、紹介会社は紹介料を受け取ることができるからです。
投資信託には大きく分けて
「アクティブファンド」と
「インデックスファンド(パッシブファンド)」の
2種類になります。
アクティブファンド
運用の専門家が将来上がりそうな株を厳選して買い積極運用
インデックスファンド
日経225などの全銘柄を何も考えずに買い運用
運用の専門家たちが積極的に運用する方がパフォーマンス良さそうに思うことでしょう。
ところが、その反対でアクティブファンドより、インデックスファンドが運用パフォーマンスが良いのです。
アナリストが企業分析し、運用の専門家が頭を使って銘柄を厳選して運用したファンドより何も考えずに全部買うファンドの方が利益になるのです。
これは何十年もかけて実証されてきました。
この不都合な真実を、もう20年くらい前からお伝えし続けていますが、その頃から海外ではアクティブファンドのほとんどがインデックスファンドに勝てないことが常識でした。
この原因の一つにアクティブファンドの信託報酬が高いことにあります。
信託報酬分のパフォーマンスが落ちるのです。
では、インデックスファンドを買えばよいのかといえば違います。
インデックスファンドでも金融機関で普通に売られているインデックスファンドは信託報酬が高いのです。
それに対して信託報酬が安いものにETF(上場投資信託)があります。
これは信託報酬が安いだけではなく株と同じに簡単に売買できるので売買手数料も安いです。
ノーロードという購入手数料がゼロの投資信託(ファンド)もありますが、実際には早期に解約すると解約手数料が高くなったり、購入手数料分はしっかり運用分から引かれています。
従って投資信託を買いたいという人にお勧めなのがETF(上場投資信託)です。
証券会社の窓口に行ってもETFをお勧めされることはないでしょう。
ETFを売っても証券会社の利益にはほとんどならないからです。
米国株で運用したい方はNYダウのETFもあります。
過去のパフォーマンスから判断すると日経225よりNYダウの方がよかったです。
ETFも沢山ありますが購入する時に出来高が多いものを選択してください。
出来高が低いものはインデックス(指数)とは違った動きだったり、売るときに買い手がいないようなことがあるからです。
機関投資家たちも積極的にETFを買っており、日本銀行も金流緩和(量的緩和)として日経225ETFを大量に買っています。
従ってETFに採用されている銘柄は価格が上昇するということも起きています。
最近はインデックスファンドのETFの信託報酬が安いことが広まってきたことから一般の投資信託の報酬も下がってきています。
そこで登場したのが信託報酬を高く維持することができるロボアドバイザーです。
ロボアドバイザーの投資の考え方は昔からある考え方ですが、ロボアドバイザーという目新しいツールを導入することによって信託報酬を高く維持できるのです。
金融の世界は特に高いリテラシーを身に付ける必要があります。
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